剣山にキレンゲショウマを見に行く、その2、カニコウモリ群生
西島駅を出発して歩き始めた頃も、やっぱり雨の中です。
気温も低めで、普段なら雨具を着たまま登っていると暑いのが、この日はちょうど良いぐらい。
雨具なしだと風が冷たく感じたことでしょう。
↑剣山の登山道沿いにはナガサキオトギリが咲いています。
雨が降っているので、細かい観察ができませんが、この道には確かタカネオトギリとナガサキオトギリとが咲いていたはず・・・。
タカネオトギリは花が大きく、シベが目立つので直ぐにわかりますが、ナガサキオトギリはサワオトギリの変種だそうで、見分けが難しいです。
シコクフウロも剣山の鹿害がいちばんひどかった時よりは復活したようですが、それでも昔ほどの花は見られません。
イブキトラノオがかろうじて咲いていました。
昔のお花畑を見ているものにとっては、尾根道はちょっと寂しい状況でした。
刀掛の松の分岐で、行場方面に進みます。
↑これはミヤマタニソバかな?
葉をもう少しよく撮影すべきでした。
シカも食べないカニコウモリだけはたくさん見かけます。
カニコウモリは花が咲いていても咲いてなくても、あまり変わり映えのしない花ですが、↑の画像の花はこれでも開花しているんですよ。
花弁がくるりとカールしてシベも見えていますね。
分岐から少し歩いただけで、辺りはガスの漂う森の風景となりました。
キレンゲショウマはこんなガスが漂う場所が大好きです。
空中湿度の高い場所を好むようで、いつ来てもたいていはガスっているか小雨と言うのが多いですね。
ナンゴククガイソウの終盤の様子が見られました。
シコクブシもこの辺りにはたくさんありますが、どういうわけか今年は葉が傷んでいる株が多く、開花株が見られませんでした。
雨の降る日が多かったからか、いろいろな花の開花が遅れているようです。
↑カニコウモリの群生です。
一ノ森へと向かう道にも、こんな群生が見られます。
オオバミゾホオズキを見慣れると、ミゾホオズキの花はずいぶん小さく感じますね。
ソバナが咲き始めていました。
北アルプスからくっだってくる車道沿いでも見かけましたが、この花はやっぱりこういうしっとりとした場所で咲いているのが似合います。
ソバナもやはり空中湿度が高いのを好むようで、今年はあちこちで見事に咲いていました。
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