新春高知紀行、その5、コショウノキの花を見る
コショウノキというと、初めて見たのは岡山のセツブンソウ自生地の直ぐ傍でした。
セツブンソウを見に行くのはたいてい2月半ば頃から2月末にかけてですが、その頃でもコショウノキの花はまだ咲いてなくて、去年ぐらいまで花芽しか見たことがなかった花でした。ですから開花時期は3月頃だろうとばかり思っていました。
それが南国高知の山では1月の初めにすでに咲いているのですね。この画像は1月3日撮影ですが、すでにいくつかの花が咲いていましたから、どうやら年末からすでに咲いていたようです。
清楚な白い花で、気に入りました。
ここで気づいたのは、セツブンソウといえば石灰岩地に咲くのですが、この蟠蛇ヶ森も実は石灰岩の山らしいのです。
ということはコショウノキと言うのは石灰岩地を好むのでしょうか?そんなことを考えながら登っていると、オモトも見かけました。オモトもセツブンソウ自生地付近でよく見かける植物です。
分県ガイドにも石灰岩が点在しているとりますが、ほんとに、道の両側には石灰岩がごろごろしています。
雨の時は石灰岩は滑るので、雨でなくて良かったと思いました。
蟠蛇ヶ森は車で山頂まで登れる山なので、折角山道を登っていても、ところどころで車道歩きが入ります。
北西の方向に車道を歩いて行きます。
先ほどまでがずっと急登だったので、何とか一息つけました。
いつもなら、この辺で1本入れるのですが、この日は私が夜に用事があって、あまりゆっくり出来ないので、山頂まで一気に行くことになりました。
今度は葉っぱを一枚揉んで香りを確かめました。
良い香りがしますが、キクの葉って大体が良い香りのものが多いですね。
二人して、また頭を悩ませましたが、この辺りは標高がすでに600mはありますから、リュウノウギクと考えるほうが妥当でしょうか。
太平洋をのんびりと見下ろしながら車道を歩くのも、のんびりしていいものです。
海面がはるか下に見えています。
車道を少し歩いたところで、単独の男性とすれ違いましたが、途中でショートカットの山道があることを教えていただきました。
こちらは二輪咲いているシマカンギクです。
海辺のキク科の花もたくさん見ましたが、山のキク科の花も予想以上に見ることが出来ますね。
さすがに高知です。
香川の山では1月にはもう咲き残っていることはないでしょう。
タカネハンショウヅルの実です。
前日に香川の山地で見たばかりなので、二日連続でタカネハンショウヅルを見たことになります。
高知の山では梶ヶ森にタカネハンショウヅルが多いと思いましたが、蟠蛇ヶ森にもずいぶん多いようでした。
車道が大きくカーブを描いた先に、ショートカットの山道の登り口がありました。
13時11分に、ショートカットの山道に入ります。
車道をそのまま歩いても、勿論、山頂に行けると思います。
どういうわけかコウヤボウキの実は、たまに綺麗な赤い実に出会います。
そういえば、去年もフキノトウを初めて見たのは高知だったのでした。
水平線が見えないのがほんとに残念です。
こちらの方角にはさほど高い山は見えないようです。
ツルリンドウの実と、フユイチゴの実、赤い実二種類のコラボを見つけました。
特にフユイチゴはジャムを作れるぐらいの量があったのですが、時間があまりなくて、イチゴ摘みは出来ませんでした。
でも、味見だけはしましたが、12月初めと違って甘みが乗っていました。
車道を突き当たったところで、左が山頂公園と言う道標が出ていたので、右に行ってみました。
すると、NTTの電波塔のようです。
この付近は年末に降った雪でしょうか、少し雪が積もっています。
麓から見ると蟠蛇ヶ森山頂には、鉄塔が2,3本見えていたのですが、これがそうですね。
引き返して、山頂公園の方に行くと、まず、三角点が見つかりました。
しかし山頂表示は一体どこにあるんでしょう??
そうしたら、先ほどから海を見下ろす方向にベンチが見えていたのですが、その横に山頂表示が倒れていました。(^_^;
高さ2m近くはありそうな立派な山頂表示なのですが、なぜか横倒しになっています。
道理でわからなかったはずですね。
山頂に着いたのは13時58分でした。
途中で撮影などに結構時間を食ったとはいえ、二時間以上も歩き続けたのでした。
登った標高差は700mはあったでしょうか。お腹がぺこぺこです。
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