010年高知花紀行、その7、アシズリノジギクと高知の食べ物
足摺岬は遠いです。
321号を東から海岸線に沿って岬に行くつもりだったのが、どこかの分岐を間違った曲がったようで、岬の西側の土佐清水の町に出てしまいました。
そこで、まだ走ったことのない、土佐清水から海岸伝いに足摺岬へと行く道を走ります。時間が速く綺麗な道というのであれば、足摺スカイラインという道もありますが、まずは走ったことのない道を優先です。
道は昔のままの細いところもあれば、広げられた部分もあるという具合で、時折、集落を通りながらついています。ヤブツバキなどの鬱蒼とした照葉樹林が繁って、昼間でも車のライトを点灯したほうがいいような道を走ります。
時折、樹林が切れて明るくなった場所にちらほらとノジギクの白い花が見えます。
そんな場所のひとつで車を停めて、白い菊がアシズリノジギクなのかどうか見てみました。
↑の画像がそのキクですが、葉の縁が白くなっているのでアシズリノジギクですね。花の形もなかなか綺麗な個体でした。
こんなに海岸に近いので、もしかすると私の知らないヒヨドリバナの仲間なのかもしれません。
花の時期もずいぶん遅いですね。
途中、「松尾のアコウ」という標識が見えたので、細い道を下ってアコウの大木を見てきました。
天然記念物なんですね。
アコウの木そのものは2007年の高知散策で近くで見ていまして、そのときの記事はこちらです。
その辺は鬱蒼として薄暗いのですが、何とかISOを上げて撮りました。
根っこのように見えるのは気根というものです。
真下から見上げます。絡まった気根ががんじがらめになっていて、この木に着生された木は枯れるでしょうね。絞め殺しの木といわれる所以です。
車を降りたついでにそのまま坂道を下って、海岸近くまで下りてみました。
途中の民家に咲いていたブーゲンビリアです。
ブーゲンビリアがまだこんなに赤々と咲いている地なのです。
ツルソバも香川では見たことがなく、高知に来ると見かけます。
海岸の直ぐ上のほうまで下ってきたらノジギクが1群れ咲いていましたが、生憎とアシズリノジギクではありませんでした。
下のほうに見えているのはフウトウカズラの葉っぱみたいです。
松尾漁港でしょうか。
海岸にも寄ってみたかったけど、まだ足摺岬にたどり着いてないので、坂道を登って、岬に向かいます。
前回と同様、やっぱり猫が出迎えてくれました。室戸岬といい、猫も住みやすいのか、猫を良く見かけます。
実は6月に娘の結婚式でハワイを訪れた際に、ガイドの日系人の方から「ハワイを訪れた最初の日本人はジョン万次郎です」とお聞きし、枯れの一生をかいつまんで聞いていたので、なんとはなしに親しみを感じたことでした。
竹崎のお店や、途中で立ち寄った大方の道の駅で買い求めたこの日の食料です。
カツオ飯、おでん、カツオのたたきなど豪華版です。
しいの実です。1袋200円也でした。
焙烙で煎って食べると、ほんのり甘い実です。
どんぐりが食べられるとは思っていなかったのでおっかなびっくりでしたが、高知では市民権を得ているようです。
大きさは1センチあるなしです。
大方の道の駅の様子ですが、今頃、ペチュニアの苗を売っているというところがなんともすごいでしょう?
普通はペチュニアは夏の花ですから、4月ごろ店頭に出回るものなんですが、高知では冬場も育つということですね。
お腹がいっぱいになったところで、余計な荷物を車に入れて、もう一度休憩所に帰ってきたら、なんとまあ、イノシシがいました(^_^;
咲き誇るノジギクの間にイノシシの姿はなんとも似合いません。
見かける直前、遊歩道の入り口に「夜間にイノシシが出没していますのでご注意ください」という注意書きを見たばかりのことでした。
イノシシは山でも5,6頭に遭遇して、やっとの思いで登山口まで逃げてきたことも合ったり、その後も何度も見ていますが、こんなに開けた場所にも出るとは・・・。
もっとも、足摺岬の直ぐ際まで鬱蒼とした樹林が繁っているのですから、良く考えたらイノシシを見ても不思議ではないのかもしれません。
ともあれ、食事中に出会わなくて幸いでした。イノシシのいる場所から10mぐらいのベンチで、5分違いで、食事中でしたから(^_^;
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