新穂高~槍~上高地、その20、ニッコウキスゲ
大曲りで軽く食べていたら、槍ヶ岳山荘で同じ部屋だった単独の女性が通過されました。彼女は新宿発の高速バスで上高地に来たらしく、帰りは16時15分初のバスを予約してしまったので、何が何でも遅れるわけにはいかないと話していたので、せっせと下られているようでした。
それより早い16時のバスに乗るつもりの私たちもゆっくりはできないというわけで、食べたらすぐに出発です。
上を見上げても見えているのは大喰岳です。
出発は9時です。
歩き始めようとしたら、オオバタケシマランが目に留まりました。
うまい具合に綺麗に花が咲いていました。この山行では初めて見ました。
ランとはついていますが、ユリ科の花ですね。
ベニバナイチゴとも2度目のご対面でした。
ほんの少し下ったところで振り返ると、東鎌尾根が見えているようです。
ここまで下ると、槍方面はもう見えないですね。
登山道ではマイヅルソウが可愛く咲いていました。
小さな流れを渡渉します。
周囲の緑が濃くなってきました。
渡渉後すぐに、登山道が土砂崩れのため、高巻する箇所がありました。
高巻すると、もとの登山道の7~8mほど上の箇所に新しい応急の登山道が作られています。
崩れたのは赤沢山の斜面と言うことになるでしょうか。
崩れた箇所の真ん中にムラサキヤシオが1輪咲いているのが印象的でした。
雪渓はもう終わりと思っていたのに、またまた雪渓が現われました。
向こうのほうで誰か人が見えます。
何をしているのかと思ったら、トレースが通っているのが今にも崩れ落ちそうなブリッジの上で、危ないので、高巻してくださいとのこと。
高巻した場所です。
×印のところが、今にも崩れ落ちそうなブリッジ。
高巻第一号が私たちのようで、私たちの前を通った方は、このブリッジ上を通過したと思われます。
その後も、雪はこんな感じで、ルートは各自歩きやすそうなところを選んで歩くことになります。
ミネザクラが見えたので、雪渓の端っこまで寄って、撮影します。
行きも帰りもミネザクラを見られてラッキーでした。
ムラサキヤシオも咲いています。
沢の右岸にはかなり上のほうに高い尾根が出てきました。
地図で見ると横尾尾根と言うようです。
ウスノキの花かな?
ミネザクラを撮影した時に望遠レンズに交換したので、こういう花を撮るには便利です。
横尾根をバックにツリバナの花です。
9時29分、ババ平のテン場を通過しました。
もとの槍沢ロッジはこの場所に建てられていたそうですが、何度も雪崩でつぶされてしまい、ロッジは現在の位置に移したようです。ここでちょうど標高2000mだそうです。
クロツリバナの花も少しですが咲いています。
嬉しいことに、この山行を通じて初めてのハクサンフウロが咲いていました。
ハクサンフウロって、標高2000mぐらいでも咲くものなんですね。
西鎌尾根とかもっと標高の高い場所しか見たことがなかったので、ちょっと意外でした。
ハクサンシャクナゲもいっぱい咲いています。
標高2000mになったら途端に針葉樹林に変わりました。
登山道沿いにニッコウキスゲも咲いています。
後でYさんに追いついたときに「ニッコウキスゲに気が付いた?」と尋ねたら「いいえ」と(^_^;
こんな派手な花が咲いていても、目に入らないものでしょうか(^_^;
オオバギボウシも花芽を上げていましたが、花にはちょっと早かったようです。
上のほうでは花芽だったサンカヨウが、ここでは実になっていました。
今年はサンカヨウに縁のない年だったのかも?
ヨツバシオガマも標高の高い場所で咲いているかと思えば、2000mぐらいでも咲いているものなんですね。
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