マンサクの花を見に、その3、一人でしみじみとマンサクを見る
マンサクの花には5~6年前から憧れを抱いていました。
マンサクと言う言葉を初めて知ったのは、NHKの朝ドラで「まんさくの花」というのが放映されていたことがあって、私はあまりTVを見ない人間なので、内容はさっぱりわからないのですが、マンサクというのは人の名前だとばかり思っていて、そのドラマの解説か何かで、山で先ず咲く花でマンサクと言う花がある・・・ということを知ったのです。
このドラマ、81年の放映だったそうで、もう30年前の話なんですね。その後、ずっと、東北かどこかの山に咲く花だとばかり思い込んでいました。それが四国の山でも咲くと知ったのが4,5年前の1月に高知の山間部をドライブしたときのことでした。
いろいろあって、この山にマンサクが咲くことを教えていただいて4年目になりますが、不思議とマンサクを見に来るのは1人で来るのが多いです。
マンサクの花は今までに知っている場所よりも、ずっと手前から咲いていました。
今年は案の定、寒くて雪が深かったので、この山でも開花が大幅に遅れていたに違いありません。
でも、おかげで、今年は標高の高いところまで走らずとも、マンサクが綺麗に咲いていて楽が出来ました。
2年前に来た時は、標高低い場所の花は終盤で、どんどん車で走って、標高1500mまで行ったことがあるのです。
他の落葉樹はまだ何一つ咲いておらず、芽吹きもしてなくて、まるで冬枯れ状態の中にマンサクだけが咲いています。
私たち四国の平野部に住む人間は、冬の間も畑には麦が青々としていたり、草の花などが咲いているのを見るので、春を待ちわびる寒い地方の人の気持ちがなかなか実感できません。しかし、冬場は雪一色に閉ざされるところでは、マンサクの花が咲き始めるときは、ほんとに待ちわびた春をしみじみと感じるときなんでしょうね。
今は丁度雪解けの時期なので、清冽な流れを見ることができました。
でも、この日はポカポカ陽気で、山の中も気温は15℃もあって、上着を着なくても暑いぐらいです。
こんなところに平日に来る人はほとんどいなくて、すれ違った車は、1時間の間に1台だけでした。
でも、マンサクの花の全体をデジカメで撮影するのは画素数が足りないのか、少し無理があるようです。
あまりにも花が多すぎて、カメラの能力がついていてtないようです。
肉眼に素晴らしい眺めを焼き付けてあるので、大丈夫ですが、見たとおりに撮るのは至難の業ですね。
丁度、お昼頃になったので、途中で買ってきたお弁当でマンサクの花を見ながら、一人でのんびりとお昼を食べます。
下界ではそろそろ桜のお花見シーズンですが、ひっそりと咲くマンサクの花を一人で楽しむのはずっとずっと心落ち着きます。
一つ一つの花は、こんな風にひらひらとしたリボン状の花弁です。
そういえば、少し前にワカンのことを調べていたら、木製のワカンはマンサクの木で作る事があるとありました。
マンサクの木で作ったワカン・・・出来ることなら使ってみたいですね。
こんなに心に染み入るお花見はほんとに久しぶりでした。
コメント