剣山、リフト沿いの花、そして行場の花
この日は娘一家が来ていたので、娘たちの朝食を作ったりしてからゆっくりと7時半に出かけてきたので、最初から往復ともリフトを利用するつもりでした。
リフト利用で登ったことも何度もありますが、リフト沿いの花たちがこんなに綺麗に咲いているのを見たのは初めてです。
↑私が末っ子と一緒に初めて剣山に来たときも、リフト沿いにはいろいろな花が咲いていました。
当時小学生だった末っ子が、もう大学を卒業したのだから、やっぱり13~14年前の話ですね。
その頃もリフトに乗っていいると、足元にユウスゲやら、シコクフウロやらが咲き乱れてましたが、今ほどは咲いてなかったような気がします。
キレンゲショウマもリフトに乗ってるだけでお花見ができます(^_^;
よく見ると、リフトに沿って金網が張り巡らされてあって、シカが入れないようにしています。
だから、綺麗に咲いているんですね。
ただ、ヒヨドリバナにアサギマダラがとまっているのをたくさん見たのに、リフトが動いているためピントが合わなかったのだけが残念でした。
西島に着いて上を見上げたら、早くもぼんやりとガスっています。
この日の一番の目的はキレンゲショウマを見ることなので、、まずは行場に向かいます。
家族連れなども多く、最近の山人気に思わず笑顔になりました。
登られる方たちの足元にはオトギリソウがいっぱい・・。
シベの目立つ大きめの花を咲かせているのはタカネオトギリです。
乾燥した笹原などに多いです。
こちらはナガサキオトギリかな?
株の上の方で枝が分岐しています。
ずいぶん小さなイブキトラノオを見かけました。
6月に中津明神山でたくさん見た大株のイブキトラノオとはずいぶんな違いです。
10年以上前のシカの食害がそれほど深刻でなかった頃は、この辺りはイブキトラノオが結構生えていたと記憶しています。
ナガサキオトギリの群生…可愛いですね。
剣山ってこんなにオトギリソウの仲間が多かったんだと、あらためて思ったことでした。
上から眺めると車道もぼんやりと霞んでしまっています。
ガスが湧いてきたようです。
5月に見かけたズダヤクシュはもう花後の姿のようでした。
刀掛の松から行場へ向かいます。
刀掛の松のところには以前はシコクフウロがたくさん咲いていたのに、それも消えていました。
↑その代わり、シカが食べないカニコウモリだけは大群生です。
この前の台風のせいで遊歩道が崩れてしまったそうで、一の森へと向かう道は通行止めです。
大山の草丈50センチ以上もあるシコクフウロと違い、小ぶりなシコクフウロ・・・。
10年前から比べるとシコクフウロもずいぶん少なくなりましたが、団体さんをガイドしていたガイドさんは「今年はシコクフウロの花が多いね」と話していました。昔はこんなものじゃなかったと思うのは私だけ?
毎年見ている場所で、今年もソバナが咲いていました。
剣山の行場で咲くソバナはどこで見るソバナよりも美しいと思います。
白花のソバナも咲いていました。
ソバナの後ろの黄色いボケはもちろんキレンゲショウマです。
ナンゴククガイソウも少し咲いていますが、花はもう終盤でした。
これはツルギハナウドと言ってシシウドと似ていますが、保突一つの花の大きさが違うのが特徴です。この花を私は剣山と東赤石ぐらいでしか見たことがありません。
キレンゲショウマの圧倒的な黄色の中では目立ちませんが、キツリフネも咲くのですね。
早くも咲いていた秋の花…アキチョウジ。
そういえば、去年も咲いてましたっけ。
ヒナノウスツボにはアブがとまっていました。
ヒナノウスツボの花はこんな地味な花です。
コンデジで撮影していたときにはピントが合わず、困った花です。
これも後ろのボケはキレンゲショウマです。
今年はギンバイソウの良い時期に来たようです。
2輪とも見頃ですね。
こちらは白いヤマアジサイ・・・。
オタカラコウも綺麗に咲いていましたが、行場にオタカラコウが咲くなんて、初めて知ったかもしれません。いつも、メタカラコウだったかオタカラコウだったか、度忘れしてしまいます。
今年はキレンゲショウマ以外の花も綺麗に咲いていて、ほんとに良い時期に来たと思いました。
初めて聞くオトギリソウの名前、タカネオトギリ、ナガサキオトギリ。
いろんなオトギリソウが有るのですね。
花の山、今のシーズンは人の山となっているのでしょうね。
まるで大山の夏山道のようにね。
でもここは目的が皆同じと言うのがいいですね。
投稿: ヨックモック | 2015-08-17 07:00
ヨックさん、こんばんは。
オトギリソウはいろいろな種類があって、まだ見たことのないものもあります。
大山にもダイセンオトギリ以外にもサワオトギリなどは咲くんじゃないでしょうか?
ただ、ルーペを持って黒点や明点を観察しなければ、きちんとしたことはわからないと
聞いているので、難しい花ですね。
タカネオトギリとナガサキオトギリは中では比較的同定しやすい花ですよ。
剣山のキレンゲショウマは丁度お盆前後に咲く花なので、それもあって、この時期に
人が多く訪れるようです。
それでも、私が行った日はお盆前の平日だったので比較的静かでした。
登山道で出会った人の中にはキレンゲショウマのことをご存じない方もいらしたようで
やはり山頂だけが目当ての人もいらっしゃるようですね。
でも、キレンゲショウマはやっぱり一見の価値のある花ですよ。
クガイソウやシモツケソウのように、どこででも見られる花ではないだけに、今年も
会えたと・・・・・しみじみと眺める花です。
投稿: keitann | 2015-08-17 21:31
keitann様 こんにちは
キレンゲショウマ以外にも、素敵は花がわんさかと出てきましたね。
こんな時間なのにユウスゲが咲いていたり、イブキトラノオが出てきて、白花のソバナまで見たり、ナンゴククガイソウまでありましたね。
キツリフネもきれいな姿でした。
ヒナノウスツボですが、小生はまだ本物を見たことがないのです。
ギンバイソウも時季がぴったり合いましたね。
オタカラコウも颯爽とした姿でこうみれば、これも立派なものです。
この時季にこれだけの花に出会えるなんて、このルートも大したものです。
投稿: ぶちょうほう | 2015-08-22 11:17
ぶちょうほう様、こんばんは。
今日はいろいろとありがとうございました。
剣山はもともとは花の山で、石鎚よりも花の種類も多いと思います。
ところが、シカの食害で過去10年は、お花畑が食べられてしまい、ほんとに
無残な姿になりました。
7年ほど前から地元の方たちが、シカの入れないようにネットを張ったり
テキサスゲートを設けたりと、いろいろな試みをされて、それが功を奏して
いる場所は再びいろいろな花が咲いているようです。
今年はそれらの花の丁度の時期に行き合わせたようです。
ヒナノウスツボは四国の山には意外と多くて、あちこちで見ることができます。
地味な花ですが、地味さがこの花の存在感なのかもしれませんね。
投稿: keitann | 2015-08-22 21:13