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2012-12-03

012年晩秋、徳島花紀行、その6、ワジキギク

この日、私としてはいちばん嬉しかったのが、以前から一度見てみたいと思っていたワジキギクを見られたことでした。

実はナカガワノギクのことを知ったのはもう7年ほど前のことになりますが、ワジキギクのことも同じころから名前だけは知っていました。3年前に那賀川流域を訪れたときにもワジキギクを見てみたいと思っていたのですが、そのときは見つからなかったし、案内してくださったKさんもワジキギクをご覧になっていないとのことでした。

ところが今回はKさんにワジキギクの自生場所をお聞きすることができました。

ワジキギクは徳島の旧鷲敷町(わじきちょう)で発見されたのでその名がありますが、シマカンギクとナカガワノギクとの自然交雑種です。

教えて頂いた場所へと車を走らせていると、時折シマカンギクの黄色い花が目に入ります。徳島で祖谷方面を走っているとこれでもかというほどシマカンギクの咲く場所があるのですが、那賀川流域はシマカンギクがそれほど多くはないようです。

シマカンギクを見かけてから少し走ったところで、白いキクの花を見つけたので、車を停めました。

Pb181503

この場所はそれまでにナカガワノギクを見たような流れのすぐ近くと言うわけではなく、車道の法面です。

花だけを見てもナカガワノギクとワジキギクは区別がつかないので葉の形を見ます。

Pb181503_2
葉を見てみるとくさび形をしていて、ナカガワノギクの葉と同じように見えます。

Pb181499
花の総苞の画像も撮影します。

前日に一応、ナカガワノギクとワジキギクの総苞の画像をネット検索していたので、双方の画像があれば、区別しやすいと思ったのです。

帰宅して調べたところ、案の定、総苞外片が長く、ナカガワノギクのようです。

教えて頂いた場所は、このキクを見た場所よりさらに那賀川に沿って下った場所です。

車をまたもや走らせました。

Pb181514
教えて頂いた場所と思われる場所にさしかかったところ、白いキクの花がまたもや見えてきました。

再び車を停めました。

花はやはり白い花ですが、今度は葉が違いました。

Pb181506
葉は先ほど見たようなくさび形ではありません。

Pb181510
総苞も撮影します。

先ほど見かけたナカガワノギクの総苞とは明らかに違いますね。

Pb181517_2少し歩いていくと 頭上の岩場に白いキクがみえました。

望遠レンズで覗くと、葉の形はシマカンギクに近いように見えます。

それとワジキギクは頭花がナカガワノギクより少し小さめと聞いていたのですが、これはその条件も満たしていました。

Pb181519_2
これこそワジキギクと思える花の総苞です。

もう30分も経てば、辺りが薄暗くなろうかという直前に、何とかワジキギクの花を見ることが出来てほっとしました。

ここ7年来温めてきた、ワジキギクの花を見たいという夢を思いがけず叶えることができて、じわじわと嬉しさがこみあげてきます。遠い場所まで車で走ってきた甲斐がありました。

Pb181493
この日のお花見ドライブでは紅葉も垣間見ることができました。

これはメタセコイヤの紅葉です。

Pb181521_2
夕暮れの間近の那賀川にかかる沈下橋を眺めながら、Yさんご夫妻が美味しいコーヒーを入れてくださいました。

しみじみと心に染み入るような眺めでした。

また数年後に、ゆっくりとナカガワノギクとワジキギクを見に来たいと思います。

コメント

こんにちは。
まだ野菊がたくさん見られるんですね。
当方では、すっかり姿が消えました。
楽しいドライブのようでしたね。

多摩NTの住人様、こんばんは。

アップが遅くなりましたが、ナカガワノギクやワジキギクを見たのは11月18日のことです。
今では高知や徳島の太平洋側ぐらいが花盛りなのではないでしょうか。
さすがに山地には花が少なくなりました。


こんにちは。
ワジキギクとの対面は良かったですね。ノギクの
ハイブリットも分類が悩みどころのようです。
何度かお会いしている、いがりさんの影響でスミ
レに次いでノギクにも興味が湧いていますが、ス
ミレ同様、なかなかあちこちに遠征できずにいま
す。
沈下橋の風景、良いですね。
四万十川、仁淀川、四国には美しい大河がありま
すね。いつの日か、訪ねてみたいです。

keitannさん、こんばんは。

四国南部ではまだまだ野菊等が見られるのですね。
此方では花の最終ランナー野路菊も、淡いピンク色を帯びスッカリ見頃を過ぎてしまいました。
今年の花の季節が終わり淋しい限りです。

さあ、当方はスキー&スノーシューモードに切り替えましょう^^)

翼さん、こんばんは。

ワジキギクとの対面は、ほんとにこの日の朝までは考えてもなかったので、嬉しい限りでした。
会いたいとねがっていれば、いつの日か願いは叶うものですね。
ノギクの交雑種はほんとに悩みの種で、香川でもシマカンギクとリュウノウギクとの交雑種が見られますが、いつも悩みます。
スミレも熱狂的なファンが多いようですが、私もかなりスミレ好きです。
今年は早池峰山で初めてミヤマスミレを見ることが出来て感激でしたよ。
沈下橋の光景は四国でも高知と徳島独特の眺めですね。
周囲に溶け込んで違和感がありません。
いつの日か、ノギクウオッチングに、四国にもおいで下さいね。

k2さん、こんばんは。

12月に入ったら、さすがに冬らしく冷え込むようになりましたね。
私のほうは20日ごろに、娘と孫を仙台に送って行くので、そのときに蔵王の雪景色でも見られれば良いかなと思っていますが、とても登る余裕はありません。
12月に入っても高知のノジギクやアゼトウナはまだまだ見頃だと思いますよ。
こちらでも石鎚や剣山方面に行けば霧氷もしっかり見られますので、花、霧氷、まだ選択の余地があります(^_^;
スキーもスノーシューも楽しまれるんですね。
ご趣味が広くて羨ましいです。

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