初めての大山に三ノ沢から登る、その6、天狗ヶ峰往復
槍ヶ峰には着いたものの、そこから先をどうするか?です。
Yさんとの前もっての打ち合わせでは、「みんな揃って剣ヶ峰のピークを踏めると良いね」と言うことだったのですが、PさんとRさんに意向を確かめると、「いってらっしゃい、私たちはここで待ってますから」とのつれない返事(^_^;
どうしようかな?と迷いに迷いますが、せっかくここまできたならば、せめてもう少し行ってみたいというのが正直な気持ちです。けれども初めて大山に来たというのに、いきなり剣ヶ峰まで行くのはどうなんだろう?Pさんたちをかなり待たせることになるしなど、いろいろな考えが渦巻きました。
↑
槍ヶ嶺についてまず撮ったのが、剣ヶ峰の画像です。
今いる槍ヶ峰から、剣ヶ峰までに小さなコブがみえていますが、ここが天狗ヶ峰というようで、肉眼でも天狗ヶ峰に単独の男性がいるのが見えています。
これも北アルプスの眺めにちょっと似てますね。
↑2009年に白馬山荘付近から眺めた白馬杓子と白馬鑓です。
何となく雰囲気が似ていますが、ここ大山はもっとコンパクトなのですね。
槍ヶ峰から天狗ヶ峰までは直線距離でも1000mはなさそうです。
時間的には槍ヶ峰~剣ヶ峰の往復で1時間と言うことです。
トリミングしてみると、青いウエアの男性が座っている場所のすぐ上辺りが天狗ヶ峰です。
尾根が北に派生してますが、この尾根伝いにユートピア小屋の方に行けるようで小屋も見えていましたが、画像を撮りそびれてしまいました。
↑こちらは今まで歩いてきた方角です。
何しろ大山自体が初めて登った山であり、地名など間違っているところやあやふやな点もあるかもしれませんので、ご教示いただけると幸いです。
ここで、Yさんからアイスクリームをご馳走してあげると、びっくりするような発言が出ました。(^_^;
え??山でアイスクリーム??
↑並んでアイスを食べるYさんとRさん。
山にまでアイスクリームを凍ったまま持ってくることができる、何か秘密の道具のようなものがあるようなのですが、種明かしは結局聞けず仕舞いでした。
けれど、アイスクリームは程よい硬さで急登続きで乾いた喉を甘く潤してくれたのです。
山に持ってくるのに最適なアイスクリームを見つけるために、何種類か試されたというYさん…凝り性でもいらっしゃるようですね。
こんな絶景を背景にアイスクリームをいただきました(^_^;
さて、11時30分ごろ、Yさんと私の2名で天狗ヶ峰に向けて出発します。
ザックは置いていこうかと思ったのですが、ザックを背負ってる方がバランスが良いそうで、もう一度背負いました。
目の前には痩せ尾根の下りが続いていますが、最初は特にどうと言うこともありません。
Yさんに「何とかついてきてるね」と言われて、「このぐらいは大丈夫です」と答えたのは覚えてますが・・・
オダマキが縦走路に一輪咲いているのも撮影します。
この後、一か所だけ稜線の幅が極端に狭くて20センチちょっとのところがありました。
おまけに前を歩かれるYさんが通過した直後、小石や砂がさ~っと千尋の谷に落ちて行ったので、このときばかりはちょっと足が止まりました。(^_^;
私が通過しているときに足元が崩れたらどうする?と一瞬思いましたが、思い切って足を踏み出して通過します。
後は、特に問題なく登っていきます。
視線を谷のほうにやれば目が回るかもしれないし、足元をちゃんと見てないと危ないので、とにかく足を踏みだす場所を見ていました。
11時38分、天狗ヶ峰に到着しました。
槍ヶ峰からは時間にして7~8分と言うところですね。
↑この厳しい稜線でもダイセンクワガタが咲いていました。
ケルンで休憩した時にも傍にいた単独の男性がここで座っていたのでした。
先行者の方について、ここまで歩いてきたけれど、自信がなくなってここで迷ったおられたようです。
