ジャンボフェリーと電車で伊吹山弾丸登山、その4、キセワタ
伊吹山はガスが良くかかる山だから、そのうちガスがちょっとぐらい出てきて涼しくなるだろうと思いながら登っているのですが、意に反して?ガスが出るどころか、相変わらずピーカンのままです。
でもそのおかげで、展望はばっちりだし、草むらの中の花も楽しみながら登っていきます。
↑ひときわ綺麗なコオニユリが咲いていました。
今年は中津明神への道中で見たのを皮切りに、大山ユートピア、実家近くの里山、剣山、四国カルストと毎回コオニユリを眺めてきましたが、ここ伊吹山でもあちこちで咲いています。
これほどポピュラーなユリなんですね。
盗掘されることがなければ、ほんとに全国の野山でいちばん普通に見られるユリだったのだろうと思います。
徳蔵山や蹴鞠場があったことを示す案内板の横を歩きます。
伊吹山は学生時代に東京から帰省するたびに新幹線の車窓から眺めるのを楽しみにしていた山でした。
20年ほど前に新聞で、薬草の多い山、植生豊かな山として取り上げられた記事があって、それ以来、いつか登ろうと思っていた山です。
登山道わきに、なぜかホオズキの実が・・・。
ホオズキは東南アジア原産だそうなので、自生ではなく野生化したホオズキだろうと思います。
6月にも四国の山を登る際に、登山口でホオズキの花を見つけたのですが、結構野生化してるのでしょうか。
アオホオズキとかイガホオズキとか、もちろん、野山に自生しているホオズキもありますが、どれも珍しいようです。
↑伊吹山の花として有名なクサフジも出てきました。
花の時期としてはもう終盤ですね。
4年前に登った時は花盛りでしたが、時期的に4年間に登ったのより1週間遅れだったのと今年の花の開花が早めなのとで、クサフジを見たのはこの株ぐらいでした。
でも、最近は外来種のナヨクサフジシカ見ないので、在来種のクサフジヶ見られるのは嬉しいですね。
道はちょっと東側を回り込むようについていて、回り込むにつれて山頂方面が見えてきました。
ススキと山頂が良い感じですね。
3合目ももう近そうです。
おや、この赤い実はなんでしょう?
四国ではこんな赤い実は見たことがないですが・・・・。
たぶん四国には分布しないじゅもくの果実なんでしょうね。
帰宅して調べたら、どうやらカンボクの果実のようです。
葉が三裂していて、こんな葉っぱはあまり四国では見ないのです。
分布は本州の中部以北と北海道ということで、見たことがないはずです。
庭仲間でカンボクを庭に植えている方がいるので、そのうち確認させてもらおうと思います。
やがて広々とした草原に出てきました。
向こうのほうに鉄塔が見えています。
これは3合目の風景ですね。
この辺りからは4年前に歩いて登っているので、見覚えがあります。
歩いていくと、なにやらピンクの花が咲いています。
なんだろう?と思いながら近づいたらキセワタでした。
キセワタは四国にも咲くそうですが、まだ見たことがなくて、これは嬉しい出会いでした。
そんな嬉しい出会いだったのに、なぜか画像は2枚しか撮っていません・・・。
思えば、暑さのためにこの辺りから、しんどかったのでしょうかね?
遠くにユウスゲの花後の姿が見えます・・。
そうそう、3合目付近はユウスゲが咲くのでしたっけ。
11時4分、3合目に着きました。
3合目界隈は大勢の登山者でにぎわっているようです。
真正面に伊吹山山頂方面が見えています。
ここに公衆トイレがあって、前回登った時も利用はしなかったのですが、今回も特に利用しませんでした。夏場に山に登ると、汗をかくせいか、登る前と、下山した時に利用するだけと言うことが多いです。
↑向こうのほうに何かの建物と鉄塔が立っている風景は4年前に見ていて、はっきりと覚えていました。ホテルか何かと思ったのでしたが、実際、かつてはレストランか何かだった建物のようですね。
3合目で休憩を入れることにします。
2合目から3合目までが、自分の感覚ではちょっと長かったように感じました。
↑スマホの地図ロイドを出して標高を見ると、763mです。
少し誤差があるようですね。
山頂まで、あと600mの登りです。
普通に考えると2時間の登りですが、この暑さではどうでしょう?
