忘年登山で初めての屋島へ、その1、アプローチ
今年も12月8日に、香川の山仲間の方たちと里山を歩いてきました。
女性の仲間ばかりでこじんまりと里山を歩きその後ささやかな忘年会をしていたのが5年ほど前までの話で、いつからか男性陣も加わるようになって、今ではすっかり年末の恒例行事となった感があります。
今年は高松のRさんが幹事を務めてくださることになり、11月初めに会った時に「屋島はどうですか?」と尋ねられました。屋島と言えば水族館しか行ったことのない私は、当然ながら歩きで登ったことなど今までまったく経験ないので、一も二もなく大賛成したのでした。
↑は屋島北嶺から眺めた瀬戸内海と屋島の紅葉です。青い海と紅葉のコントラストが何とも言えないほど素晴らしかったです。
当日8日は屋島神社に9時半集合と言う連絡があったのですが、電車ででも行こうかなと思っていたら、市内の山仲間のYさんご夫妻が自宅近くまで迎えに来てくださることになりました。
山歩きの後で忘年会をするのですが、Yさんご夫婦はお酒を飲まれないので、送迎していただけることになって、ほんとに感謝感謝です。
集合時刻よりも30分早く到着したので、ゆっくりと屋島神社にお参りすることにします。
先に石段を登られるYさんのご主人の向こうに屋島の紅葉が見事です。コナラの紅葉でしょうね。
Yさんの奥さんと私も後からゆっくりと石段を登りますが、ユキヤナギがきれいに黄葉していて、白い花が一輪だけ咲いていたのが印象的です。
12月上旬は里山の紅葉がきれいな時期です。
後からわかったのですが、神社の後ろに見えている岩の目立つ峰は冠ヶ嶽と言って屋島のいくつかある山頂の一つだったのでした。
それにしても見事な景色で、屋島神社すぐそばの四国村にははるか35年前に訪れたことがあるのですが、こんな素晴らしい場所が近くにあったとは全然知りませんでした。
石段を登りきったところに、ピンクのウエアの女性が立っていて鮮やかな色合いに思わずシャッターを切ったのですが、この方は後ほど屋島に一緒に登られるメンバーだったのです。
この日の天気は画像の空の色でもわかるとおり、申し分のない快晴でした。
神社に着いたらまずはお詣りをして、周辺を少しだけ散策してみました。
黄色い葉はイヌビワですね。
神社横手に良く踏まれた踏み跡が見えていて、どうやら山頂方面に続いているように見受けられますが、道標も何も立っていません。が、この日下山してきたルートは結局、最初に見ていたその踏み跡だったのでした。
この日はせめて分県ガイドの「香川の山」ぐらい持参しようと思ったのに、出発時に見当たらず、歩くコースはすべて高松のRさんにおまかせです。そしてそのRさんが、この日は屋島を隅から隅までご存じのAさんという方にガイドをお願いしてあるというのです。心強いですね。
神社境内から南を眺めると、2年前にやはり忘年登山で登った仏生山のクレーター5座とその向こうに阿讃山脈が見えています。クレーター5座の山すそには霞がたなびき、朝の清々しい空気とあいまって、気分も最高ですね。
そうこうするうちに高松組のEさん、Kさん、Rさんたちが到着しました。
で、先ほどから気になっていた屋島神社の神門に見えている葵の御紋の由緒を読んでみました。
それによると御祭神は徳川家康公と松平頼重公だそうで、松平頼重公は初代高松藩主です。徳川家康公を祀っていると言えば、日光東照宮が何と言っても有名ですが、東照宮は実は各地にあって、屋島神社もその一つということで、讃岐東照宮とも言われているとか・・。
最初からなかなか面白い勉強になりましたが、この日はいろいろな歴史の勉強も出来て、実に興味深かったです。
石段を下りて行く男性陣の方たち・・・。
境内ではモチツツジの返り咲も見られました。
そして↑はこの季節の木の実、クロガネモチの実です。
駐車場まで下りたら、この日ガイドをしてくださるAさん一行4人も到着されていました。
そして、ほんとに奇遇だったのですが、山仲間のKさんとこの日のガイドを務めてくださったAさんは小中学校の同級生で、実に数十年ぶりの再会だったそうです。
こういうこともあるものなんですね。
さて、この日の登山ルートは海辺から登り始めるということで、車2台を屋島神社の駐車場に残して、Aさんたちの車2台に計10人が分乗して、海辺へと向かいます。ミニ縦走の始まりです。
私などが今まで走ったことのない道を走り、車は屋島の北端、長崎の鼻へと向かいます。
20分ほどで、長崎の鼻駐車場へと着きました。
今日は総勢10名での登りです。
↑が出発風景です。
keitann様 こんにちは
まず、この記事始めの画を見て驚きました。今の時期にこれだけ見事な紅葉が見られるとは幸せなことです。
石段を下りる男性陣3名の画を見て勾配が急なのに手摺りのない石段に怖さを覚えました。
長崎の鼻というところを地図で確認しましたが、屋島全体を見ますと山裾から急激にせりあがっていて等高線の密度も生半可では有りませんね。
どうやって291mまで登っていくのかこれから先が興味深くなって来ました。
投稿: ぶちょうほう | 2013-12-15 16:35
ぶちょうほう様、こんばんは。
屋島行きは12月8日のことで、すでに紅葉は終わっているだろうと思っていたのですが
嬉しい誤算で、海岸近くの低山だったためか、紅葉はまだまだ綺麗でした。
石段はそういわれてみれば手すりがないのですが、普段山歩きされている人ばかりだった
ためか、特に怖いと仰る方はいませんでしたね。
4年ほど前に県西部の山に登った時は、古い石段で急坂のところがあったのでちょっと
恐怖感を覚えたことがあります。
屋島と言うと高松市内や南部から眺めるまったいらな山と言うイメージが強いのですが
見る場所によっては、こんな槍の穂先みたいな格好のところがあるんですね。
登り坂は最後に急登の場所がほんの少しありましたが、総じて登りやすい道でした。
投稿: keitann | 2013-12-15 22:26