ユートピア小屋への道を示す矢印が見えますが、私が今歩いてきた以上に細い稜線で、これは私にはちょっと無理ですね。
剣ヶ峰から下ってきた方が槍ヶ峰へと下っていきます。
↑この道が、今しがたYさんと私が歩いてきた道です。
↑Yさんはと言えば、剣ヶ峰までいらっしゃるそうで、私は天狗ヶ峰でその間待つことにしました。
スマホを出して、天狗ヶ峰から眺める南側の眺めをパノラマ撮影しました。
何とも迫力のある眺めでした。
↑一方、北側を眺めると、近くに日本海と弓ヶ浜が見えます。
ガスが盛んに下から湧いてきますが、かといって稜線がガスに隠れるような気配はありません。
Yさんを待っている間にも、槍ヶ峰方面から若者が2人、剣ヶ峰目指して歩いていきました。
2人とも初めてではなさそうで、慣れた足取りで歩いていきます。
2人目の若者などナイフリッジを小走りに駆けあがっていくので、見ていてびっくりしました。
「一緒に行きますか?」と声をかけられ迷いましたが、そうするとまた皆を待たせることになるし・・・・。天狗ヶ峰で長い間座り込んでいた鳥取在住の男性は、思い切って若者についていったようですが、剣ヶ峰まではいけないようで、稜線の途中で再び座り込んだようでした。
望遠レンズで剣ヶ峰を覗いたら、Yさんとその他に数人の方が剣ヶ峰にいらっしゃるようでした。
そろそろ、こちらに帰ってくる気配ですね。
片や、槍ヶ峰のRさんたちは槍ヶ峰の少し下の方を散策されている様子・・・
Yさんたちが痩せ尾根を歩いている様子をトリミングしてみました。
途中で座り込んでいた鳥取からの男性も一緒のようです。
12時9分、YさんがMさんたちと天狗まで帰ってこられました。
剣ヶ峰には綺麗な花が咲いていたそうで、それを聞いて「行けば良かった」と思いましたが、後の祭りとはこのことですね(^_^;
12時20分には槍ヶ峰に着きました。
keitann様 こんにちは
聞きしに勝る・・・・・・すごいナイフリッジが長く続きますね。
これは行かなくて正解ではないでしょうか。
ここを通るならまず、身体が元気であって
①風のない日
②晴天時で岩が乾いていること
③荷物が少ないこと
④身体・筋肉が疲れていないこと
⑤ザイルで結んで常に安全確保していること
この5つの要件を満たしていないと無理ですね。
投稿: ぶちょうほう | 2015-06-20 11:15
ぶちょうほう様、こんばんは。
画像で見ると、とんでもない道を歩くように見えますね。
けれども、実際歩いてみて怖いと思った箇所はブログにも書いたように
幅が20センチ強(実際はもっと広かったかも)のところだけでした。
ここも私が渡る前に小石や砂が落ちていくのを見てなければ、それほど
感じなかったと思います。
この日は①、②、③、④の条件すべてを満たしていました。
歩きとしては大山のこのコースよりも四国の東赤石を登って下るほうが
はるかにロングコースで体力的にもきついです。
怖さとしても、冬場の石鎚のほうが数倍怖かったように思います。
自己責任で歩いてきたコースなので、私の取った行動の全責任は私自身に
帰するものですね。
投稿: keitann | 2015-06-20 22:18
こんにちは。秘密のアイスクリームはYさんらしいですね。
人を驚かせ喜ばせることがお好きな方なんでしょうね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2015-06-21 19:22
多摩NTの住人様、こんばんは。
アイスクリームはほんとにサプライズでしたね。
周囲の素晴らしい景色を眺めながらいただいたので最高でした。
ガイドをしていただいたうえ、いろいろとご馳走になってしまい
驚くやら嬉しいやらでした。
投稿: keitann | 2015-06-21 23:14