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2013-08-07

新穂高~槍~上高地、その21、ベニバナイチヤクソウ

歩いていたら、何かピンクの花が目に留まりました。

屈みこんで見てみたら嬉しいことにベニバナイチヤクソウでした。

実はベニバナイチヤクソウの花はこれが初見でした。名前はうんと前から知っているのですが、四国には咲かない花だし、私がアルプスに行く頃にはわさび平ではもう花が終わっているらしく、いつも咲いた跡しか見たことがなかったのです。

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 ピンクが可愛い色で、花にはあまり興味を示さないYさんも珍しく「可愛い花ですね」と眺めていました。

毎回、同じ季節に来ていると、初見の花もあまり見られないものですが、この槍沢コースは雪渓が多いだけに、花の時期が遅いのか、いつもは見かけない花がこの付近でいろいろと見られました。

 

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ニッコウキスゲもこんなに間近で撮影です。

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しばらく歩くとまたベニバナイチヤクソウが・・・・。

この付近ではそれほど珍しくなさそうな花ですね。

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夏山ではお馴染みのシシウド系の花も草丈1m半ぐらいで咲いています。

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後ろから男性二人が近づいて生きたので、先に行っていただきました。

P7190123飛騨沢側でも見かけたクルマバツクバネソウがこちら側でも咲いています。

槍ヶ岳付近には多いということでしょうね。

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槍沢ロッジまでもうすぐというところまで来たら、槍の方角に向けて望遠鏡を置いてくれていました。

これは望遠レンズで撮影した槍ですが、望遠鏡で覗き込んだら、槍の穂先に立っている人まで見えて驚きました。

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槍沢ロッジには10時4分の到着でした。

この辺りまで下ってくると、さすがに暑くなってきて、小屋で売っているアイスキャンデーを買って食べてしまいました。私はアイスクリーム類はあまり食べないほうなのですが、この日は後で平湯に着いたときにもソフトクリームを食べたし、冷たいものをずいぶん食べました。

槍沢ロッジは槍ヶ岳を目指す人が前泊するそうで、今から登るとする人たちでずいぶん賑わってましたが、これでもまだ平日なので、静かなほうなんでしょうか。お風呂に入れる小屋らしいです。

P7190131

次に目指すのは横尾山荘ですが、横尾までは4キロです。

といっても、ここからはほぼ平坦な道になるらしいです。

槍沢ロッジの出発は10時20分でした。

 

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この辺りの下りではゴゼンタチバナをたくさん見かけました。

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こちらは四国の山でも良く見かけるギンリョウソウです。

北アルプスでも毎年どこかで一度ぐらいは見ています。

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雪渓から流れ出た沢もかなり水量が多くなりますが、この辺りではまだ梓川とは呼ばれないのでしょうか。

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白花のオドリコソウが7月だというのに、まだ咲いています。

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川のほとりに立っている登山者の方。

別に知り合いでもなんでもなく、撮影しようとしたら、たまたま立ってらした方です(^_^;

この辺を歩かれているのは登山者の方ばかりですが、徳沢まで下るとハイカーや観光客が多かったです。

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ベニバナイチヤクソウをまた見かけました。

中部地方の針葉樹林下では良く見かける花なんですね。

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こちらはこれまでにも何度か見ているエゾシオガマです。

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そして、この標高だとグンナイフウロということになるのでしょうか?

白花のグンナイフウロを二か所ほどで見かけました。

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二の股という道標です。

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二の股にはこんな橋がかかっていて、ここは支流が合流している場所のようです。

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こんな低地でクルマユリが咲いています。

クルマユリには時期的に早すぎたと思っていたのですが、標高が低い場所では花の時期だったようです。2年前には西鎌尾根でたくさん見ているので、高山でしか見ないのかと思ったら、そうでもないようです。

