20年ぶりに雛人形を飾る
私事になりますが、娘が先日、入籍をいたしました。
考えてみると、今時分の季節は丁度雛人形を飾る季節なのですが、娘の雛人形を20年近く出していなかったのでした。
この家でのひな祭りはこれが最後かと思ったら、急に雛人形を出してみようかという気になりました。
1月、2月、3月は我が家ではそれぞれ、祖母、祖父、義母の3人の祥月命日が続きます。
法事を営む年もあったりして、仏事の最中に華やかなお雛様を飾ることがはばかられたのと、仕事などでいろいろ忙しくしていたせいもあって、長い間、雛人形は蔵に仕舞われたままでした。
でも、来年からはもう娘のための雛人形を飾ることもないのです。
今年は法事の予定もありませんし、長い間見てなかった雛人形がねずみや虫に食われてないかどうか点検する意味もありました。
↑画像は、なんと19年ぶりに飾ったお雛様です(^_^;
娘の初節句にと実家の母が贈ってくれた雛人形は当時の流行だったのか、スチール製の8段飾りというものです。
久しぶりに出したもののスチールのひな壇の組み立て方がよくわからずに、1時間ほど悪戦苦闘しました。
ようやく組み立てた棚の上に緋毛氈を敷くのですが、お人形は無事でしたが、緋毛氈は少し虫に食われていました(^_^;でも、まぁ、あまり見えないところで、ひとまずほっとしました。
娘の初節句のためにお雛様を飾ってあった年の3月半ばに義母が急死しました。
ちょっとした手術のために入院中だったのですが、義母が退院しているはずの4月の旧の桃の節句の頃に祝うことになっていました。
娘の雛人形はあっという間に片付けられて、座敷はお通夜の準備のためにご近所の人たちが集まったのです。
それからも、毎年のように法事があって、なかなかお雛様を出す機会がありませんでした。
娘が6ヶ月のはいはいしているときに写した雛の写真の後は、この写真が見つかりました。
たぶん8歳の頃の写真のようです。
計算すると19年間というもの、飾られてなかったのですね・・。
市松(いちま)さんには私の子供の頃の産着と兵児帯を着せてあります。
ほんとは娘の産着と帯を着せるらしいのですが、これなら汚してもまぁ、大丈夫かな~と思って。
兵児帯は、私の父方の祖母の家が、昔、養蚕をしていたそうで、そのお蚕さんから取れた糸を紡いだものと聞いています。
私にとっては父や祖母の形見と言ってよい品で、お気に入りです。
庭のほうからは、早春らしい陽射しが入ってきて、お雛様にはぴったりですね。
庭に出て直ぐのところに、白花のジンチョウゲが植わっています。
花芽はかなり膨らんで来ましたが、さて、ひな祭りには咲いてくれるでしょうか。
娘さんの御入籍おめでとうございます。
素晴しい思いでがギッシリと詰まっているお雛様ですね。
我が家の娘も今年27歳なのですが結婚の気配はございません・・・
投稿: アコモ | 2010-02-17 18:07
アコモさん、お久しぶりです。
娘にお祝いのお言葉をありがとうございます。
明日も、友人と実家の母の二人が(別々にですが)お雛様を見に来てくれることに
なっています。
素晴らしい思い出というか、どちらかと言うと、当時は辛い思い出だったのですが(結局
娘の初節句は出来ないままでしたし、その後、私もずいぶん大変でしたし)こうして
雛を出さずとも、、幸せを掴んでくれたのだから、親としては言うことはありません。
アコモさんちの娘さんも、良い男性に巡りあわれたら直ぐですよ。
父親は辛いようですから、今しばらくいてくださるほうがいいのかも?
投稿: keitann | 2010-02-18 00:07