ヤブツバキ
年末が近づいてきて、雑用も増えてきました。
今日は父の33回忌だったので、昨日もお供え物を買って実家に届けてくるなど、ただでさえ気忙しい年末ですが、なかなかブログアップの時間が取れませんで、失礼しています。
さて、10日以上も前の撮影になりますが、12月13日にやはり実家に用事で行った際に、弥谷寺付近に立ち寄りました。今年は自宅の水仙やツバキの花も早くから咲いているので、山のヤブツバキはどうだろう?と様子見してきたものです。
去年の冬は猛暑がこたえたのか、それtも冬の寒さが厳しかったからか、県内の里山でもヤブツバキが春になるまで咲かず、里山歩きもちょっとさびしかったものでした。
でも、今年は予想通り、咲いていましたよ。
高い山ではヤブツバキが咲くのは早春ですが、里山では12月になると結構見かけます。
日陰ではまだぼつぼつという感じでしか咲いていませんでしたが、日当たりのよい場所ではこんなに咲きあがっています。
子供時代は里山を冬に歩くことがなかったので、これほど普通にヤブツバキがどこの山でも見られるとは思ってもいなかったのです。
山歩きを10年前に復活してからです、ヤブツバキの花をしみじみと眺めるようになったのは・・・。
弥谷寺付近は年に何度も来る場所ですが、考えてみると紅葉はほとんど見たことがありません。
たいては春、そして秋、次は年が明けた1月とか2月に来ることが多いのです。
里山の紅葉は今年のように12月半ばまで暖かい日が続くと、見ごろは12月初旬ぐらいなんですね。
山門に枝を落としているのもモミジですが、この木は色づかないか、色づくのが遅いタイプのようでした。
山門をくぐりぬけて振り返ると、こちら側の木は少し色づいています。
紅葉とヤブツバキの花が同時に見られるとは思ってもいなかったので、なんだかずいぶん得したような気持になりました。
皿ヶ嶺で見かけた雪のムラサキシキブの実とは雰囲気が違いますね。
コナラの紅葉は渋い紅葉ですが、それでも青空を背景で眺めると、こんなに鮮やかです。
自分自身が覚えるために、アベマキとコナラの葉っぱを並べて撮影してみます。
長いのがアベマキの葉で、短めのがコナラです。
葉の厚さはアベマキのほうが厚めです。
ごつごつとしていてコルク質が目立ちます。
こちらはコナラの樹肌ですが、それほどごつごつとしておらずコルク質も目立ちません。
落葉もアベマキのほうがかなり早いようで、同じ場所ではアベマキはすっかり落葉しているのに、コナラはまだ紅葉が綺麗でした。
樹木は季節ごとに特徴を頭に入れておかないと、見分けが難しいです。
これ、何だとお思いですか?
四国ではまだあまり見かけないと思うビロードモウズイカです。
少なくとも、四国でビロードモウズイカの画像を撮ったのは、私自身は初めてでした。
検索をかけると四国新聞で去年の記事で取り上げられていました。その記事にも取材された人が「今まで見たこともない」とコメントされているので、珍しいと思うのは私だけではないようです。
本来は初夏に咲く花ですが、12月になってもまだ咲いているというのは、今年の12月までの暖かさを象徴していると思いました。
ビロードモウズイカは私にとってはかなりこだわりのある花で、実物を見るより以前から名前だけ知っていて想像していた花です。
実物を見たのは、04年の秋田駒行きで、岩手の山裾で見たのが初めてです。
次に見たのは、南アルプススーパー林道で、戸台付近を走るバスの車窓から見ています。
最近は四国の高速を走っていても高速法面で見かけたように思うのですが、走行中なので撮影は無理だったという記憶があります。
東北や北海道から、時間を経て南に進出中という感じを受けました。
この日は、わずか2時間ほどの散策でしたが、私にとっては実り多い一日でした。
さて、明日からはいよいよ恒例となった感のある2011年の総集編に取り掛かりたいと思います。
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