012年晩秋、徳島花紀行、その1、キッコウハグマとスミレ
毎年、11月末から12月になると、高知か徳島にノギクを見に行きたくなります。
去年は南国インターで下りた後、迷った挙句、高茂岬にアシズリノジギクを見に行ったのですが、今年は久しぶりにナカガワノギクを見に行きたいものだと考えていました。
11月18日は幸いにも週間予報では晴れるとの予報が出ていたので、この日に出かけることにしました。日曜日なので、山友達のRさんをお誘いしてみることにしました。時期的に丁度ヤッコソウも見られる時期なので、今回は低山に登ってヤッコソウも見てみようという欲張った計画です。Rさんの都合もつき、せっかく遠くまで行くので、いつも花散策に誘っていただいているYさんご夫妻にお声をかけたところ、Yさんたちも参加されることになりました。
画像は3年ぶりに見ることができたナカガワノギクです。
ナカガワノギクは自宅でも咲いていますが、やはり那賀川の岸辺で咲いている姿がいちばんですね。
さて、ヤッコソウを見に行く宍喰方面には自宅から4時間ほどかかりますので、当日はYさんご夫妻と市内で5時半に待ち合わせました。ドライブで簡単に見られるヤッコソウではなく、低山とはいえ、山登りをして見ようということですから、早発ちしなければいけません。
途中、高松で高速を下りて、Rさんと合流しました。この日の車出しは私が担当しました。
後は一路、徳島と高知との県境方面まで向かいますが、これが結構長いんですよね。
でも、4人いると話も弾み、長い移動時間も退屈しません。
まだ暗い中、高松を出たのですが、徳島を通過するころにはお日様が出てきて、明るくなりました。
途中、日和佐の道の駅でトイレ休憩などしましたが、日和佐に着いたのが8時過ぎです。
日和佐から宍喰までは国道55号を西へ西へと走るのですが、途中、きれいな海辺がみえたので、車を停めます。
太平洋としては波が静かですね。
道から海辺を見下ろしてみましたが、特に花が咲いている様子はありません。
高知の足摺方面だとこの時期ならノジギクが咲いていると思うのですが、ノジギクの白い花は見当たりません。
セイタカアワダチソウの終盤の姿の中にタカサゴユリが一輪咲き残っていました。
この後、宍喰の道の駅まで走り、道の駅でお昼ご飯を買い出しします。
ヤッコソウが自生する鈴ヶ峰の登山口と思われる場所には看板が立っています。
車はもう少し上まで上がれますが、ここから歩き始めることにしました。
実は鈴ヶ峰の登山口には3年前にも来ているのですが、そのときは山には登らず、ヤッコソウは別の場所で見たのです。でも、この山にヤッコソウが出てくるというのはその時教えて頂いたので、いつかは山の中でヤッコソウを見たみたいと思っていたのです。
天気は予報通り晴れてくれ、素晴らしい青空でした。
道は3年前には未舗装の道だったと思うのが、途中まで綺麗に舗装されていて、様子が変わってしまっていました。
登り始めは9時半ぐらいでしょうか。
自宅ではスミレの帰り咲きをいくつか見ましたが、野山のスミレの帰り咲きはこの秋初めて見つけました。
高知や徳島ではタチツボスミレが普通に咲いています。
ちょっとした展望台になっていて、ベンチも置いてありました。
ところどころに、こういった石仏があって、鈴ヶ峰は以前は山頂にお寺があったそうで、お詣りに来る人が多かったようです。
道は両側がかなりえぐられていましたから、昔から歩かれていたんでしょうね。
春に歩いた淡路島の諭鶴羽山の山道を思い出すような道です。
ヒトツバの着生で木が朽ちたのかもしれません。
最初は杉の植林の中を歩いていたのが、途中からシイや松の樹林に変わりました。
朽ちた木も多いですが、標高400m足らずの低山とは思えないような大木も見られます。
このころには気温もかなり上がり、登っていると汗が噴出しました。朝はかなりの冷え込みだったのですが、ポカポカ陽気となってきたようです。
先ほどから、キッコウハグマの株がちらほらと見えていたのですが、嬉しいことに花が咲いた株が1つだけありました。
実は今年はキッコウハグマの花を見ておらず、香川の低山でもさすがに咲き終わる時期となって、今年はもう見られないかと思っていただけに嬉しさも一入です。
小さな小さな株でした。
古い瓦があちこちに残っていて、五右衛門風呂の風呂釜も残ったままになっています。
ここまで来ると、山頂までは後180mという道標が出ています。
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