初夏の高知山地ドライブその1、白い花尽くし
5月13日は母の日でした。
娘夫婦や息子たちにもプレゼントはもらったのですが、私にとっては野山の様子を眺めるのが最高の楽しみですので、自分へのプレゼントとして(もうすぐ誕生日だし)高知方面へドライブすることにしました。
山でもドライブでも、勝手気ままに一人で出かけるときは行先を考えるのがほんとに楽しみですね。
今回はまず、大豊インターで高速を下りました。
最初に目に入ったのはこの花でした。
山に登っていると、5月末から6月初めにかけてコガクウツギをよく見ます。
ところが、この花はコガクウツギに似ていますが、花がかなり大きいのです。もしかしたら、これが名前だけ知っているガクウツギ?と思ったのですが、その勘は当たっていました。
装飾花はコガクウツギのよりも2,3倍大きいと思いました。
それにしても、今までコガクウツギは何十回と見たことがあるのに、ガクウツギを見たのは初めてです。
個体数がコガクウツギより少ないのは間違いなさそうです。
こちらの画像は、ガクウツギを見た後、もっと標高の高い場所で見かけたコガクウツギのほうです。
画像だけ見ると良く似ていますが実物を見ると、花の大きさがかなり違うので見分けがつきます。
こちらはガクウツギのすぐ近くで咲いていたマルバウツギで、すでに香川の山でも見ていましたが、ウツギの中では早く開花する種類です。
案の定、ユキモチソウが咲いています。
高知や徳島の山地を走っていると、ユキモチソウは良く見かけます。
高知のユキモチソウは斑入り葉が多いようでした。
こちらはすぐ近くで見た別の個体ですが、斑入り葉ではないようですね。
結局、少し車で走っただけで5株ほどのユキモチソウを見かけました。
舌状花が9枚見えているので、シロニガナではなくシロバナニガナだそうです。
このシロバナニガナは野草散策を始めて直ぐぐらいからのお気に入りの花です。
ほとりの新緑の木々を写し込んだ沢・・・水が澄んでいるんですね。
香川の山ではまだ見ていませんが、高知の山地は香川よりも、なんでも一足先に咲きますね。
後一ヶ月もすれば、今度はクマノミズキの白い花が山腹を彩るはずです。
この日は白い花ばかりが目立ちましたが、唯一、黄色の派手な色で咲いていたのがジャケツイバラです。
ジャケツイバラはこの前日に、毎年見ている場所を車で走ったのですが、その場所では全然咲いてなかったのが、ここでは見ごろでした。
木陰の仄暗い中で黄色く浮かび上がる花は、毎回思うのですが、まるで園芸種のように艶やかな花ですね。
最初見たとき、てっきり園芸種が逃げ出してきた花かと思ったほどです。
5月上旬ごろから、徳島や高知の道を走ると辺りの山々にはシイの花が目立つようになります。
もこもこと山肌を白や淡い黄色で染め上げる光景は香川の山ではあまり見かけない光景で、最初の頃は何が咲いてるのだろう?と不思議だったものです。
足元にはギボウシの葉っぱが見えていますが、花芽はまだ上がっていないようでした。
車を停めた場所のすぐ上を見上げると、早くも咲きだしているエゴの花が見えました。
エゴも前日の香川の山地ではまだまだ咲いてなかったのです。何しろ、このとき、ようやく平野部の我が家の庭でエゴが咲き出したぐらいでしたから・・・。
ここまでで撮影した樹木の花はジャケツイバラを除いて、すべて白い花ばかりでした。
初夏の山地は白い花が目につく季節ですね。
コメント