6月上旬の東赤石、その1、アオテンナンショウ
愛媛の東赤石山には、今まで一体何度登ったことでしょう?
多く登った年は、1年に5回も登った年もありますから、数えれば10回以上は登っているはずです。
それでも、今までいちばん早い時期に登ったのは6月半ばで、これはタカネバラの下見で登ったのでした。
一度ぐらいは春のスミレの時期に登りたいと思いながら、今年もいろいろあって、希望がかないませんでした。
ハワイから帰った3日目の6月7日は、いろいろな用事が一段落したので、どこかに登りたくてたまらなかったのですが、いつもの山友達の方とは予定が合わないので、単独でどこかに登ることにしました。そのときに候補に考えたのが東赤石でした。6月上旬と言うのは西赤石のツガザクラやアカモノも見頃の時期なので、とりあえず、そちら方面に行って、気が変われば西赤石に登ることも想定して置きました。
↑画像は、東赤石山頂付近で見てきた、キバナノコマノツメとユキワリソウのツーショットです。
いつもならタカネバラの咲き始める時期に見ていますが、その頃にはユキワリソウがすでに終盤になっていて、ピンクの色が綺麗ではないのですが、6月上旬はまさに咲き始めたばかりの初々しい姿に会えました。
やはり、時期をずらしていくと、花のいちばん美しい姿に会えますね。
さて、当日は6時前に起床です。赤石山系の登山口は我が家からだと1時間半もあれば着きますから、アプローチはほんとに楽です。
済ませるべき家事を済ませて、6時40分に自宅を出発します。
川之江・三島インターで下りたら、いつものコンビニでお昼ご飯と飲み物を調達。その後は、法皇トンネル方面目指して、どんどこ走ります。いつもなら、途中でエゴが咲いているとかアジサイが綺麗だとか言って、車を停めて撮影するのですが、この日は登山口目指して、ひたすら走りました。
瀬場の登山口には8時過ぎに着きました。
すでに車が6台ほど駐車しています。少し離れた邪魔にならないところに車をとめて、身支度して歩き始めました。
車道沿いに早くもヤブウツギとウツギが咲いていて、ヤブウツギは今年の初見でした。
いつもこの付近では見たことがないのですが、これも例年より時期が早いせいでしょうね。
8時12分に瀬場登山口を歩き始めます。
この道で毎年見かけているミヤマウズラの葉が綺麗ですが、花はここでは一度も見ていません。きっと8月の末ぐらいに咲くんでしょうね。
いつも来ている6月末だと、花が終わっているのですが、時期が早いと綺麗ですね。
8時33分、筏津からの道と合流します。
ペースはまずまずでしょうか。
合流地点の付近はかつての集落があったという豊後と呼ばれる場所ですが、ここは少し開けた場所があって、そこから東赤石山頂方面が見えます。
この日は登り始めは薄曇だったのですが、それでも東赤石がちゃんと見えて、何となく幸先のよさを感じました。
いつもはもっと遅い時期に来るので、花が終わっているのでしょう。
ガクウツギの花がまだ咲き始めたばかりなのか、真っ白で綺麗です。
1年ぶりに見るので、コガクウツギだったかガクウツギだったか、にわかに思い出せずに弱りました。
最初の水場付近でいつもウリノキの花を撮影するのですが、時期が早すぎて、まだ花が咲いていません。
その代わりにこんな花を見かけました。
ツリバナの花と思ったのですが、こんな紫色だったかな?と思い、アルプスでクロツリバナの花を見たことを思い出しました。しかし、後で調べると、ツリバナの花はきちんと開くとこんな紫色なのだそうです。今までツリバナの花は緑色だとばかり思っていました。
岩の多い、ちょっと急な登りを登ると、八間の滝の轟々と言う音が聞こえ始めますが、いつもこの場所に咲いているヤマツツジの赤い色が見えません。
まだ花芽なんですね。
ここはちょっと展望のある場所で、いつもなら真っ赤なヤマツツジが色を添えてくれるのですが・・。
山肌を回りこんでいくと、八間の滝が木の間越しに見えてきます。
後方から年配の単独の男性が一人こられているようですが、特に抜かれることもなさそうです。
先ほど見たのはガクウツギですが、こちらはコガクウツギのようです。
良く似ているので、いまだにその場ではなかなか見分けられないのが情けないです(^_^;
登山口の風景とか、木の間から滝が見えたな~とか、この木の橋のところで休憩したな~とか。
なつかしいです。
一年前のタカネバラを思い出して、もう一度ここで一緒に歩かせてくださいね。
投稿: noi | 2010-06-12 19:53
noiさん、こんばんは~。
あれから早いもので、1年近くが過ぎましたね。
私もこのときの歩きで、ここでnoiさんがタカネバラの撮影を粘っていたな~とか
いろいろ思い出しながら登ってきましたよ(^_^;
驚いたのは、山頂から権現越えというところに下る岩の多い稜線がシャクナゲの道に
まっていたことでした。
あんなにシャクナゲが多いとは、驚きました。
シャクナゲと入れ違いにどうやらタカネバラが咲くようです。
今年もまた、後2,3度は東赤石に登りそうな予感がしますよ(^_^;
投稿: keitann | 2010-06-12 22:33
四国の山にこんなに綺麗な花が咲いているとは思ってもみませんでした。
東赤石岳ってどこなんだろうと思いながら、逆に見てきて、三島インターから入るのかと驚きました。
本当の山野草が、人知れず咲いているんですね。
知る人ぞ知る、見ようとする人にしか見えない美しさです。
投稿: 703 | 2010-06-25 23:30
703さん、こちらにもコメントをありがとうございます。
東赤石山は花の百名山にも選ばれているほど、花の多い山です。
タカネバラ、ユキワリソウ、シコクギボウシ、オトメシャジンなど、初夏から
夏にかけては色とりどりの花が咲きますよ。
ただ、登山口からの標高差はどこから登っても1000mあるので、ハイキング
気分では登れません。
それだけに、植生が守られているのでしょうね。
最近は高速や瀬戸大橋ができたので、岡山など本州から来られる方も良くお会いしますよ。
投稿: keitann | 2010-06-26 11:26