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2013-08-06

新穂高~槍~上高地、その19、オオバキスミレ

歩き始めて1時間も経たないうちに、早くも槍が見えなくなりました。

でも、代わりに登山道の傍らではいろいろな花が見られるようになりました。

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ハクサンイチゲを手前に槍沢の雪渓です。

緑のハイマツに白い雪渓、そしてカラフルな花たち・・・。残雪期の山は何と言っても私がいちばん好きな山です。毎年、これが見たくて北アルプスに来ているようなものです。

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前日の飛騨沢では強風のために揺れて揺れて、ピント合わせが出来なかったミヤマキンバイが、この日は大人しくしていてくれたので、撮影が楽でした(^_^;
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夏道がかなり露出していて、夏道を下る分には特に問題ありません。

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先ほどはキバナノコマノツメが咲いていたのですが、今度はオオバキスミレが出てきました。

花の種類は飛騨沢のほうがずっと多いですが、オオバキスミレだけは槍沢ではずいぶんたくさん見ました。雪渓が遅くまで残っているからだと思います。

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1株に2つの花をつけたオオバキスミレは珍しいですね。

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これは4年前に雪倉岳の山頂でいちばん初めに見たクロウスゴ。

木本ですが、ピンクの可愛い花です。

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見かけるとついつい撮影してしまうオオバキスミレ・・・。

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この頃になると、登りの人もかなり多く見かけるようになりました。

槍沢ロッジぐらいから上がってきた人たちでしょうね。

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群落で咲いているオオバキスミレも超可愛いです。

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7時47分、天狗腹分岐まで下ってきました。

天狗原というのは逆さ槍が映るというので有名な天狗の池が確かあるところですよね。

 

ここで10分ほど休憩しました。今から槍に登るという方たちも休憩を入れています。

水分補給した後歩き始めます。

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雪渓が融けてまだあまり間がないのか、サンカヨウの花はまだ固い蕾でした。

今回、サンカヨウだけはなかなか丁度の花に会えません。

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ここはトラバースではなく、緩やかな雪渓を下って行きます。

この時間帯は雪も腐ってきているので、アイゼンは必要ないですね。

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見頃のエンレイソウが出てきました。

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露出した夏道から、稜線を振り返ります。

もうあんなに遠いです。

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下のほうを見ると、夏道に沿ってダケカンバがずらりと並んでいます。

ここでYさんが道を見失いました。

上に登り返したけれど、どうもよくわからず、やはり雪渓を下っているのだろうと、よく見てみたら、雪渓の中ほどにトレースがありました。もう少し上のほうから雪渓を下れば良かったのですが、この時期は毎日、雪が融けるので、トレースや雪の状態もいろいろですね。

ガスっていると、こういうときに道を見失ったりするので要注意です。

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結局、この雪渓の中ほどを下るようにトレースがついてました。

あの下のほうで、もう雪渓歩きも終わるように見えたのですが・・・・

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途中にはこんなクレパスもどきが・・・。

深さは2mぐらいで、落ちても下は土なので、それほど危なくはないですが、落ちないように注意するに越したことはありません。

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雪渓上のいたるところで、こんな割れ目が出来ています。

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こういうクレバスは白馬方面ではあまり見かけなかったですが、槍沢のこの付近は多かったです。時期的なものかもしれません。

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赤沢山の手前でルートは大きくカーブしているようです。

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ミヤマキンポウゲが出てきて、かなり下ったことがわかります。

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もうすぐ、稜線も見えなくなるでしょうから、何度も振り返ります。

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花や景色を撮影しているうちに、ずいぶん遠くまで下っているYさん・・・。

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これが槍沢なんですね。

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登山道沿いにはカラマツソウまで出てきました。

天気が良いので、きれいですね。

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この辺りは音を立てて、沢が流れています。

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いつも蕾だけを見ているクロトウヒレン・・・。

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ウサギギクも7月中旬ではまだ咲いていませんでした。

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8時43分、大曲りに着きました。

迷ったのですが、ここで休憩を取ります。お腹が空いたので、私は前の休憩でお湯を入れておいたアルファ米を食べることにします。Yさんは持参していたカップヌードルのミニサイズを作って食べることにしました。お湯は槍ヶ岳山荘で1リットルが150円ぐらいで分けてもらえたのです。

 

 

コメント

こんにちは。
高山植物を見ながらの下山はまた格別でしょうね。
エイレンソウなども今頃なんですね。

間違いでした。
エンレイソウをタイプミスしました。
失礼しました。

多磨NTの住人様、こんにちは。

山登りでは一日に標高差にして2000m近く下ることもありますので
高山植物のいろいろな様子が見られます。
花芽、花、実を一日のうちにすべて観察できますよ。

エンレイソウは標高1000m~2500mぐらいまで見られますので、適応力が
かなりある植物なんでしょうね。
今頃と言うか、7月に高山に登れば、どこかで見頃の花に会えるといったほうが
適切かもしれません。

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