春の三嶺を登る、その6、北西尾根を諦める
三嶺山頂に登る前に、先ずは避難小屋の中でお昼休憩することになりました。というか、後で山行計画書を見たら、最初から11時55分~12時25分まで避難小屋で昼食と言う予定になっていました。
ここのところ、きちんとした計画に沿って歩いたことがないので、久しぶりにこんなきっちりした計画書を見たように思いました。
小屋の中は私たちが着いたときはまだ1組か2組の方しかいなかったのですが、続々と入ってこられて、最終的には15人ほどが小屋で休憩していたようです。
中には本州から三百名山登山で来られている方もいて、讃岐うどんの美味しいお店を尋ねられたりしました。
小屋では私たち香川組3人はいつものコンビニのおにぎりやそうめんでお昼を済ませるのですが、高知の方たちはそれぞれ手作り弁当を持参されていて、びっくりしました。
山登りは早朝5時ごろから家を出るので、お弁当作りまでしていると、とてもじゃないけど大変でしょうに、高知の方たちの食にたいする熱意の現われですね。香川県民には珍しいイタドリの炊いたのまで頂いたり、その後もデザート数種類が飛び交って、まことに賑やかです。
山頂目指して歩き始めたのは12時15分ぐらいだったでしょうか。
稜線は風が強いので、皆、雨具を着込んだりしています。私はスパッツとウインドブレーカーを着込んでいます。
見えている道標は名頃ルートへの分岐です。
去年の秋はここから登ってきたのです。
この日は、直ぐ横にある池さえガスではっきりとは見えません。
南側からの風がきつくて、体感温度では5月上旬とは思えない寒さです。
前の人と10m離れると、ほとんど前の人の姿が姿が見えません。
視界は10mありませんね。
皆で記念写真を賑やかに撮影しますが、風が強くて記念撮影も大変でした。
私にとっては初めての道です。
12時39分に分岐を通過しました。
ガスで霞んでいますが、鹿よけのための橋の様な装置です。
北西尾根への分岐はこのテキサスゲートのすぐ西側を北に曲がるそうです。
ところが、このガスのせいで、尾根も何も見えず、5分あまり下ったのですが、ルートがはっきりしないととのこと。
この天候では、一旦ルートがわかってもその後にまたルートを外すと言うこともあるでしょうし、この強風と雨の中、ルートファインディングは到底無理です。剣山系は特に尾根がなだらかなので、視界が利かないときはルートを間違いやすいようです。ここは登ってきた道を下るのが良いだろうということになりました。
北西尾根は天気の良い日にまた来ればいいのです。大切なのは無事に下山すること・・・。
と言うわけで道を引き返し、13時4分、再び光石分岐を通過します。
結局、12時50分ぐらいにUターンしたことになるでしょうか。
赤っぽく見えるのはコメツツジですね。
カメラのレンズに雨粒が吹き付けてきます。
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