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2012-07-09

今年もタカネバラに会いに、その4、素晴らしい株に会えた

山道を一人で登っていたのですが、思わず、「すごい!」と声が上がりました。

ピンクのタカネバラが一斉にこちらを向いて咲いている、そんな素晴らしい株に出会ったのです。


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どの花もまるで咲いたばかりのような初々しさ、おまけにさっきまで降っていた雨のせいで水滴が花や葉をしっとりと見せています。

綺麗な花でも、天気が続いた後の花はどこか埃っぽかったり、瑞々しさが足りなくてがっかりするのですが、この日のタカネバラは私が見た中で一番素晴らしいものでした。

一旦、1時間ばかり降った雨は、恵みの雨となってくれたようです。

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横からももちろん撮影します。

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花数が少し少ない部分ですが、後方には登山道が写っていますので様子がわかると思います。

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携帯でバラの好きな友人に写メールも送ってあげようと携帯を出したら、たまたまほかの友人から着信があったようで、山の中から電話して少し話したりで、この場所に10分はいたようです。

このタカネバラに会えたことで、この日、迷いながらも東赤石までやってきた甲斐がありました。

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バックを仄暗くすると、タカネバラの綺麗な色がいっそう際立ちます。

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最後にタカネバラの綺麗な花を一輪だけ撮影しました。

いつまでも見ていたいのですが、そうでなくとも遅い出発だったので、あまりゆっくりはしていられません。

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昨日の雨に続いて、またしても降った雨のせいで、登山道が所々、沢状態になっています。

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フジイバラも登るにつれて綺麗な花が見られるようになりました。

この後、もうすぐトラバース道に出るかというところで、赤石山荘の管理人さんが草刈されているのにお会いしました。

登山者のために山道の傍らに繁った草木を刈ってくださってるのです。

2,3分立ち話をさせていただきましたが、時刻がもう遅いので、ひどく心配をおかけしてしまいました。

特に女の単独と言うことで、心配されたようですが、今まで東赤石には15度ほど登っているので、登山道は良く知っていること、いつもは権現越えから下っていることをお話したら、大丈夫と思ってくださったようです。

稜線から権現越えを下ることを考えれば、山荘から瀬場谷への下りなどは、距離も短いしどうということもありませんから・・・。

それにしても、こうして草刈をしていただけるおかげで、登山道を快適に歩くことができると思うと頭が下がります。

去年は権現越から四国電力の保線路を下ろうとしたら、ヤブがひどくて断念したのでした。

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イヨノミツバイワガサもようやく綺麗な花が出てきました。

これも標高の低い場所では見ごろは6月なんです。

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先ほどのような見事な株はもう見ないものの、まだまだあちこちでタカネバラが咲いているので、登りもそう苦にはなりませんね。

ピンクの花色が、淡い緑の葉とマッチしています。

タカネバラの魅力はこの葉色にもあるのですね。

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今年はヤブウツギよりもタニウツギを見る機会のほうが多かったのですが、ここで、咲き残りのヤブウツギを見ることになりました。

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木々の間から展望の利く場所があって、谷を隔てた石鎚山系が見えました。

天気が良くなっているようで、見る見る間にガスが上がってくるのがわかります。

これはトラバース道からの展望が楽しみになってきました。

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一瞬ですが、束の間の青空も見えました。

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上を見上げると、山頂付近の岩が見えてきます。

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14時7分、ようやくトラバース道に出てきました。

コメント

keitannさん、こんばんは。

見事なタカネバラの大株ですね。
タカネバラはテッキリ、数輪がバラバラと咲くとばかり思っていました。
東赤石では一気に咲くのですね。
当方、東赤石には一度だけでオトメシャジン咲く頃に権現越での周回でした。

タカネバラは北アルプスでしか見たことがないんですが、どれも低くて、花も数輪咲いてるだけで、そんなもんかと思ってましたが、
これは見事で素晴らしいものですね!
雨のおかげということですが、写真も生き生きしていてお見事です(^o^)

k2さん、こんばんは。

東赤石では標高1400mぐらいからタカネバラの株が出現し始め、山頂付近までずっと見られます。
山頂付近の株は小さいのが多いですが、トラバース道より下ではかなりの大株が見られます。北アルプスで見かける貧弱なタカネバラとはまるで別物みたいに素晴らしい株ですよ。
東赤石はオトメシャジンが有名ですが、ほんとはタカネバラの時期がいちばん素晴らしいと私は思っています。
k2さんは昨日、剣山へオオヤマレンゲを見にいらしたようですね。
そのうち、東赤石にタカネバラの時期にお越しください。タカネバラとオオヤマレンゲ、どちらもご覧になれますよ。

加納さん、こんばんは。

北アルプスのタカネバラ、私も白馬か雪倉方面で、そして鹿島槍辺りの二度見ていますが、どれも貧弱な株でした。
タカネバラが日本一素晴らしいのはやはり東赤石だと思います。こんな綺麗な色の野ばらが、東赤石の標高1500m以上のあちこちで見られます。
この日はいったん降り始めた雨が、タカネバラを撮影する直前にちょうど上がってくれて、これ以上ないというぐらい良いロケーションでした。
この日は山にはほとんど人も入ってなかったので、タカネバラを独り占めという感じでした。(^_^;

keitann様 こんにちは
思い切って出かけただけのことはありましたね。
これほど壁の絵ように咲くタカネバラを見たことはありませんので、keitann様の心の昂まりもさぞやと思います。
雨の後のしっとりとした姿は、これもまた良いものですね。
小生はタカネバラにはあまり出合っていなくて、花も一輪だけの静かな咲き方でした。
色が派手なだけに、数が纏まると随分豪華な眺めになりますね。

ぶちょうほう様、こんばんは。

ここでこのタカネバラの株を見られたおかげで、思い切って出かけてきた甲斐があったと思いました。
タカネバラ目当ての山行ですから、綺麗なタカネバラが見られれば、それで目的は達成です。
東赤石は最低でも3時間は登らないとタカネバラや珍しい花には会えませんので、ちょっと車で散策というわけにはいきませんが、その分、出会えた時の嬉しさは倍増です。
貴重な花が残っているのも、苦しい登りを3,4時間登らないといけないからでしょうね。
このときは、雨上がりの滴をまとった、この上ない美しい姿に会えたので、雨もまた良しと思えました。
花の色は派手ですが、ベニバナヤマシャクと言い、キレンゲショウマと言い、自然界の花は山の中で違和感なく溶け込んでくれて良いものですね。

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