初めての大高見峰へ、その5、阿弥陀越と金山神社
林道の傍らに立っていた道標を見た途端に、ここが阿弥陀越なのだとぴんと来ました。
林道から上に5mも登れば稜線のようなので、急いで駆け上がります。
案の定、そこには屋根に覆われた石が立っていて、石には阿弥陀さんが刻まれていました。
ここが、一目見て見たかった阿弥陀越なんですね。
それにしても、林道がすぐ下を通っているなんて興ざめもいいところでした(^_^;
昔、まだ小さかった子供や主人を連れて西ノ川から瓶ヶ森に登った時、小屋の下のほうででバーべキューをしている人たちがいて、こんなところで?と思っていたら、その下を瓶ヶ森林道が通っていて、腰が抜けるほど驚いたことがありましたけど、ちょっとそれに近い感覚でした。
立派な道標が立っていて、これなら道に迷う心配もないですが、「原付・バイク乗り入れ禁止」なんて書いてあるのを見たら、またまた興ざめしてしまいました。
この階段が東のほうへ向かう道です。
↑こちらは城山方面への道・・・・。
辺りはちょうど工事中で、何かの重機の音がしていて、すぐ下には工事の人たちの車まで見えています。
これでは阿弥陀越への昔の峠道も廃れるわけですね。
今日もたまたま天霧越を通ったのですが、〇〇越えなどという道は、やはり静かな道であって欲しいというのが山に登るものとしての素朴な願いです・・・。
車道の下側に、昔の峠道の名残がないか探してみたけど、それらしきのが見当たらないので、仕方なく、再び車道を下り始めると・・・・
車道から上へと登っている石段が見えました。
そういえば、道路地図に記載されていた阿弥陀越への道は金山神社という神社を経由していました。
これがその金山神社への石段のようですね。
車道の下にも石段が見えています。
すっかり落ち葉に覆われた石段を下ると・・・・
神社の鳥居や石灯籠が見えてきました。
峠道はここを経由しているはずなので、もしかしてと思い、その下を探してみましたが、どこにも道らしきものは見当たらず、とっくに荒れてしまったようです。仕方なく、もう一度石段を登り返して林道歩きです。
途中で道ばたのタンポポを撮影したり・・・・
昼間に這い上がった小高見峰の山肌が見えてきたので、「あの辺を登ったんだな~」と眺めたり・・・
そのうちに、何やら真っ赤な実が、遠目に見えてきました。
今まで見たことのない実のように思いますが、画像では見たことがあるタマミズキというものかもしれません。近づけると良いのですが、車道とこの木の間はかなりのヤブが数十メートルはあって近づけません。
一度、双眼鏡か何かで確かめてみたいですね。
途中で見かけたナガバノタチツボスミレも春が近いので、葉っぱが青々としてきています。
後一ケ月ちょっとすれば、そろそろ咲き始めることでしょう。
16時57分、人家のあるところまで下ってきました。
歩き始めた金剛寺方面が見えてきました。
こんもりとした緑の山は金剛寺のすぐ裏の山で金華山と言い、経塚になっているそうです。
登りの時に歩いた道はその金華山の横を通っています。
下って行く、道のすぐ上のほうに、これも何かの塚のようなこんもりと土盛りしてあるのが見えてきました。
上には柿の木がまだいっぱい赤い実をつけています。
この辺りまで下ってきたら、小高見峰も良く見えますね。
杉林と自然林が入り混じっているのがここからでもよくわかります。あの辺りを這い上がっていたわけです。
塚と見えたところには道もあったので登ってみると、墓地になっているようでした。
こんな良い場所にお墓を建ててもらえるなんて、幸せですね。
この柿はよほど渋いのか、2月になってもこれだけ残っているのは珍しいです。
登りの時に通った新しい水路横の道が見えてきました。
17時12分、金剛寺まで帰ってきました。
あらためて金剛時の後ろに見えている小高見峰を眺めると、山すそあたりに鉄塔が見えています。
大高見峰との鞍部付近にあった鉄塔巡視路はこの鉄塔に下ってくる道だったようですね。
峠越えという言葉にはロマンを誘う響きがありますが、結局、峠には登れなかったけど、目的とした大高見峰には登れました。ヤブ漕ぎまではいかないものの、今年二度目の道なき道を登っての山歩きとなりました。
何より、金剛院周辺ののどかな景色を、気温15℃まで上がるというのどかな日に登れたのも何かの縁でしょう。
参考までにこの日歩いたと思われるコースを地図に書き込んでみました。
赤のラインが登りに歩いたコース、緑のラインが下りで歩いたコースです(GPSは持ってないので、あくまでもおおよそのコースです)
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