雲早~高丸、花の縦走、その6、高丸山頂へ
ようやく1334mピークを越したらしいのですが、そこは展望あり、シャクナゲあり、ミツバツツジありの素晴らしい場所でした。
トップのMさんはすでに腰かけて休まれています。
先ほどお会いしたAさんたちとはここでも一緒になりましたので、休憩も一緒にさせていただきました。
休憩されているMさんの視線の先に見えているのは西三子山です。
ミツバツツジを手前に配して、西三子山とその後ろに平家平のようです。
徳島の山は何層にも山なみが連なっていて、あまりあちこち登ってない私は全貌がなかなかわかりません。
去年の今頃は石立山に登ったおかげで、少し徳島の山がわかったような気がしましたが、剣山系より東にある山はまだまだ難しいですね。
14時頃から14時15分まで、のんびりと休憩した後、雲早まで引き返すAさんたちと別れを告げて、いよいよ高丸山に向けて最後の稜線歩きです。
ここでもすっきりと咲いているゴヨウツツジ・・・。
またまたシャクナゲのトンネルです。
こんな痩せ尾根を再び登ります。
↑はシャクナゲのちょっとしたブッシュですね。
それを過ぎると、見事な花が咲いていました。
またまた下って行くと・・・・
今度は馬鹿尾根が待っていました。
この尾根は気持ちの良いブナ林になっています。
この後、エントツ山さんの掲示板でお馴染みのYさんのグループに最後にすれ違いました。
去年は赤石縦走したときに小屋の前でお会いしたような?
若い方たちのパーティーなので、なんと雲早~高丸をピストンされているとか・・・。
縦走でもこれだけ時間がかかるのですから、ピストンはさぞ大変でしょうね。
↑大きなブナの朽木に土が溜まり、その土にブナの発芽したばかりの芽が・・・。
ブナの世代交代を目の当たりに見た思いがしました。
朽ちても新しい命をを育んでいるんですね。
ようやく、高丸の山頂方面が、そう遠くない場所に見えてきました。
稜線の北側には風車の並ぶ山が見えています。
あれは大川原高原・・・つまり旭ヶ丸です。
見事なゴヨウツツジの株が出てきました。
高さは4mほどもあるでしょうか、真っ白に咲き誇っていて、この日見た中ではぴか一でしたね。
登山道の傍らにある、ごつごつと風格のあるゴヨウツツジの幹です。
ゴヨウツツジやアケボノツツジの成木は、美しい花とは似ても似つかぬ、ごっつい幹をしています。
筒上では中の斑点は緑色をしている花ばかりと思っているのですが、徳島で見るゴヨウツツジは花の中の斑点が赤いのもあります。
こちらは斑点が緑色のもので、徳島ではどちらも見られるようです。
ブナの新緑とあいまって、ほんとに美しい森です。
このコース、下草は少ないですが、それでもツクバネソウの開花が見られました。
根こそぎ倒れても花を咲かせているシャクナゲです。
花つきの良さは驚くばかり・・・。
この日は、山登り復帰して13年ほどになりますが、その間に見たシャクナゲと同じぐらいの開花株をたった一日で見たとさえ思いました。
立派なブナ林の中を歩くMさん・・・。
痩せ尾根や岩場もあれば、こんなゆったりとした林もあって、変化にとんだコースとなっています。
1539mピークを越えたあたりで、東へと続く緩やかな尾根を辿らず、進路を北東へと変えて下ります。
15時20分、ようやく最低鞍部を通過したと思われます。
ここからいよいよ高丸山への最後の登りです。
今度は根こそぎ倒れても咲いているゴヨウツツジに出会いました。
なんだって、こんな姿になってしまったんでしょう?
午後から薄曇りになってしまった空が、夕方になって再び晴れてきました。
Rさんが「青空背景のシロヤシオを見たい」と言っていた望みが叶いました。
光が射すと、眩しいほど真っ白の花だと再認識できました。
ヤシャビシャクの花を何度目かで見かけましたが、今回のは比較的近い場所で咲いています。
花の基部にはすでに果実みたいなものが出来始めていて、ヤシャビシャクの果実って毛むくじゃらなんですね。食べられるそうですが、貴重な植物なので、ちょっと考え物ですね。
高丸山への最後の急登の途中で、ブナの芽がまた見られました。
今度は本葉をつけてました。
ササの枯れたの見られ、去年の石立山を思い出しました。
この辺りもシカが来ているようです。
最後の登りにかかるPさん・・・。
そして、16時22分、やっとこさで高丸山頂に着いたのでした。
さすがに山頂には誰もおらず、私たちだけの貸切です。(^_^;
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