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こちらは白花のタニウツギ・・・。

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一の股通過は11時丁度です。

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ところどころで、きれいな沢が流れ込んでいます。

立ち止まりたいところですが、バスの時間があるので我慢我慢・・・・。

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ちょっと前に花を見かけたマイヅルソウがここでは実になっています。
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森の中を流れる綺麗なせせらぎ・・・。

途中、ちょっと雰囲気の違うパーティーに会いました。

Yさんが「韓国のパーティーですね」と言います。彼女は何度か韓国に行っていて、よくわかるようです。

その後直ぐにも、韓国のパーティーに会ったのですが、トップを歩いていた男性がいきなり握手を求めてきて「アンニョンハセヨ」と挨拶されて面喰いました。7人ぐらいのパーティーですが、男の人が前を歩き、最後に若い女の人が10mほど遅れて小走りに後をついていくのが異様でした。日本のパーティーなら、トップはサブリーダー、セカンドはパーティーの中でいちばん弱い人が歩くのが普通です。ラストがリーダーです。男性の中の女性一人、その女性が最後に小走りで遅れてついていってるのが、何とも不思議でした。Yさんが言うには韓国の男性は兵役があるので、男の人はやたら元気な人が多いという話でした。ウエアも黒やグリーンっぽいウエアをほとんどの人が身に着けていて、私などボーイスカウトの関係者?などと思ったほどでした。

私が帰宅した後に、韓国人登山者の遭難騒ぎがあったのですが、実際、槍ヶ岳方面にもかなりの数の韓国人が登っているように見えました。

二年前の槍ヶ岳山荘では韓国の登山者に話しかけられた記憶もありますが、2年前は大震災の年だったので、まだ韓国人登山者が少ないほうだと聞きました。

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進行方向右側に巨大な岩壁が現われて、あれが屏風岩?と思っていたら、後で地図を見たら、やはりそのようですね。
その右手に見える雪の見える山は南岳?

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屏風岩が見えた後すぐに横尾山荘が見えてきました。

横尾山荘着は11時50分でした。

コメント

こんにちは。
ベニバナイチヤクソウが初めてとは意外でした。
今回は、ずいぶんたくさん見られたようで、良かったですね。

keitann様 こんにちは
槍からどんどん下られるところを読んで来ました。
小生はこのコースを歩いたことがないので、興味深いところが沢山ありました。
中でも雪渓の多さですね。時期が少し前ならアイゼンは必携のようですね。
それから思っていたとおりに草花の種類が豊富ですね。
また、横尾山荘がこんな堅牢そうな建物だとは思いませんでした。

このペースでしたら楽勝でバスに間に合えたのではないでしょうか。

多摩NTの住人様、こんばんは。
ベニバナイチヤクソウは信州辺りでは普通に見ることができるようですね。
私も掲示板などではかなり前から見せていただいて知っていたのですが、私がアルプスを
訪れる7月半ばには花が終わっていることが多く、今まで咲いた跡しかみたことがなかったのです。
今回下りで使った槍沢~上高地コースは、花の開花がほかの場所に比べて比較的遅い様で、そのため例年だとあまり見てない花がまだ咲いていてくれました。

ぶちょうほう様、こんばんは。

槍ヶ岳に至るルートしては槍沢ルートはいちばん一般的なようですが、私も今までは人の多い上高地を避けていたところがありました。
雪渓は確かに飛騨沢に比べると、格段に多かったです。
山の東斜面と西斜面との違いでしょうか。
地形がカール状なので、それもあるかと思います。
小屋の方が登山道の整備はずいぶんされているようですが、7月半ばまではアイゼンは必携でしょうね。
それでも、白馬方面の雪に比べると、まだ少ないように感じました。
それに、危険を感じるほどの急な雪の斜面もなかったと思います。
お花は散発的ではありますけど、種類としてはかなりの種類を見ることができましたよ。
飛騨沢側はエンレイソウやキヌガサソウ、サンリンソウが多かったので、両コースを歩くとかなりの数の花が見られます。
横尾山荘は今年改築が終わったそうで、お風呂に入れる山小屋と言うことです。

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