早春の花、アオモジ
3月7日、今年何度目かのアオモジの様子見に行きました。
前回訪れたのは2月上旬のことで、仙台在住の親友が帰省していたので、彼女と一緒に来たのです。彼女はアオモジの花が好きで、このアオモジは仙台でも切花として売られているそうですが、一度、自生の姿を見てみたいと言っていたのです。
そのときは、まだ花芽が固くて咲いていませんでしたが、今回は咲き始めていました。知らない間に季節は進むものですね。
ところが、その仙台の親友が、今は石巻で被災して救助を待っています。
この場所で人に会うことは滅多にないのですが、たまたまこの日はお遍路さんに出会いました。
日当たりの良い場所の大きく育った木は見事に花をつけていました。
間もなく小雨が降ってきたので、お遍路さんに「車で行き先まで送りますよ」と声をかけました。
アオモジの撮影が終わって、車まで戻り車道を少し走ったら、先ほどのお遍路さんが見えました。
車の中で「どちらからですか?」というと「仙台からです」と・・・。
70代ぐらいの男の方でしたが、百名山にも登られているそうです。
道理で、あまり人の歩かない山の遍路道を歩かれていたはずです。
その夜の宿所のお寺まで送って差し上げたら、車を下りる際に金剛杖に住所と名前が書いてあるのを見せてくれました。
「仙台市 太白区 ○○○・・」
お名前も聞いたのですが、忘れてしまいました。
足の調子がよくないので、予定変更されて、翌日には仙台に帰ると仰っていましたが・・。
讃岐の人間も滅多に来ないような辺鄙な場所で、奇しくも仙台の人とばかりご一緒したと言うのも何かの因縁でしょうか。友人も太白区の方も、何とか無事で会って欲しいと願うばかりです。
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