日浦~西赤石~前赤石、その4、物住頭へ
6月1日に西赤石に登った時は、やたら暑くて、お昼を食べるにも涼しい場所をさがして右往左往するほどでしたが、この日は薄曇りでどこで食べても快適な気温です。
山頂には先客の方が2人いらしたので、山頂からほんの少し移動して岩場でお昼にしました。
↑山頂付近で咲いていたベニドウダンです。
食べ終わったら12時半近くになっていました。
Mさんはその後の予定をどうしたものかと迷っておられるようでしたが、やがて「串ヶ峰に行くにはちょっと遅すぎるので、前赤石にでも行きますか」と・・・。
私としては串ヶ峰も前赤石も行ってないので、一も二もなく賛成します。
急に行先が前赤石になったわけですが、そうと決まればさっさと出発です。
出発は12時26分です。
最初はザックは置いて、空身で行こうかとも話していたのですが、距離が少しあるので、物住頭まではザックを背負っていくことにします。
結果的にはこれが正解でした。
↑最初は白のニガナと黄色いニガナが咲き乱れる草原風の道です。
西赤石から物住頭までの行程の最初は緩やかな下りです。
去年、縦走したばかりなので、逆コースと言えどもコースの概要はまだ頭に残っていました。
歩き始めの草原みたいな道で見たのはヤマトウバナです。
東赤石や権現越で時折見かけるコゴメウツギもここまで来ると出てきました。
去年は雨具の上下を着こんでいても、アザミのトゲに悩まされながら歩いた道ですが、今年はアザミの成長も遅れているのか、思ったほど痛くはありません。それでも時々「イタタっ」と叫びながら歩きます。(^_^;
ガスが少し漂う物住頭が見えてきました。
こちらから見ると、三角錐の形をしてなかなか格好良いですね。
ところが前赤石方面から見ると、そうでもないんですよね。
ここでもフジイバラが咲いています。
まだ咲き始めです。
シモツケもまだ咲いていません。
去年は一日遅い6月30日に縦走しているのですが、シモツケがすでに咲いていました。
やはり去年より何もかも開花が遅れています。
因みに去年の記録はこちらです。
西赤石と物住頭との鞍部まで下ってきたら、一部、岩の多い場所があって、そこだけイワキンバイが咲いていました。
目の前に、今から登る物住頭の山頂が見えていますが、結構な急登が待ち構えています。
そういえば、去年の逆コースでも、急な下りでした。
サワフタギらしき白い花が道沿いに咲いていました。
少し歩いた場所でも咲いています。
しかし葉の鋸歯が粗いようなので、もしかしたらタンナサワフタギの可能性もなくはないですね。
やはり秋に果実を確かめるのがいちばんかな?
ツガザクラの咲き残っている場所にやってきたら、Mさんが大喜びされました。
ここまではツガザクラが咲き残っている場所は皆無だったのですが、この場所は標高が高いからか、去年もまだ咲いていました。
ドウダンもかなり大きな木が出てきます。
そういうものを眺めながら、最後の苦しい登りを何とか登って行きます。
振り返ると、西赤石の優美な姿が見えてきました。
去年は雨が降っていて、展望はほとんどなかったので、この姿を見るのは初めてです。
あれまぁ、こんなところにギンランが・・・・。
そのときはギンランと思っていましたが、葉が花より上あるので、ササバギンランのようです。
西赤石はギンランが多い山で、6月1日に登った時にはギンランを数株見ていますが、ササバギンランも咲くんですね。
ササバギンランとその時気付いていたら、もっと丁寧に撮影しておくのでした(^_^;
物住頭に着いたのは13時13分でした。
ここにザックを置いて前赤石に向かうことにしました。
恐らく、岩が多いでしょうから、ザックは邪魔になるだけです。
物住頭を出発した時は、まだ前赤石方面はガスっていたのでした。
去年も見ていて見覚えのある雲原越の道標。
Mさんはここも歩かれているそうですが、今は北からはアクセスが難しいとか・・・。
13時23分、トラバース道と稜線伝いの道との分岐にやってきました。
ここから先は私にとっては初めての道になります。
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