シノノメソウ
去年初めて花を見ることができたシノノメソウですが、今年はシノノメソウの花を期待して行った訳ではなかったのに、運よく状態の良い花を見ることができました。
今年は雨が多く、いろいろな花の咲く時期が遅れているのですが、去年は8月29日に訪れており、今年はそれより少し早かったものの、シノノメソウの花の時期はこの場所では8月下旬といえそうです。
いちばん最初にシノノメソウを見たときは、それと知らず、花の咲いてない株を見たぶんシノノメソウだろうと推察したのでした。
3度目にして、ようやくかなり良い状態で見ることができました。
草刈に遭わない株は、↑のような状態で咲いていました。
草丈は大きいもので50センチほどです。
暖地の低山地の林縁など、やや湿った場所に生える無毛の1年草または越年草・・・・とあります。
センブリの仲間はムラサキセンブリのように環境次第で1年草になったり越年草になったりするものがありますが、シノノメソウも環境次第のようです。
ただ、ムラサキセンブリのように県内で観察できないので、ほんとうのところはよくわかりません。
去年は草刈されて茎が途中までしかないものが多く、そのため、、綺麗に咲いている花が少なくて、選びようがなかったのです。
今年はちょうど咲き始めの綺麗な個体が多かったです。
標準レンズで撮影してトリミングしてみました。
萼裂片は線形とありますが、なるほどその通りですね。
また花冠の裂片は白色で紫褐色の斑点があると記載されています。
アケボノソウではこの斑点がもっと黒っぽい色をしています。
花冠裂片の長さもアケボノソウではもっと長いです。
シノノメソウのほうがふっくらとした花というイメージを受けます。
花冠の基部近くには長い毛状の突起に囲まれた蜜腺溝が2個あるそうですが、それも↑の画像からわかります。
↑もう一枚トリミングした画像をアップしておきます。
花は葉腋や枝先にまとまって咲いています。
葉は株の大きさの割には大きめです。
センブリの仲間の花は蕾の時と咲き終わった花とは良く似ていて、野草散策を始めた頃にはよく間違いますが、↑画像のは全部今から咲こうとしている蕾です。
↑葉腋に一つずつ花を咲かせていました。
アケボノソウはもっと花柄が長いですよね。
↑参考までに石鎚山系で撮影したアケボノソウの画像です。
アケボノソウのほうは四国ではちょっとした山地を車で走っているとよく目につく花ですが、シノノメソウのほうは四国でも滅多に見られないようです。
上から眺めたシノノメソウです。
アケボノソウのように大きくならないので、花が咲いてない時期に見つけるのは難しいですね。
今年は雨が多かったせいで、生き生きとした株、そして咲き始めの綺麗な花に出会えたのは運が良かったとしか言えません。何しろ、この花を目当てに来たわけでもなかったのですから(^_^;
「花冠の基部近くには長い毛状の突起に囲まれた蜜腺溝が2個ある」
不思議な印象もありますが、きれいな花ですね。
珍しい写真を見せていただいてありがとうございます!
投稿: 加納@新潟 | 2014-08-30 20:39
加納さん、こんばんは。
シノノメソウは愛媛、高知、熊本、宮崎、大分、静岡だけで見られるようです。
つまり関東から来たでは見られないみたいで、北の方に住まわれてる方には縁が
薄い花かもしれません。
マクロっぽく写すと綺麗な花ですが、普通に見ると、ちょっと地味な花かも?(^_^;
でも、珍しい花であることは間違いありませんね、
投稿: keitann | 2014-08-30 22:22
これがシノノメソウですか。
アケボノソウもやはり見たことがありません。
花弁がシャープに尖って美しい形ですね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2014-08-31 13:24
多摩NTの住人様、こんばんは。
シノノメソウを見たことがある人は、野草散策が趣味の人でも
少ないだろうと思います。
でもアケボノソウのほうは全国で咲くとばかり思っていました。
検索してみると高尾山で咲くようですね。
綺麗な花だし興味深い花なのでぜひご覧になれると良いですね。
私は今日は山歩きでしたが、まだ花芽は固かったですが、アケボノソウが
花芽を上げてましたよ。
我が家のアケボノソウも今年は調子よいです。
投稿: keitann | 2014-08-31 21:35