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2011-03-05

岡山で雪山とセツブンソウを楽しむ、その6、雪と格闘

小屋にザックなどを置いたら、後は防寒具とストックだけを持って山頂に向かいます。

山頂までは普通に歩くと10分ほどです。

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いつの間にか先ほどの青空はどこへやら、辺りはすっかりガスがかかってしまいました。

去年はシリセードで山頂からすべり下りた事を思い出しながら、ゆっくりと山頂目指して登ります。トレースはありますが、去年もそうでしたが針葉樹の間を縫うようについています。毛無山は山頂直下は針葉樹が多いです。

右のほうは雪の斜面になっていて、とめるものがないので、滑り落ちたら怖いと言う心理が働くのか、トレースは針葉樹の近くを通っているのです。

その針葉樹のすぐ近くを通っていると、やってしまいました。

Img_3850 ワカンをつけているというのに、左足がすっぽりと雪に潜ってしまったのです。

靴だけなら抜け出せるのですが、ワカンが逆にストッパーとなってしまい、足が抜けません。

笑い話のようですが、自分ひとりではほんとにどうしようもないという事態でした。

ストックでワカンの周囲の雪を掘ろうとしても、湿った思い雪で、駄目です。

ワカンを外すしかないのですが、雪で体勢がうまく取れず、自分で自分のワカンのベルトを外すのもなかなか難しい・・・。仕方なく同行の方にベルトを外してもらい、なんとかワカンを外したら、ようやく足を抜くことが出来ました。やれやれ・・。その間、10分ぐらいもかかったでしょうか。皆に話題と笑いのネタを提供する羽目になりました(^_^;

でも、一人だったら、相当苦労しているはずですから、雪山には単独で登るのは考え物ですね。

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山頂には12時25分に到着しましたが、ご覧のように、展望は全然なく、視界10m以下という有様だったので、証拠写真だけ撮って、早々に小屋まで下りました。

P2254250_2 小屋の外には温度計があって、温度表示を見ると丁度0度でした。

2月末の標高1200mとしては暖かいようです。

でも、転んだり雪にもぐったりして、濡れた体には、プリムスで沸した熱々のお湯で作ったカップヌードルとホットコーヒーが最高でした。

お腹も満ち足りたところで、13時13分、下山を始めました。

周囲は相変わらず、ガスったままです。

P2254257 幻想的といえば、いえますが、トレースがなかったり、初めての道でルートがわからなかったりすると、道迷いもあり得るところですね。

秋に登った比婆山と言い、中国地方の山は標高が低くても、必ずといってよいほど避難小屋があるのは、やはり深い雪のせいだと思いました。

これで風が強かったり地吹雪などになれば、標高は低くとも遭難騒ぎになりかねないでしょう。

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ワカンをはいてないRさんが稜線直下の急斜面で、足が潜ってしまいました。

このときは何とか自力で抜けましたが、その後、私と同様に、自力で抜けなくて、引っ張りあげてもらう場面もありました。(^_^;

P2254259 ところどころで、シリセードも楽しみましたが、湿った雪なので、しまいにはトレッキングパンツのお尻の部分が濡れてしまい、後で少し寒い目をしました。

Img_3869korobuwatasi ワカンを履いている私も、他に気を取られていて、自分で自分のワカンを踏んでしまい転げる場面も何度かあって、膝がとうとう濡れてしまいました。

画像はEさん撮影の、私が転んだ決定的瞬間です(^_^;

ワカンを履いているときは花魁のように歩かないと、よく転ぶのです(^_^;そういえば昔もちょくちょく転んだっけな~などと思い出しました。

P2254271 やがて、山の家が見えてきて、登山口まで下ってきました。

山道に沿った小川のそばにネコヤナギの目を吹き出した姿が見られて、雪はあるものの、春が近いことを知らせてくれるようです。

P2254277 車道を渡って、ビジターセンターまで帰ってきました。

道標がこんなに雪に埋もれていますが、管理人さんの話によると、つい2,3日前前は、これよりも雪が1m深く積もっていたそうです。

P2254278 ビジターセンターに帰ってきたのは14時32分でした。

体が濡れてしまったので、少し寒さを覚えましたが、雪の山は何度登っても、その都度、雪の状況も違えば、天候も違い、一度として同じことがありません。

良い天気の日にさらさらのパウダースノーの上を歩けると快適ですが、こういう日もあるということですね。

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帰りに蒜山PAで撮影した蒜山の姿です。肉眼ではもう少しは綺麗に見えたのですが、雪の上で転んだりして、カメラのレンズが曇ってしまい、はっきりと写っていません。

これがこの冬最後の雪山歩きとなったようですが、山仲間の輪が広がって、夏場だけでなく、冬も自分だけでは行けない山に登れるのは、ほんとにありがたいことですね。

コメント

毛無山~セツブンソウ、花散策楽しく懐かしく拝見いたしました、湿雪は重い・・踏みぬくと大変~

楽しい雪山と花散策でしたねぇ~今度は新緑の時に!
山はいいですね~

三寒四温で奈良のお水取りが終わると春ですよ~

え~ちゃん、こんばんは。
一週間前の毛無山といい、昨日の徳島といい、今年の山は雪のため予定通りいかないことが多いですね。
自然相手だから誰にも文句が言えませんね。(^_^;
でも、何とか頭を働かせて、読みを深くしたいものです。
雪に覆われる山は、冬場は白一色ですが、雪解けが始まるといろいろな野草が咲きそうで楽しいですね。
また春の野草の時期やブナの芽出しの時期などにも訪れてみたいですね。
そのときはどうぞ、よろしくね。

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