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2013-04-17

念願の工石山へ、その1、マルバスミレ

年度末から年度初めに掛けては、いろいろな野暮用が重なったり、天候も悪く、思うように山に行けませんでしたが、4月13日は久しぶりに週末の天気も良さそうでした。

山友達のRさんにどこかに行きましょうと声をかけ、山の候補を3つぐらい上げておきましたが、その中で私がまだ登ってない高知の工石山に登ることになりました。工石山は四国でも一番早くアケボノツツジが咲く山として有名らしいのですが、私としてはそれよりも山道にシコクバイカオウレンが咲く山と聞いていたので、前々から一度は登ってみたいと思っていたのです。

膝の調子が今一つで、アップダウンの大きい山は控えているTさんも、行動時間の短い工石山なら大丈夫とのことで、久しぶりに3人で山に登ることになりました。

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画像は、この日見ることができた工石山のアケボノつつじです。

咲いているだろうとは思いましたが、まさかこんなに咲き進んでいようとは夢にも思わず、予想外の展開にキャーキャー言いっぱなしの歩きとなったのでした。

当日は驚いたことに5時半のあの地震で目が醒めました。

7時集合にしていたので、6時に携帯のアラームをセットしていたのですが、それよりも前の地震だったので地震で目が醒めたのでした。しばらくTVの地震速報で情報収集しましたが、四国の高速の通行止めなどは言ってなかったようなので、定刻通り出かけることにしました。

いつもの集合場所で高松からやってきたRさんの話では、高松付近は速度規制が50キロだったそうです。

この日は私が車出しをすることにし、7時に出発します。高速に乗ると、何も規制などもなく、天気も最高で、途中で休憩することもなく大豊インターで高速を下ります。本山の道の駅でお昼ご飯を調達するつもりでしたが、9時にならないとお弁当類が来ないそうで、仕方なくコンビニでお昼ご飯を調達しました。

早明浦の道の駅を通過して少し走って左折し、高知へと通じている県道16号線に乗ります。

途中は棚田が眺められるのどかな山里風景です。車道沿いにジロボウエンゴサクを見つけたTさんの声で、車を停めて、しばし撮影タイムです。

P4130102ジロボウエンゴサクは香川だと限られた場所でしか見ることができませんが、高知ではしばしば車道沿いで目にします。

スミレが太郎坊で、この花が次郎坊、この二つの花の茎を引っかけてどちらが勝つか遊んだことから、ジロボウエンゴサクと言う名前がついたと知ったのは、もう10年近く前の話です。

スミレはよく目にするけど、ジロボウエンゴサクなど香川の野山では今やあまり目にしない花なので、そんな遊びがあったことなど、理解しがたいな~と思った記憶があります。

だけど、高知のように、道端に普通に生えていれば、スミレと引っ張りっこして遊んだのも何となく頷けます。

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まだあまり外来種が入ってないという高知の山すそですが、ヒメオドリコソウも咲いていました。

ヒメオドリコソウのバックの紫色はジロボウエンゴサクです。

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辺りにはカキドオシも群生していて、よく見ると在来種のミミナグサもはなっめをつけています。

在来種の花が香川よりよほど残っているのに、それでもヒメオドリコソウも咲いているところに、これからは高知といえど外来種の花が増えそうな予感がします。

道はその後も、登り坂をどんどん登り、赤良木峠を目指します。439号沿いではボタン桜が花盛りだったのが、峠に近くなると山桜が盛りです。

途中、道の駅とコンビニに立ち寄り、野草の撮影までしてしまったので、赤良木トンネルを通りぬけて登山口駐車場に着いたのは9時ちょっと前でした。予定では8時半に到着していたはずなのですが(^_^;

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車を停めたすぐ後ろに、早くも見慣れない白いスミレ発見です。

山の身支度を整えるよりも先に、スミレの撮影でした。

マルバスミレを見たのはもう5年以上前になりますが、そのマルバスミレのようですね。

P4130118マルバスミレの葉は卵型で毛が多いとありますが、その条件にもぴったりです。

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側弁は有毛で、柱頭はカマキリの頭型。

私はマルバスミレはまだ一度しか見てなくて、久しぶりに見られたので、幸先が良さそうです。

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歩き初めは9時4分です。

工石山については前日に山渓から出ている分県ガイドに目を通していましたが、標高差が300mちょっと、コースタイ実が2時間半ほどと言うことしか見ていませんでした。

登山口にあるこの地図で見ると、杖塚まで登ると、そこから先は南回りか、北回りかを選び、周回コースで歩けるようです。

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歩き初めは早春らしくキブシの花が出迎えてくれました。

早春と言っても山ではということですが・・・。

この日はお昼は気温も上がりましたが、歩き始めの気温はかなりひんやりしていました。

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最初は林道のような道を歩くのですが、林道沿いに早くもヤマエンゴサクが咲いています。

山すそに咲くジロボウエンゴサクよりも一段と華奢な雰囲気です。

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そして、エイザンスミレも道沿いに咲いています。

花弁のぼってりとしたエイザンですね。

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杉の落ち葉の中から、タチツボスミレが咲きだしていました。

まだまだ咲き始めのようです。

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9時12分に、いよいよ山道を登り始めます。

林道をこのまま真っ直ぐ進むと、三辻山に登れるようですが、車止めがしてありますから、車はこれ以上は進めません。

時間があれば、工石山と三辻山をセットで登るのも良さそうです。

コメント

keitann様 こんにちは
あの地震の日でしたね。朝方は寒くて、だけど絶好の山日よりでしたね。
小生の場合は三重県の900mの山で前夜の雪が少量残っていました。

今度行かれた工石山は高知県内に二つあり、それぞれ標高1000mを超えています。
高知県も高い山があるという点では侮り難いところですね。

こういうところなら列島本土とは違い、人が集中・加熱することも無いでしょうから、自然の保存状態はきっと良いことでしょうね。
今後の展開に注目しています。

ぶちょうほう様、こんばんは。

そうです、先週の土曜日でした。
あんなに良い天気なのに、地震がおきるというのが何か合点がいかないような不思議な気がしました。
朝はほんとに冷え込んで、登山口はずいぶんひんやりでした。
高知ですら、そうですから、三重の山は雪でもおかしくはないですね。

高知には仰るように工石山が二つあるようで、もう一つは奥工石と呼ばれているようで、私は奥工石の手前にある白髪山には登っていますが、奥工石にはまだ登っていません。
香川には高い山はありませんが、愛媛、高知、徳島には標高1000m以上の山はごろごろしています。
登り甲斐があると言えば言えますね。
高知は人口も少なく、山で会う人は少ないようですが、それでもこの日はアケボノツツジの開花を期待してか、まずまず登っていたようです。

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