お手軽歩きの丸笹山へ、その6、下山そしてネムの花
夫婦池への下山路はいたるところ苔むした倒木や石があって、まるで日本庭園のような雰囲気です。
登りではクルマムグラを見かけていたのですが、帰りはこんなムグラを見つけました。
4枚葉のムグラですからヨツバムグラで良いのだろうと思ったのですが、帰宅して調べたところ、普通のヨツバムグラはこれほど葉の幅が広くないようです。
前回見たのはホソバノヨツバムグラだったので、ヒロハヨツバムグラと言うのがあるのかと思ったら、そういうのはなく、エゾノヨツバムグラとオオバノヨツバムグラと言うのがあるようです。
どちらかと言うとエゾノヨツバムグラのほうが近いようです。
生育場所は「亜高山のやや湿った林内」とありますので、ぴったりです。
あまり明るくはない林の中で小さな花なので、ピントが合ってないのが残念です(^_^;
四国の山ではそれほど見たことがないように思います。いや、見たことがあっても、こんな小さな花は、他にもっと派手な花が咲いていたら気に留めなかったかもしれませんね。最近、立て続けにこの仲間の花を見ていたので、割と注意して見ていたのだと思います。
この辺りはコケがほんとに綺麗で、見とれてしまいます。
倒木に苔が生して、その上にコミヤマカタバミの葉っぱが見えています。
南アルプスや北八ヶ岳ならよく見かける光景ですが・・・・。
こちらは倒木の上の苔にミヤマハコベが生えてきたようです。
いたるところ、コケの生した石が見えます。
よほど空中湿度が高いんでしょうか。
ちょっと見慣れないテンナンショウの姿が見えました。
向こうを向いているので、反対側に回り込むと・・・・
あれれ…付属体が見えないですね。
この5枚葉が気になって調べましたが、どうもシコクヒロハテンナンショウというのがいちばん近そうです。アオテンナンショウはいちばん良く見かけますが、ちょっと違います。
雰囲気の良いタニギキョウです。
これはシコクスミレの葉っぱかな?
立派なブナが出てきました。
でも丸笹山にはブナはそう多いとは言えないようです。
2株のブナが幹を寄せ合って立っていました。
ウワバミソウも地味ながら花を咲かせる季節になりました。
この辺りは貞光川源流なのだそうです。
剣山から一ノ森へと向かう途中には穴吹川の源流がありますが、丸笹からは貞光川が流れだしていたのですね。この日も、夫婦池までの道中は、貞光川沿いを走ってきたのです。
シコクrチャルメルソウも花後の姿でした。
Tさんは一生懸命、何を撮影しているんでしょう?
登りでも見かけましたが、下りでもカマツカの花が咲いていました。
咲いている環境があまりに違うので、那岐山で見たのと同じカマツカとは最初信じられませんでした。
変わった樹形のヒメシャラも見かけました。
普通はヒメシャラはあまり枝分かれしたのを見ませんが・・・。
道は次第に遊歩道のように整備されてきたので、夫婦池も近そうです。
結局、夫婦池の登山口には14時20分に下ってきました。
帰り道では、時間も余裕があったので、途中のネムノ花を車泊めて撮影しました。
もちろん、今年初めて見るネムノ花でした。
いつもなら7月初旬ぐらいに見ているように思いましたが、今年は早いですね。
この日は夜のBS放送の「にほん百名山」と言う番組でちょうど剣山が紹介されました。
昼間に眺めた剣山や次郎笈、三嶺を思い出しながら、映像の剣山系の山々を見ていると、昼間の余韻に浸れて最高でした。
花を見に行ったつもりが、思いがけない展望に恵まれた素晴らしいハイキングでした。
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