山好き、花好き

これからブナの尾根道を登るというその登り口のところに、黄色い花が小さな群落を作って咲いています。

それまでにもちらほら咲いていたのですが、この手の黄色い花は種類が多いのと、同定が面倒なので極力撮影せずに済ませていましたが、これだけ見事に咲いていたら撮影しないわけにはいきませんね。

良く見ると、匍匐枝が良く伸びていて、低山でも見かけるミツバツチグリとは雰囲気がちょっと違います。

托葉に切れ込みもありますし、ここはツルキンバイで良さそうですね。

皿ヶ嶺にはエイザンスミレも多いのですが、今回は時期が遅かったので諦めていたら、上林峠では運よく咲き残っていました。

良く見ると、咲き残りがもう1株・・・。

10時丁度に、ブナの尾根道を登って行きます。

ここからが階段の上りで、息が切れます。

東の方角にはアンテナが立っている陣ヶ峰が見えてきました。

2年前にはあそこまで行ったけど、その後は、なかなかあそこまで行くことがなくて・・・。

岩の上に何か落ちているので、見てみたら、これがブナの花でした。

ブナの若葉が頭上に繁っているので、目立たないけど花も咲いているようです。ブナは芽吹き直後に花を咲かせるのです。

見晴らしの良い岩の上に出ました。

ここからは久万方面が良く見えます。

今年は時期が遅いので、リョウブの葉がすでに生い茂っていました。

最後の階段道を息を弾ませながら登って行きます。

10時17分、階段を登り終えて、平らな林に出ました。

やれやれ・・・。

お迎えはタチツボスミレの花でした。

この後はしばらく平らな林の中を歩きます。

見上げれば真っ青な空に、きれいな若葉・・・。

山は新緑の季節に突入していました。

今までは皿ヶ嶺に来るのは時期が早かったので、ミツバツツジの仲間は咲いているのを見ていませんでしたが、この日はひときわ赤い色が目立つミツバツツジが咲いていました。

この独特の色はツルギミツバツツジかな？

調べてみると皿ヶ嶺から比較的近い大川嶺などにも多いようなので、皿ヶ嶺に咲いていてもおかしくはなさそうです。

いつもここで見かけているクロフネサイシンもまだ咲いていました。

クロモジの花もまだ咲き残っているようです。

林はこんな気持ちの良い木漏れ日が射す林です。

去年は4月29日に訪れたのですが、その時の様子です。

丁度半月違うわけです。

自然林は寒い季節は芽吹き前なので陽射しを遮るものがなく、少し暑くなってくると葉が繁ってきて木陰を作ってくれ、ほんとに良くできていると感心するばかり・・・。

のんびり歩いていくうちに竜神平へ着いたようです。

抜こう側のブナも芽吹きが済んで青々としています。

愛大小屋の前では風穴から登ってきたらしい人たちが思い思いに休憩されています。

ハイキング程度の歩きで、ブナも花も楽しめる、皿ヶ嶺は愛媛の穂とたちに愛されている山ですね。

休憩前に水場に行って、シャクナゲの様子をチエックします。

シャクナゲの花つきはあまり良くなかったですが、それでも見頃の花が見られました。

愛大小屋のすぐ近くのブナが手の届くところで花を咲かせていたので、間近で撮影してみました。

これは雌花のようです。

そして、こちらが雄花ですね。

枝が折れて落ちているのを除けば、ブナの葉が手の届くところにあるというのは、珍しいような気がしますが？

季節がちょうど良くて、外にいると気持ちが良いので、皆さん、竜神平の好きなｂ所で好きなように寛いでいるのが何と和む風景でした。

そういえば、私も3月末とか4月初めごろに一人で良く皿ヶ嶺に来てましたが、そういう季節は人があまり来てないんですよね。

あまりののんびりペースに竜神平での休憩は止めようかとも思いましたが、Ｔさんがお茶休憩したいということで、結局腰を下ろしてのんびりとお茶とお菓子で休憩入れました。