早春のスミレと樹木の花、その2、ダンコウバイとクロモジ
スミレはまだまだ咲き始めたかどうかと言う状態で、コスミレなどもこの山ではまだ花芽の状態でしたが、驚いたのは樹木の花が思いのほか咲いていたことです。
特にダンコウバイはかなり咲きあがっていて、あちこちでいかにも春らしい黄色の花を見せてくれました。この山にはダンコウバイが多いのです。
この日見かけたダンコウバイです。
クスノキ科クロモジ属の落葉低木ですが、どちらかというと低山でよく見かけるように思います。
シロモジなどが標高1000m程度で見るのに比べ、ダンコウバイは里山の樹木と言う気がします。(もし、間違っていたら、ご教示くださいませ)
今回は、雌雄があるというダンコウバイの芽花と雄花の違いに着目してみました。
これが雌花のようです。
花の中心に白いメシベが見えています。
気のせいか、花も大きいようでした。
一方、こちらはメシベがなく、同じような形をしてオシベばかりなので雄花でしょうね。
花はやはり雌株の花より小さいように思います。
ダンコウバイの直ぐ近くにあったクロモジは、花がまだ咲き始めたばかりでした。
同じ環境だとダンコウバイのほうが早く咲くようです。
そこからきっとクロモジと言う名がついたのでしょう。
ダンコウバイよりも日陰を好むようで、杉林の下などでも良く見かけます。
新芽を少し手折ると、とてもよい香りがあります。
今の時期でもこうやって茶色のはをつけているのですから、良く目立ちます。
ヤマコウバシの花が咲くのは、ダンコウバイやクロモジと比べると遅いようで、その頃には他の樹木が芽吹いているので、どうも観察がおろそかになってしまいます。
葉っぱのある時期は、直ぐに見分けがつきますが、花だけだと、見分けがつきにくにいです。
この仲間の木が大好きで、見始めて7年ほどになると思いますが、最近ようやく区別がつくようになったばかりです。
コメント