マンサクの花を見に、その5、ヤマブキ、ユリワサビ
陽射しを浴びて華やいだ色です。桜の咲く頃は、桜のピンクに菜の花やヤマブキの黄色がなおのこと華やかさを盛り上げてくれます。
早春の山の花、キブシを今年はまだ撮影していませんでした。
3月半ばの石鎚行きで帰りに車からちらりと咲いているのが見えたのですが、もう夕方だったので、車を停めてもらうまでもないと思ったのです。
これから何度も目にする花ですが、初見は毎年嬉しいものです。
道路法面のブロックにはナガバノタチツボスミレも咲いていました。
徳島でも標高の低い場所にはナガバノタチツボスミレをよく見ます。
3月上旬には一輪も咲いてなかったシロバナショウジョウバカマがここでも見ごろでした。
シロバナショウジョウバカマと同じ場所に、アオイスミレも咲いています。
どちらもちょっと日陰の湿っぽい場所を好むようです。
スミレの項目でも書きましたが、ここで見たアオイスミレが今年の初見でした。
でも、この後、次々とアオイスミレを見ることになったのでした。
この場所は野草のよく咲く場所で、毎年、覗くのを楽しみにしています。
今年はユキワリイチゲの葉がずいぶん増えていましたが、花は一輪しか見えませんでした。
やっぱり、例年に比べてかなり遅れています。
いつも見えているヒゴスミレの葉は残念ながら見えませんでした。
まだ出てないのでしょうか?
花が咲いていても同定の難しいネコノメの仲間は、開花してないのでなおのこと同定ができませんでした。
キツネノカミソリ、もしくはオオキツネノカミソリの葉がかなり出ていました。
この仲間は春先に葉を出して、花が咲く夏の終わりには葉がありません。
沢のほとりでは今の時期、どこででも見かけるフサザクラがここでも咲いていました。
よく見れば、アブラチャンも咲いているのでした。まだ葉があるので、葉に気をとられて後から花に気付きました。
これも黄色い小さな花が咲いていると思い撮影しましたが、その時点では何の花だかわかりませんでした。
帰宅してパソのモニターで眺めて初めて、クロモジの花とわかりました。
望遠で引き寄せてこれですから、肉眼では、よく見えないのですね。
少し場所を変えて、いつもユリワサビを見ている沢にも立ち寄ってみました。
小さな花で、最初はなかなか見つかりませんでしたが、何とか2株ほど咲いているのがわかりました。
アブラナ科の白い花はどれもよく似ていますが、ユリワサビは葉の形で見るとわかりやすいのです。
ここではヤマネコノメソウが咲き始めたばかりで初々しいのが印象的でした。
この分ならまずまずの時間に帰れそうでほっとしました。
ミツマタの花も今年初めての撮影です。
日当たりの良い場所ではナガバノタチツボスミレとキュウリグサがツーショットで咲いていました。
でも、後半月もすれば、この木々にも芽吹きが始まるでしょう。
帰りの時間に余裕があったので、吉野川にかかる鯉のぼりを見てみました。
確か、剣山に登るときにも、どこかにこんな場所がありました。
私が毎年、いちばん早くシャガの花を見るのはこの場所なのです。
ここより1月遅れで我が家のシャガが咲くのです。
吉野川をはさんだ対岸の山の斜面には早い山桜が一本だけピンクに染まっていました。
3月最後の一日を、今年も徳島のマンサクをはじめとしていろいろな花々を見ることができて、心が満ち足りた思いでした。
花を見てお腹がいっぱいにはなりませんが、人間って心が満ち足りるひとときが必要ですよね。
早く、被災地にも心満ちるひとときが訪れますようにと、思わずにはいられませんでした。
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