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2010-07-18

010年夏、扇沢~鹿島槍、その2、モミジ坂

柏原新道を歩き始めたのは12時17分でした。

夏のアルプス第1日目の歩き始めは、毎回、13時を上回ることが多く、暑い最中の歩きとなるので、私かYさん、どちらかが毎年のように絶不調に陥ることが多いのです。一泊目の宿泊場所である種池山荘には前日に私が予約を入れましたが、到着は17時ごろと伝えて置きました。昭文社の地図のコースタイムは3時間50分ですが、休憩を入れたり撮影時間を含めると5時間は見て置いたほうが良いだろうと思いました。

P7177040kasimayari_tizu

今回歩いたコースです。青が1日目、緑が2日目、赤が3日目に歩いたコースです。

歩き始めはだいたいどこもそうですが、樹林の中の歩きです。

P7140002 登山口にはこのような案内板が立ててあります。

登山口の標高が1350mですから、1日目は標高約2450mの種池山荘まで1100mの標高差を登ることになります。

P7140003 歩き始めの様子です。

雨が降っているので、私は一眼カメラはザックに仕舞いこみ、防水のオリンパスμをぶら下げて歩きます。

P7140007

樹林帯の中で、見覚えのあるヤマシグレが見えました。

しかし、調べると、この辺に自生しているのはミヤマシグレのようですね。

P7140011 山道の両側にはシャクナゲの木がずいぶん見受けられますが、これはなんというシャクナゲなのでしょう。

しばらくは急な斜面をジグザグを切りながら登っていきます。

急登と書かれていましたが、ずいぶんこなれた道で、歩き易いです。

歩き始めの急坂をモミジ坂と呼ぶようです。

P7140014

少し樹林が切れたところではノギランらしき花芽が見えてきました。

ネバリノギランはこの前、東赤石でたくさん見ていますが、葉が違います。

ノギランのロゼットはショウジョウバカマと良く似ていて、葉っぱだけだと間違えそうです。

P7140013 コキンレイカも見られますが、いつも私が登る頃には花芽の状態です。

P7140017  ギボウシもところどころで咲いています。

オオバギボウシでしょうか。

P7140020 これはアカモノの実のようですね。

もう少し登れば咲いている花が出てくるでしょう。

今年は西赤石に登ってないですが、今年もアルプスで見られそうです。

P7140023 この葉っぱと花芽はオヤマボクチのように見えます。

P7140021 後ろを振り返ると、どこかの山の尾根が見えています。

このときは、わからなかったのですが、どうやら蓮華岳の東尾根が見えていたようです。

歩き始めから1時間以上経った13時25分、1本取ることにしました。

雨具を着ているのと樹林帯の中で風が通らないので、すでに汗だくです。

心配していた雨は、ほとんど上がったようなので、雨具を脱ぎ、カメラも一眼をザックから出しました。

P7144228 先ほどからキソチドリをところどころで見かけるのですが、花がまだ開いていません。

P7144233 こちらも先ほどからあちこちでたくさん見かけるショウジョウバカマの花後の姿・・。

P7144237 イワカガミの花後の姿もあちこちで見かけます。

もっと高度を稼げば、そのうち咲いている花にも会えることでしょうね。

去年歩いた白馬方面は、ものすごく花が多かったので、それに比べると咲いている花が少なく感じますが、小屋に着くのがあまり遅くなると困るので、このぐらいが丁度いいかも知れません。

13時35分、再び歩き始めます。

雨具の上を脱いだので、少し涼しくなりました。

コメント

keitann様 こんにちは
今度の北アルプスは大町からだったのですね。
このコースは小生も一度だけ逆コースで鹿島槍方面から下りてきたことがあります。

そのときは、大町駅の付近に車を置いて、歩き出しの地点までは電車で移動しましたが、大糸線の車窓から眺める鹿島槍が意外と間近に見えたことを覚えています。

それにしても歩き始めに、それも暑さのさなかから、いきなり1100mの急登とは気合が入りますね。
歩き始めが雨の中とはお気の毒でしたが、山大好きを自認される御身なら、こういうこともアクセントの一つでしょうね。

果たして予告時間通りに小屋に到着できたのか心配でもあります。
新しいカメラと二台を持って、さて、どんな素晴らしい花たちが写し撮られてくるのでしょう。

ぶちょうほう様、こんにちは。
今回もいろいろ迷って、結局、最初に行きたいと思った鹿島槍にしました。

ほんとは下りは赤岩尾根を下りたかったのですが、車の回収が大変なので
諦めました。
3日目に爺ヶ岳から展望を得られたので、結局、その選択が良かったようです。

鹿島槍の姿は私も去年、松本から蓮華温泉に向かう途中で見ることが出来て、それで
今回、鹿島槍に決めたようなものです。

1100mの標高差の登りは、四国ですと東赤石の登りと同じぐらいですが、このときは
曇っていたので、午後からでも陽射しに照り付けられることなく助かりました。
鏡平の登りでは後輩が、そして、去年の蓮華温泉~白馬大池の登りでは私がばててしまい
毎回、午後からの歩きは難儀しますが、今回はトラブルもなく登れましたよ。

けいさん
この地図は「国土地理院」発行のヤツですか?

あはは、ちゃんと読んだら「昭文社」って書いてる!(^^)!
時が過ぎて、国土地理院(今でもある組織かどうかは知らない)の地図がカラー化され、5万よりも細かい地図もあるようだから・・・コースタイムなんぞの書かれているものが発行されてもへんには思いません。

あゆさん、今は国土地理院の地図も2万5千図になっているようです。
昔は昭文社の地図みたいな便利な地図はなかったから、国土地理院の
五万図にいろいろと書き込みしましたよね。

今でも鹿島槍の五万図ぐらいはありますが、あれだと、一枚に収まらないので
何枚も持参するのが面倒で(それに防水じゃないからビニール袋に入れないとね)
最近はもっぱらこの地図を使用してますよ。
でも、等高線の読み取りや距離の間隔が、五万図に慣れているので、イマイチ
みたいに感じるときもありますよ。
一案便利なのはやっぱりコースタイムが印刷されてることですよね(^_^;
それに山小屋やバス会社の電話番号も入ってますよ。

けいさんは目が確かだから、、、

細かく観察して撮影しているね。
こんなに撮影してたらさ、歩く時間が予定通りに行かないんじやない?

去年の夏にね、
けいさんご存じのご婦人方をガイドして富士山の宝永山に向かったのさ、
ぼくは「もう、カメラは仕舞って・・」って云ったほど。
んで、雲は湧き上がるしでタイムアウト。
道半ばで引き返しましたよ。

あゆさん、こんばんは。
撮影していると、やっぱりコースタイムの1.5倍近くかかるときもありますよ。
私も後輩のYさんにはいつも怒られています。
ただし、一眼は起動が早いので、撮影の時間は思ったほどかかりません。
私の場合は展望にも興味があるので、晴れていて花も多いときがいちばん大変ですよ。

富士山行きの方たちも、なんだか雰囲気がわかるような・・・。

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