012年、残雪の北アルプス、その4、ヒメイチゲ
わさび平では2,3人の方が休憩されてましたが、去年より登山者の方が少ないようです。
やはり夏山シーズンは7月末から本格的に始まるんだな~と実感しました。
休憩中にわざわざ四国から買ってきた温室ミカンをYさんにもおすそ分けして、行動食として食べます。生のフルーツは傷みやすいし、何しろ重いですから早めに食べねば・・・。
6時57分、わさび平を出発しました。
マイヅルソウがここではとっくに実になっていました。
完全に熟するtもっと赤くなるらしいですが、いつもこんなだんだら模様の実しか見たことがないですね(^_^;
去年はこの辺にソバナなんかも咲いてたのですが、今年は時期が早かったか見当たりません。
サンカヨウやユキザサと同じく、もっと上まで登れば、今日中にマイヅルソウの花も見られるはず・・・。
周囲が少し明るくなってきたので、オニシモツケの花をもう一度撮影します。
7時を過ぎて、東のほうから陽射しが出てきました。ちょうど登り始める頃にお日様が出てきて暑くなりそうな気配です。
荷物も今回は重いし、睡眠時間が30分だったし、ばてる条件がそろってますね(^_^;
いつも稜線上で見ていると思うカラマツソウがこんな低いところで咲いています。
この花だけは雨の日はくしゃくしゃで撮影意欲が湧かないので、綺麗なうちにと撮影します。
もうすぐ小池新道の入口に着くはずですが、この日は歩いていくはずの稜線まですっきりと良く見渡せます。
4,5年前の同じ時期に来たときから比べると、かなり雪の量が少ないですね。
前に来たときはこの辺りにも雪が大量に残っていて、迂回する場所がかなりあったのでした。
あまり綺麗ではないですが、いつもこの辺で咲いているニッコウキスゲが今年も咲いていました。
去年は稜線上でたくさんのニッコウキスゲが咲いていましたが、今年は高いところのニッコウキスゲはまだ咲いてないでしょうね。
山を背景にシシウドを眺めていると、いかにも夏山と言う雰囲気です。
ここまで下ってきて、心の底からほっとしたことを思い出します。通行止めみたいなロープがあるということは、やはり奥丸山方面が悪路だからでしょうか。
ちょっとした沢を渡渉しますが、木の橋がちゃんと架けられていて助かります。
登山道から少し離れたところには、こんな具合に雪もまだ残っています。
雪の状態はその年によってかなり違っていますが、今年は夏道が良く露出しているほうでした。
鏡平に着くまで、雪の上を歩くことはありませんでした。
5年ほど前は雪が多くて、雪渓の高巻きなどで苦労しました。
小池新道の入り口付近ではいつもタニウツギが咲いているのですが、今年は特によく咲き残っていたようです。
去年は小池新道の入り口付近からミソガワソウなどの花がたくさん咲いていたのですが、今回は時期が早いので、咲いていません。
その後も、あまり咲いている花がなくて、ただもくもくと登ります。
でも、下山の日は小池新道入口の少し上あたりで、何とクロユリを一輪見かけたのですよ。クロユリがそんな低い場所で咲いているのは初めて見ました。
そろそろ秩父沢に着くかという頃になって、ヒメイチゲのっ花が咲いていて大喜びです。
早池峰で見たヒメイチゲは雨のためにうまく撮影できなかったのです。
秩父沢の手前は雪もほんの少し残っていて、花がいろいろと見られます。
これはクロウスゴのようです。
ムラサキヤシオも見かけたのですが、これは早池峰でたくさん撮影したので、今回は撮影しませんでした。
秩父沢付近は、私が初めてミネザクラを見た場所でもあります。
keitann様 こんにちは
あの奥丸山分岐点の橋の景色は懐かしいです。
昨年雨の中を歩いたのはkeitann様と同じですが、小生の場合は登りに使った道でした。
ところでオニシモツケは、槍平からの下りの林道歩きで、この花に初めて出会ったときに、何だかわからずに、葉っぱだけをむしって、新穂高まで下り、そこでいろんな人に聞いて回りましたが結局判らずに、家に着いてから図鑑と首っ引きで名前探しをやった記憶があります。
今から15年ほど昔のことで、今ではそんな根気はとっくに無くなってしまいました。
その後にこの花を上高地でも見かけ、あの付近に多く咲くものだと感じています。
小池新道はまだ歩いたことの無い道ですが、ワクワクするような景色ですね。
投稿: ぶちょうほう | 2012-07-27 08:38
ぶちょうほう様、こんばんは。
奥丸山への道・・・ほんとに私も一年前とはいえ、懐かしかったです。
このルートを登る人は一日に一人もいないのではないでしょうか。
オニシモツケは確か白馬から下ってきたときも見たように思います。豪雪地帯の花のようですね。
四国ではとんと見かけない植物ですが、年に一度のアルプス詣でだけで見る植物も、7年目にもなると、すっかり顔なじみとなりました。
小池新道は槍穂の見えるのも素晴らしいですし、花の種類も多いし、なかなか良いコースだと思います。
それに比べると、爺ヶ岳への登り道である柏原新道はもう一度登ろうという気にならないよね、などと後輩も申しておりました。
やはり展望の良い登山道は何度でも登りたくなりますね。
投稿: keitann | 2012-07-27 18:31