早春の奥白髪山に登る、その6、おまけのお花見とハルリンドウ
登山口からは再びKさんの運転で林道を下ります。
Kさんは山道運転に慣れているので、かなりのスピードでいつも下られますが、この日は途中のお花を見たかったので、ゆっくり下っていただけるようお願いしました。
登りでは気付かなかったのですが、ところどころで、タムシバの白い花が咲いています。
今年初めて見るタムシバの花です。
四国の山地で早春にコブシみたいな白い花が咲いていたら、それはたいていタムシバです。
四国の山には自生のコブシの木はないそうです。
往路で余りの見事さに驚いた渓流沿いに咲いているミツバツツジの仲間です。
清冽な沢や小さな滝をバックに咲いている様は、素晴らしいものでした。
ここのところの雨続きで水量も多く、見ごたえがありました。
林道を下ってきて県道6号に出ると、ここからは舗装された道になって一息つけます。
朝方、汗見川沿いに綺麗に咲いていたキシツツジをどこかでゆっくり見ましょうということで、車のとめられるスペースで下りてみました。
それまで山の中で咲いていたミツバツツジの仲間よりも柔らかいピンクのキシツツジが咲き乱れる岸辺に下ります。
清流を見ながら、優しいピンクのツツジを見ていると、和みますね。
この日のもうひとつの目的だったハルリンドウの咲く山へと車を走らせていると、ミツバツツジとはまた違う赤いオンツツジの花があちこちで目につきました。
つい数日前に中国地方や九州をドライブしてきたばかりですが、オンツツジのこの色はやはり四国でしか見ない色でした。
春の四国路はまさにツツジ王国だということをあらためて実感しました。
ハルリンドウの咲く山では、三度目の正直か、ようやく開いたハリリンドウを見ることが出来ました。
咲き方も花の大きさもフデリンドウとは全然違い、「百聞は一見にしかず」という言葉を実感したことでした。
ハルリンドウを見た近くでは、カヤランが咲いていたので、こちらも撮影します。
着生ランの仲間は初めて見ました。
スミレの仲間も花盛りで、カスマグサの繁る中で咲いているスミレ・・。
山頂付近では、ちょっと色の淡いタチツボスミレもふっくらした顔で迎えてくれました。
この前来たときには閉じていたセンボンヤリの花も開いています。
今年中には開花した姿を見るのは無理かもと思っていたハルリンドウの咲いている姿も見ることができ、満ち足りた思いで、帰路についたのでした。
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