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2012-11-17

晩秋の里山散策、その6、木の実

晩秋の山を歩く楽しみは紅葉ともう一つ、いろいろな木の実です。

食いしん坊の私は今まで山でいろいろな木の実を見たり食べたり、果実酒にしていますが、その中でも思い出深いものはヤマブドウ酒、サルナシ酒、マツブサ酒でしょうか。ナナカマド酒やマタタビ酒も漬け込んだことがありましたっけ。

里山にはそんな珍しい果実は有りませんが、それでもガマズミは良く見かけました。

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ガマズミの実は果実酒にするとまるでロゼのワインみたいな綺麗な色になるということですが、里山で良く見かける癖に、不思議とガマズミ酒だけは漬け込んだことがありません。あまりに身近過ぎるのかも・・・。

Pb081067こちらのガマズミの葉っぱは西日に照らされて、まだ緑色のままでした。

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こちらは実の形も丸いし、葉柄がうんと短いのでコバノガマズミでしょうね。

ミヤマガマズミとコバノガマズミは見分け方をいつも忘れてしまうのですが、検索によればミヤマガマズミは果実が大きめなのだとか。

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こちらは赤い実でも食べられない実で、サルトリイバラの実です。

これが赤くなってくると、「もうこんな季節なんだな」と思います。

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こちらは赤くも青くもない、ドングリです。

ドングリの実もぱっと見てわかるのはクヌギぐらいで、後は帰宅してから調べないと自信がないのですが、このときのドングリは葉の形などからもコナラのようです。

コナラも里山ではごく普通に見られる木ですね。

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後から画像を見て気づいたのですが、アゲハチョウの幼虫が着いていたイヌザンショウの木です。

葉をちぎって叩くとサンショウなら良い香りがありますが、あまり香りがしませんでした。

トゲが互生のようなので、やはりイヌザンショウ?

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果実ではないけれど、まるで果実のように大きく丸く膨らんでいるのは、香川の里山に多いダンコウバイの花芽でした。

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こちらの黒い実はしばらく考えて、葉の形からたぶんイボタノキの実だろうと思いました。

これも里山に多いですね。

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まるでアスパラガスのような葉の間に見える実はクサスギカズラの実で、こちらは海辺の山で良く見かけます。

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ちょっと長細い真っ赤な実はシロダモの実です。

葉だけ見るとヤブニッケイと似ていますが、ヤブニッケイの実は黒っぽいので実だと簡単に見分けられます。

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そしてシロダモは前年咲いた花の果実と当年の花とが同時に見られる樹木です。

花はクスノキ科の花らしい花をしていますね。

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美味しそうな色合いをしているのはアキグミの実です。

グミの実と言うと渋い記憶があるので私は見ても手を出しませんが、どうなんでしょう?

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アキグミの木の近くで、今頃花を咲かせているのはツルグミのようです。

同じグミの仲間なのに、一方は実をつけ、一方は花を咲かせていて面白いです。

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ノブドウの実は今年二度目の出会いでした。

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葉の形からトキリマメと判断した赤い豆果・・・。

そういえば今年はマメ科の花や果実をあまり見ていませんでした。

秋が忙しくて、野山に行けなかったせいです。

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ヤブコウジもこんな時期からもう実が赤くなっているんですね。

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アオツヅラフジの実もあちこちで見かけました。

サネカズラの赤い実も見たのですが、ちょっと遠くて撮影が無理でした。

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ヤマガキでしょうか。

何年か前にちょっと味見したら、渋かったです。

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鮮やかな色のマユミの実もありました。

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アケビはあまり綺麗な実が見られな買ったのが残念でした。

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クサギもついこの前まで、咲き残りの花を見ていたのですが、すっかり実になっていました。

染料になるそうですね。

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最後に、果実ではありませんが、この日は今年初めてのビワの花を見かけました。

ビワは以前は庭に植わっていたので、花も実も身近に感じていましたが、今では木を切ってしまったので、山やよそのお庭で見て懐かしく感じる花です。

この日の歩きはたった3時間足らずでしたが、花も実もあれこれと盛りだくさんでした。

コメント

こんにちは!

晩秋の里山散策~楽しませて頂いていますよ~
花・紅葉・木の美と分けてUPしているので大変見やすいです、
何処の里山か判りますよ~どうも同じ日に同じ山の様な気がします!(私が行った時と)
木の実が終われば、池の鳥でしょうか?年中忙しい~

寒くなっています、風邪など引かない様にお身体ご自愛下さいね!

え~ちゃん、こんばんは。

一つの里山でも、花、木の実、紅葉など、いくつも見どころがありますね。
秋の山の良さでしょうね。
木の実や晩秋の花が終わったら、冬枯れの木立を楽しんだり陽だまりハイクもいいものですね。
雪の山も楽しめますし、霧氷も・・・。
四国の山はいろいろなシーズン手軽に楽しめて良いです。
鳥の撮影は、毎年、庭にやってくるので済ませてましたが、今年はメジロやジョウビタキがやってきているのに、まだ撮影できてません。

数日前から急に初冬のような寒さですね。
お互いに風邪を引かないように気を付けたいですね。

keitann様 こんにちは
これはこれは、木の実を随分集められましたね。
「食いしん坊」を自認される御身ゆえに、実の事にも相当深い造詣をお持ちのようです。
サルトリイバラの赤い実が粉を吹いたようになっていますね。
これは果実酒か何かに使えそうですが、如何なんでしょうね。

ところでクサギカズラの実ばかりかクサギカズラも未だ見たことが無いような気がします。
日本全土に生育しているそうですので自分の不勉強のようです。
今度気をつけて歩くようにしてみます。

ぶちょうほう様、こんばんは。

ムラサキセンブリなどの里山の花を見に行ったら、たまたま木の実もあちこちで目につきました。
もう少ししたら木の実も落ちたり食べられたりで少なくなるでしょうが、11月初めはまだまだ木に残っているものが多いようです。
サルトリイバラはそういえば、食用にするという話はあまり聞きませんね。真冬でもあれだけ残っているところを見ると、野鳥も敬遠しているのかもしれません。
クサギカズラはこちらでは海に近い山で良く見かけますが、分布を調べると九州~本州とあります。本州でも南のほうに多いということでしょうか。
春には小さい花も咲きますし、海辺の山に登られることがあれば、ぜひ、探されてみてください。

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