アケボノツツジ咲く稲叢山に登る、その5、下山とアオハコベ
山頂には13時19分に到着しました。
着いたときには誰もいなかったのですが、しばらくすると6,7人のパーティーの方が登ってこられました。また、続いて数人の方が来られたりして、狭い山頂は人でいっぱいになりました。
Fさんが、直ぐ近くに展望の良い岩場があるので、そちらに行きましょうと案内して下さいました。
山頂からは見えないのに、少し下った岩場からは綺麗に稲叢池が見えます。おまけに池の手前にアケボノツツジも入れて撮影できるのです。
下は断崖絶壁のようですが、この場所まで行くのは意外と簡単です。
直ぐ近くに芽吹きが始まったブナもありました。
岩を背景にアケボノを撮ると、花がよりいっそう綺麗に見えました。
Fさんのお話ではアケボノの芽は先端に2,3個つくので、花が咲いてなくとも見分けがつくそうです。
ミツバツツジの芽は先端に1個だけだそうで、確かにこの後でミツバツツジの芽を確かめたらそのとおりでした。
観察力の鋭い方とご一緒すると学ぶことが多いですね。
展望はうっすらと霞がかかったような感じで今ひとつですが、アケボノを見るにはそのほうが良いかもしれません。
他の木は全然芽吹きもしていませんので、アケボノツツジの花が逸早く咲くということがよくわかります。
緑の木々は針葉樹です。
山頂から西に尾根が延びていますが、その尾根の下の岩場にもアケボノが咲いています。
あちこちと眺めを楽しんだ後、ボツボツと下山することにしました。
下りではFさんにコハウチワカエデとコミネカエデの展開し始めたばかりの葉で見分ける方法を教わります。
バックの空もこのぐらいの青さが花を見るには良いかもしれません。
真っ青な空だと、ほんとに撮影は難しいです。
この尾根のブナは比較的、樹高が低いので、ブナの花の咲いているのが撮影できました。
ブナは葉っぱの展開と同時に花を咲かせるのです。
やがて、分岐のある鞍部まで下ってきました。
ヒナワチガイソウが可愛い姿で咲いています。
Fさんがこの付近にアオハコベがあるはずだと教えてくださったので、必死で探します。
小さな花で、3人の目で探しますが、なかなか見つからなかったのに、1つ見つかるとあそこにもここにも咲いているのが分ったのでした。
ヒナワチガイソウもアオハコベを探していると何のことはない、その付近に結構見つかりました。
この画像中にはヒナワチガイソウと一緒にアオハコベの葉っぱも写っているようです。
稲叢山は、短時間で登れるので、遅い時間からも登ってくる人が多かったようですが、さすがに車の数はかなり減っていました。
Fさんに別れを告げて帰路についたのは15時半を回っていましたが、帰り道の時間はあまりかからないので、気が楽です。
下りの車道沿いでは、もう車を停めることもあまりなく、このイワボタンを撮影したぐらいでした。
春のこの時期の稲叢山は、スミレなどの草花は思いのほか少なかったのですが、アケボノツツジは全山いたるところで眺めることが出来て、ほんとに素晴らしかったです。
また、稲叢山を良くご存知のFさんに偶然お会いしたことで、植物の観察の仕方を教えていただけたのも印象に残ることでした。
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