瀬戸内の島巡り、その7、シロバナマンテマ
志々島の民家の向こうに瀬戸内海、そして、天霧山や弥谷山など、私にとって馴染みの深い山々。あの山すその直ぐ下には海が広がっていて、子供の頃は幾度となく潮干狩りに来ていました。向こう側から、この志々島を見ることはあっても、こちらから向こうを見たのは初めてです。
由緒のありそうなお寺でしたが、今は住職さんもおいでにならないようで、少し荒れているようです。
お寺の縁台に、切干大根が干してありました。
昔は訪れる人も多かったであろうお寺にはお賽銭箱も見つからず、手だけを合わせます。
帰り道は、お寺の門からまっすぐ下へと続く路地を下って行きました。
黒い昔ながらの瓦屋根ばかりです。
最近はどんな田舎に行っても、こんな瓦屋根ばかりの集落は見えなくなってしまいました。
こういう風景が存在する場所は少ないことでしょう。
眠ったように静かな島ですが、島のどなたかがちゃんとお花を上げているんですね。
お医者様がいらしゃるのかどうかはわかりませんが、診療所の建物のようです。
この近くには島で唯一のお店もみえていました。
粟島でもこの島でも、甘酒を売っていたのが印象的でした。
途中で、島の方らしい女性にお会いしました。私ぐらいの年代の方でしたが「船は大丈夫ですか?」と心配して下さいました。志々島からの最終の船便を心配してくださったようですが、粟島経由の16時半のに乗りますと言ったら、ほっとされたようです。
人のことを自分のことのように心配してくださるなんて、今頃は町では滅多にないことです。
近づいたら、なんと、シロバナマンテマが咲いているのです。
これも春の花なんですけどね。
島の掲示板には、志々島名物の茶粥のことが書いてありました。
この茶粥には碁石茶という特殊なお茶を使うらしいですが、この碁石茶は高知の大豊で作られるお茶で、私も一度買ってきたことがあります。
茶粥ってなんとなく雅な響きがありますが、実際にはどんな味なんでしょう?
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