新春高知紀行、その6、石鎚遠望そして下山
この日はガスコンロもコッフェルも持参していたのですが、山頂もそれほど寒くはなく、帰りの時間も気になるので、持参したテルモスのお湯でカップヌードルを作り、それに久礼で買ったアナゴ飯を食べれば、文句なしです。
お腹もいっぱいになったところで、石鎚方面の展望はどこから?と思ったら、背後に高さ10m以上はあろうかという、どっかい展望台があったのでした。なるほど、ここに上れば良いわけですね。
展望台に登ると、ばーんと山々が見渡せました。
先ず、西の方角には見覚えのある風車が見えます。四国カルストに行く途中に見える風車に違いありません。ということは、風車があるのが鶴松ヶ森のようですね。
そしてその後ろにそびえるのが不入山でしょうか?そのまた後方に見える雪に覆われたのが四国カルストの天狗ノ森などのようです。
山頂が真っ白に雪で覆われた山は、何かレーダーみたいなのが見えるので、中津明神山でしょうか?
明神山や大川嶺にはまだ登ったことがないので、今ひとつ確信がもてませんが・・。
そして真北の方角が石鎚山系で、石鎚は斜面が急なのであまり雪がついていません。
筒上のドームはもう何度も登っているので間違いようがないですね。
中央の一番高いのが石鎚ですが、ズームをいっぱい使っても、このぐらいが限度でした。
でも、見えただけまだ運が良かったのでしょうね。
標高675m、蟠蛇ヶ森より100mほど低い勘定です。
虚空蔵山の山頂もアンテナが立ち並んでいて、丁度香川の大麻山と良く似ています。
視線を南に転ずると雄大な太平洋ですが、生憎と霞んでいるのが残念。
須崎の町も良く見えます。
山と海の眺めを堪能したところで、14時30分、下山にかかりました。
冬の山歩きでは御馴染みの馬酔木の花芽が赤く色づいています。
帰り道にもやっぱり、コショウノキの花を撮影せずにはおれませんでした。
この前日に香川の山地でもテイカカズラのサヤを見ましたが、まだ赤く固いままでしたが、ここではすでに茶色くなってサヤが弾けて種が飛び出すところでした。
葉っぱも青々としていて、秋みたいです。
ここからは畑や集落の中を通ります。
来たときと同じ道を歩くのはつまらないので、少し道を変えて歩いてみます。
サネカズラの実の取れかかったのが見えます。
すでに小鳥などについばまれた後かも知れません。
民家の近くまで下りてくると、畑の傍らでユキヤナギがちらほらと咲いていますが、紅葉した葉っぱとの取り合わせが綺麗でした。
香川ではキカラスウリの実はよく見ますが、高知ではこの赤いカラスウリの実を良く見ます。
少し方角を西に取りすぎていたので、車道に出てから東を目指します。
ここにも小さな神社がありましたが、桑田山神社はもっと下にあります。
登りのときに登ってきたのと同じ里道に出たのでこれを下ります。
下山し終わる頃になったら皮肉なことに青空が出てきました。(^_^;
登山口に咲いている、見慣れないツバキの花です。
下りは撮影もほとんどしなかったので、1時間半足らずでくだってきました。
思ったより早く下山できたので、帰りの道中がずいぶん気が楽でした。
一日のうちに、海岸の花を見て、それから低山ではありますけど山に1つ登るという欲張ったプランでしたが、思いのほかすんなりと予定がこなせて、十二分に楽しめた高知行きでした。
今まで12月には4度も来ていますが、1月の高知訪問は初めてで、どのぐらい花が咲いているのか何の情報もなく訪れたのですが、冬の高知はやはり私たちの期待を裏切らず、海辺でも山でも被写体が満載で、新春早々から楽しい歩きとなったのでした。
いろんな季節に歩かないと、いろんな植物の実を同定出来ませんね。実物を見ないことには、、、、。
秋に鎌倉で見た実が分からなくてあちこちしらべましたっけ。
結局どこにでもありそうなスズメウリとサラシナショウマでした。
でも、スズメウリの花って、、、、いつか実物を見ないと覚えませんね。
コショウノキって、これが胡椒になるのですか? 初めて見ました。
椿も、、、野生ではなさそうな、、。
小振りですか? すごく花付きが良さそうで、園芸種みたいな、、、、。
列島全体が寒波の中、東京も晴天ですが冷え込んでます。
瀬戸内海は雪ではなかったのですか?
投稿: プルメリア | 2010-01-16 16:19
こんにちは。
良い眺めですね。本当に気持ち良さそうです。
コショウノキはまだ見たことがありません。ジンチョウゲに似ていますね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2010-01-17 16:03
プルメリアさん、こんばんは。
実や葉っぱで、植物を同定するのは、花で同定するよりずっと難しいですね。
私はスズメウリは花のほうを先に見つけたのです。実はこの冬に初めて見たんですよ。
カラスウリは真っ赤な実をつけるので、嫌でも目に付きますね。
コショウノキは果実がコショウのように辛いからその名がついたようで、コショウがこの木から
採れる訳ではないみたいです。
香辛料として知られるコショウに似ているのは、高知で何度か見ていますが、フウトウカズラのほうです。
先ほど、コショウの姿かたちを検索しましたら、フウトウカズラとそっくりでした。
花はお世辞にも綺麗とはいえません。
コショウノキのほうはジンチョウゲそっくりで、こちらは綺麗な花ですよ。
香りも良いそうです。
投稿: keitann | 2010-01-17 23:25
多摩NTの住人様、こんばんは。
この高知の山以来、今日も含めると、本州や香川、徳島の山など歩きましたが
やはり花は少ないですね。
高知は冬の花の多さでは別格だと思いました。
投稿: keitann | 2010-01-17 23:27
こんばんは
今日登ってきました。
コショウノキ花が沢山開花していて楽しむことができました。
香りが好きなので香りを楽しむ為に登ったようなものでしたよ。
ハルリンドウも沢山見られたし、そのほかの花の様子も下調べ登山でした。
桜は2月中旬開花しそうです。
投稿: 流れ星 | 2010-01-26 22:25
流れ星さん、こんにちは。
私たちが登ったときもコショウノキのまだ開花してない株が多かったですから
いまだと、相当数が開花していることでしょうね。
こちらも暖かい日が多かったので、高知ならさぞやと思います。
香りがあることを知ったのが帰宅してからだったので残念でした。
ハルリンドウのことも山頂の案内板で知り、帰宅して調べました。
その頃には行ってみたいと思うのですが、何しろ花散策のいちばん忙しい時期なので
どうなることやら?
雪割桜も、私が行ったときにはさほ花芽が膨らんでいるようにも思いませんでしたが
その後、急速に膨らんだようですね。
投稿: keitann | 2010-01-27 11:29