念願の三嶺に登る、その4、赤い実いろいろ
ダケモミの丘では家から持参したお菓子類を出して、早くも食べます。汗をかくものの、気温は夏場に比べれば嘘のような涼しさで、のどもさほど渇きません。
お昼は、無論、大展望が期待できそうなので、山頂で食べるのです。
他の木より早く紅葉するようですね。
でも、ダケモミの株もとに目をやると、無粋なネットが張られています。
鹿がダケモミの樹皮を食べるので、それを防止するためのネットのようです。
剣山系は鹿が増えすぎて、笹や木々がひどく枯れているのです。
天狗塚の登山道でも目にしますが、すっかり枯れてしまった笹の残骸・・。
この周囲も枯れ果てた笹が見えます。
初めて登る私は、こんなものと思っていましたが、もう10年以上も前から三嶺に登られているTさんによると、昔は青々と笹が茂った道だったそうで、昔の面影が全然なくなったそうです。
検索すると、こんなサイトがありました。
私も三嶺付近の鹿の食害の経過は見てないものの、2000年以降の剣山でのひどくなる状況を見ていたので、想像がつきます。
何しろ、剣山系の山に入ると鹿が異常に多いのです。
この日も、鹿の鳴き声は何度も聞きました。
やがて、次第に頭上が明るくなり、稜線が近くなったことがわかります。
フウリンウメモドキの赤い実が1個だけぽつんとついています。
伊予富士で見かけたフウリンウメモドキも実が3,4個しかついてなかったですが、今年はどこも哀れな状況です。
フジイバラだけは暑さをものともしなかったようです。
南側に高ノ瀬でしょうか、白髪山から剣山へと続く稜線の一部が見え始めました。
足元にミヤマクマザサらしき丈の低いササが見えてきましたが、これもかなり食べられています。
カニコウモリの花後の姿です。
だいたいが群生する花ですが、かなり大きな群生でした。
ヒロハノヘビノボラズも似ていますが、こちらの葉っぱは鋸歯がないのでメギのようです。
メギの実も今年は数が少ないですね。
上を見上げると、ところどころ、青いササに綺麗な紅葉がちらちらと垣間見えて、気持ちも高揚します。
稜線の北側はこんなに色づいています。
沢筋の斜面なので、冷たい風が吹き上がって、色づくのも早いようです。
あれが有名なマユミの古木ですね。
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