春真っ盛りの皿ヶ嶺へ、その5、朽木に咲くスミレ
竜神平には御馴染みの赤屋根が可愛い、愛大小屋があります。
確か2年前に皿ヶ嶺を訪れたときは、4月も末だったのにずいぶん寒くて、愛大小屋の中でお昼を食べてほっとしたのでした。
もう10年近く前のことになりますが、当時小学生だった末っ子を連れてきたときには、末っ子が100人以上の親子ハイキングの団体さんについていってしまい、はぐれたことがありました。そのときは竜神平と山頂の間を2度も早足で往復して真っ青になって子供を探し回ったのです。結局、末っ子は団体さんについて風穴までとっくに下山していて、やれやれと胸を撫で下ろしたのも今は良い思いでです。
ブナなどの芽吹きの中にひっそりと佇む愛大小屋です。
小屋の裏手に綺麗な沢があって、ここのシャクナゲは毎年花を見せてくれますが、この日はまだまだ花芽ばかりでした。沢の美味しい水を一口飲んで、いよいよ山頂目指します。
「ここに、コミヤマカタバミが咲いてるよ」と指差してくださるOさんです。
ミヤマカタバミのほうは4月初めに島根の山で嫌というほど見てきたのですが、コミヤマカタバミは今年の初見です。
四国ではミヤマカタバミのほうはあまり見かけないせいか、私はどちらかというと小ぶりなコミヤマカタバミのほうがお気に入りです。
この道はいつも山頂からの下りに使っていましたが、登りに使うのは今回が初めてです。
苔やコミヤマカタバミの葉に混じってシハイスミレの花が咲いていました。
陣ヶ森でも見かけましたが、花茎のほとんどないヨコグラ型のツクバネソウと思われる花ががここでも咲いています。
苔むしたブナがこのコースには多いです。
木の株元で咲いているコミヤマカタバミをOさんが見つけてくださいました。
この日は、高曇りというのでしょうか、快晴というわけではなかったのですが、それでも綺麗に開いていました。
ここの花は花弁が細めですね。
このコースでいつも楽しみしている、木の股で咲いているクロフネサイシンです。
直ぐに、今度は朽木に咲いているタチツボスミレの株が見えました。
これは去年は気付かなかったような??
スミレが咲いているのはたぶん朽ちたブナの大木でしょう。
皿ヶ嶺にはこんな光景があちこちで見られます。
そういえば、陣ヶ森付近からも、石鎚が見えていました。
登山道の傍らでは、まだちらほらとタチツボスミレも咲いています。
12時32分、皿ヶ嶺山頂に着きました。
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