初秋の高知花散策、その6、ハッカほか
道ばたに車を停め、傍らの野草をいろいろ見ていたら、こんな花が目につきました。
頭にぴんと来るものがありました。
もしかしたら、ハッカ?葉を少しちぎって、鼻先にもってくると、きついメンソールの香りがします。
ハッカと言えば、ハッカ飴やハッカ塘など誰でもが知ってる言葉だと思います。ところが、本来のハッカと言う植物を実際に見たことがある人は少ないのではないかと思います。実は私もその一人でした。
20年以上も前から庭や畑で、いろいろな植物を育てていますが、ごく初期に育てていたのがスペアミントやペパーミントと言うハーブの仲間でした。これらミントの仲間は繁殖力がものすごく強くて、いったん植え付けると、根絶やしにするのはかなり難しいです。
野草散策を始めてから、日本には日本原産のハッカが自生しているということを知り、いつかは見てみたいと思っていましたが、これがどうやらそのハッカのようです。
野山にはヤマハッカという紛らわしい名前のシソ科の花も秋になると良く咲きますが、こちらはメンソールの香りはしません。
花のつき方がペパーミントやスペアミントと違い、葉腋に花が固まって咲くのが特徴のようです。ペパーミントなどは穂状花序をつけて、株の先端に花が咲きます。
葉は結構厚みがある、しっかりした葉です。良く観察してないのが残念ですが手触りから、葉には細かい毛が生えているようでした。茎にも細かい毛がびっしりと生えているのが見てとれます。
花はちょうど咲き始めて少し経ったというところで、見ごろのようでした。
これを自生のハッカと判断したのは、周囲にはテンニンソウなど自生の山の花が咲いていいて、人里から離れた山の斜面に植栽されたと考えるには無理があったからです。
因みに日本原産のハッカにはスペアミントやペパーミントなど外国産のミントよりもメンソールの含有量が多いそうです。少しちぎった葉を香っただけでも、かなりきつい香りでした。
帰宅してからいろいろと調べて見ないことには、これがほんとのハッカかどうか自信が持てませんでしたが、どうやらこの日見たのはハッカで間違いなさそうです。以前から見て見たかった花だったので、ちょっと感激です。
道ばたにはゲンノショウコの赤花も咲いていて、これもこの秋のお初でした。
すでに果実をつけている株もありましたが、まだ熟してはいないようですね。
香川の里山ではすでに花の終わったカワラナデシコも優しい雰囲気で咲いていました。
標高の高い場所で咲く花は風情があると思いました。
針金のような細い茎からしゃんと花を咲かせた姿は気品がありますね。
撮影が雑になってしまいましたが、ウコギ科特有の花を咲かせたウドも見えています。
ウドの大木と言うほどには大きくなっていないけれど、野草散策を始めて間もないころ、これがあのウドの花かとまじまじと眺めたことを思い出しました。
春の姿からは想像がつきませんね。
今までハッカとおもっていた花はヤマハッカでした。
ここで初めてわかりました。
やはりきちんと検索したり本をみないといけないですね。
勝手に自信をもって決定してしまうのは危ないとわかりました。
ありがとうございます。
投稿: tkomakusaq1t | 2013-09-03 13:53
komakusaさん、こんばんは。
ヤマハッカは秋にはごく普通に見られる花ですが、これはハッカの香りは
ほとんどしませんね。
私も野草を見始めた最初の頃はヤマハッカと言う名前から、ハッカに近い
ものかと思ったことがありましたが、これはヒキオコシなどと同じ仲間
なんですね。
植物についての思い込みみたなものは、私もよくあって、ある日何かの
機会でそれがわかることがあります。
何でも一生勉強というのはこういうことかもしれませんね(^_^;
投稿: keitann | 2013-09-03 22:12