淡路島の諭鶴羽山に登る、その3、諭鶴羽古道
諭鶴羽山頂から和歌山港までは直線距離にすると40kmもないぐらいですから、秋や冬のの空気が澄んだ日なら良く見えることでしょう。
因みにこの画像は去年の12月に南海フェリーの船中から撮影した諭鶴羽山と思われる山、そして手前に見えるのは沼島と言う島です。
石の祠とその手前に見える平たい台のようなものは、神社から御神輿が山頂まで渡御するときに御神輿を置く台なんですね。
調べてみると、諭鶴羽山のお祭りは春の例大祭・・ちょうど4月14日(日付は変わりましたが、今日)にこの場所に担ぎ上げられたようです。
山行を一週遅らせたら、ちょうど春祭りに遭遇していたようです。
道は軽トラックが十分走れそうな良い道です。
途中に電波塔がありましたので、そのために車が入るのでしょう。
山頂に、諭鶴羽山のアカガシの群落についての案内板がありましたが、どうやらこれがアカガシのようですね。
山頂にあった説明板です。兵庫県の天然記念物に指定されているんですね。
アカガシは1月に登った鳴門の大麻山にもあったので、まだ記憶に新しいところです。
土や岩の感じ、植生なども大麻山と似ているところがあると思いました。
神社に行く途中で、「やまぼうしの広場」にも寄っていきましょうというNaさんの提案で、やまぼうしの広場にも立ち寄りました。
上に見えているアンテナが山頂直下にあり、この横を通って下ってきたのです。
ここで参拝をします。
ほんとうはこちらからが表参道と言うことですね。
Naさんのお話では道が荒れていて歩きにくいということでしたが、山を歩きなれている人なら、特に心配は要らないコースです。ただし、石がごろごろしていて、油断すると足をひねりそうなので、ダブルストックを持参し、きちんとした登山靴を履いておくほうが間違いなさそうでした。
最初は鬱蒼としたアカガシの樹林の中を下ります。
5丁を表す丁石にはお地蔵さんが・・・・その名も柴折地蔵だそうです。
茶店がここにあったそうですから、参拝客で賑わったのでしょう。
中世には熊野三山と並んで修験道の一大道場だったそうですね。
岡山や香川でも平安末期の山岳宗教の栄えた跡を見ていますが、今はどこもひっそりとした山に戻っていて、それほどたくさんの人たちが山に登ったという様子がなかなかイメージできません。
昔も今も、「山に入る」と言う行為は何かしら精神性を伴うのは事実ですね。
山すそにはピンクの桜の木も見えています。
下山口が近いようです。
ひどいピンボケですがイズセンリョウを見つけたので撮影します。
後一週間もすれば、山のもっと上のほうの桜も見ごろとなることでしょう。
16時37分、イノシシなどの侵入を避けるためのゲートを通過します。淡路島でもやはりイノシシやシカの食害が問題になっているようです。
登山口ではタチツボスミレが咲いていましたが、ここ下山口では香川でお馴染みのナガバノタチツボスミレが咲いていました。
やっぱり和歌山方面が見えていました。
下山口でもやはりナルトサワギクがお出迎えしてくれました(^_^;
淡路を代表する花と言っても良いかもしれません。
下山口にはすでにMさんとNさんが二台の車で迎えに来てくれていました。
MさんはNaさんを送って行かれ、私たちはNさんの車に乗り、牛内ダム湖畔まで私の車を回収に行きます。
夕暮れ時の桜も素晴らしいですね。
麓の神社ではちょうど春のお祭りがあったらしく、御神輿が軽トラックで神社へと帰る途中の光景を見ました。
香川では御神輿が出るのは秋祭りなのですが、淡路島では春祭りに御神輿が出るんですね。これも所違えば・・・・・でしょうか。
最後にこの日の目的の一つだったMさんのお庭を拝見させていただきました。
淡路島特産の瓦を敷きこんだお庭は手入れが行き届いていて、ほのぼのとしました。
香川と淡路島の女性6人、初顔合わせの人も多かったのですが、花や山という共通項があるおかげですぐに打ち解けて、楽しい時間を満喫できました。
次回は淡路島の方たちを四国の山にもご案内したいと思います。
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