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2013-07-03

雨の東赤石~西赤石縦走、その3、タカネバラとフジイバラ

右コースの途中にタカネバラが登山道の両側に咲く場所があって、最盛期にはそれは見事です。

素晴らしく綺麗な時期に2度ほど登ったことがあります。北アルプスの白馬方面や鹿島槍の近くでもタカネバラは見ていますが、東赤石の比ではありません。東赤石では橄欖岩のある場所には必ずと言ってよいほどタカネバラが咲きますから、全山では数百株は下らないと思います。

今回は西赤石方面まで縦走したのですが、前赤石の岩場でも咲いているのを確認しましたから、東は権現越から西は前赤石の岩場まで東西約3キロ近く、標高差は標高1300m~1700mまで咲いていると思いました。

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今年は例年になく早く咲き始めて、ほぼ終盤でしたが、それでも部分的に見ればまだ綺麗な花もあって楽しめました、

あまり素晴らしい時期だと、撮影に夢中になってしまい、縦走しようという妨げになるので、タカネバラが終盤だったのはある意味、良かったのかもしれません。

 

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 登山道から3mほど離れた場所の株はまだかなり咲き残っていました。

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 縦走のことを考えると、あまり撮影時間は取れないのですが、早朝出発なので、少しぐらいは許されるでしょう。

歩くだけが山歩きの愉しみではありません。

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 タカネバラだけでなく、この時期は真っ白なフジイバラも東赤石にはたくさん咲きます。

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 橄欖岩をバックに咲く姿は東赤石ならではの光景です。

今年は終盤の株が多かったので、去年撮影の画像も一枚アップしてみます。

最盛期の画像です。

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↑去年の7月4日撮影の画像ですから、今年は例年より花がずいぶん早く咲き進んだということがおわかりでしょう?

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 オオトウヒレンも出てきましたが、この花が咲いている季節にはあまり東赤石に登っていませんね。

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 色白のカノコソウですね。今までこの場所でこんなに色の白いカノコソウは見たことがないと思うのですが・・・。

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先ほどから登山道にドウダンの咲いた後の花が落ちていると思ったら、上を見上げるとシロドウダンが鈴なりに咲いていました。

東赤石にはドウダンの木も多いですが、例年はあまり咲いていません。ところが、今年は東赤石でも西赤石でも素晴らしくたくさんのドウダンを見かけました。この時期はここ7年ほど毎年登っていますが、私の知り限りでは最高の当たり年だと思います。

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8時58分にトラバース道に出てきました。

タカネバラが終盤だっただけに、これでも、いつもほど時間がかかってないような気がします(^_^;

P6308058
トラバース道に出たら、コメツツジの花も咲いていました。

いつもタカネバラの時期にはあまり見かけないのですが、今回は西赤石でもコメツツジをたくさん見ました。

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下のほうではもう咲き終わっていたイヨノミツバイワガサも、トラバース道沿いの花はまだまだ綺麗です。

東赤石は花の数が半端ではないので、下では終わっていても上のほうではまだ咲いているというのはよくあることです。

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 シライトソウもどういうわけかトラバース道より上に咲きます。

東赤石ではまるで普通の草並みに咲いています。

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9時6分に直登道への分岐までやってきました。

ここでいったん休憩を取ります。そして、トラバース道から上は樹林がないので、お腹に何か入れてから、雨具をつけることにしました。

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分岐のところにシコクギボウシの株があるのですが、今年はいつもより花芽が膨らんでいて開花がずいぶん早そうです。やっぱり、今年は全般に花の咲きあがりが早いみたいですね。

コメント

keitann様 こんにちは
生憎の雨の中ですね、その1から読んで来ましたが、瀬場谷の渡渉のあとは沢伝いに登ってくるようですね。
それも相当急な登りが続くようですね。
地図を見ながら記事を読み進めてきましたが、東西に二つある登山道はどちらも沢筋を登り詰めていく道のようで、これは意外なことでした。
普通尾根筋をたどると思いますが、二つの登山道に挟まれた、1414mの標高点のある、尾根には道がつけられていないのでしょうか。
ともあれ、沢筋の道を登る御蔭で、途中で見たような豊かな植物群に出会えるわけですね。

いよいよ地図に森林標記のないところに来ましたね。
>トラバース道から上は樹林がないので、お腹に何か入れてから、雨具をつけることにしました。・・・・との記述があります。

お天気の今後の推移が気がかりになりました。

ぶちょうほう様、こんばんは。

この日は雨はないだろうと思っていたのですが、まさかの雨でした。
でも、東赤石山というのはガスや雨の実に多いところで、瀬戸内海からわずか10キロと言う場所に標高1700mの高山が聳えているので、それも致し方がないところです。
この気象条件と地質的な条件から、他では見られない花が実に数多く咲く山となっています。

東赤石への二つのルートは左のコースはまさに沢沿いの道を辿りますが、私たちが登ったコースはずっと沢沿いと言うわけではなく、また、標高1300ぐらになると、かなり細い流れになっています。二つのコースの間には仰るように尾根になっていますが、ここには道はついてなくて、登るとすれば相当なヤブ漕ぎとなるでしょうね。

東赤石は好きな山で、今まで15度ほど登っていますが、うち5回ほどは雨の中を登っています。雨には合いたくはないですが、それでも雨の時も歩いているので、歩けなくはないという気はありました。
何人かで登るときは、同行の方のお気持ちも考えつつ登ることになります。

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