早くも水分をかなり飲んでしまいましたが、5合目に自販機があるそうで、水分補給はそこでできそうです。
ベンチに座って山頂方面を見上げます。
上も下もこれほど良く見える山登りって、ほんとに珍しい・・・。
ただ、見えることによって、「あんなとこまで登るの?」という気になって、ちょっと引いてしまいますが・・・。
↑の画像をトリミングすると、避難小屋が見えていますね。
あの避難小屋は4年前にもあそこを通過した記憶が残っています。
確か、五合目は見えていないけど、あの避難小屋の下のほうだったような?
画像にはシカ除けネットらしきものも写っています。
↑マルバダケブキの花後の姿を見ながら11時25分、3合目を出発します。
たぶん植栽されたのではないかと思う、ヒオウギが咲いていました。
シカ除けネットの向こうにはセンニンソウが這っています。
4年前の画像を見ると、ネットのようなものを撮影してないので、ネットはその後に張られたのでしょうか。
ピンクのフウロが咲いていますが、これは4年前の記事でブログ仲間の方からご教示されたエゾフウロかもしれません。
登る前に、自分のブログで予習していけば良かったと、今さらながら思います。
4合目に向けての道は、なだらかですね。
11時35分、やけに早く4合目を通過しました。
それもそのはず、3合目と4合目との標高差はたったの80mでした。
4合目を過ぎると、少し木が出てきたと思ったら、そのほとんどがマユミの木でした。
伊吹山のマユミも今年は実のつき具合が良いですね。
道はまた東側を巻くようについています。
少しでも木陰があると有難いです。
ダイコンソウが道端にたくさん咲いていて、何気なく撮影したら、伊吹山のダイコンソウはオオダイコンソウというようです。
確かに、四国の里山で見るのより、花も大きめのような気がしました。
11時49分、五合目に着きました。
3合目出発から25分しか経ってないですが、この辺りは間隔が狭いんですね。
標高差も3合目からだと150mですから、こんなものですね。
そして、お待ちかね自販機が出てきました。
4年前には、こんな山の中に自販機?と驚いたものでしたが・・・・。
お茶からコーヒーから冷たい飲み物がよりどりみどりです。
それまでは近江長浜駅で調達したポカリや茶だけ飲んでいたのですが、このカンカン照りでの下、持参の飲み物はすでに生ぬるくなっています。
ここで、冷たい飲み物を買うとしましょう。
同行のPさんの話では、小屋の中で買うと少し安いというので、中に入って店番のおじいさんに言って冷たいCCレモンを一本いただきました。中で買うと190円です。こんな山中にしては良心的なお値段ですよね。
汗を大量にかいた体には冷たい炭酸飲料がとても美味しくて、数十年ぶりで一気飲みしてしまいました。(^_^;いえ、少しは残そうと思ったのですが、へたに残すとペットボトルが増えるので、無理やり500mlを全部飲み干しました。
Pさんが持参してくれていたパンも二人で食べます。
3合目では登山口で買ったおせんべいを少し食べたのですが、何しろ暑いので、食欲よりも喉が渇いて仕方がなく、飲み物ばかりを体が要求します。この時点で、すでに2リットル近くの水分を摂取していたかもしれません。
後で考えると、これが間違いだったみたいです。
↑五合目から眺める琵琶湖です。
気温が上昇して、ちょっと霞みがかかったようになっています。
keitann様 こんにちは
8月の伊吹山ですので、天気が良ければ暑さもひとしおですね。
熱中症対策は・・・・・、小生の場合なら簡単で、「その場所に居ないこと」・・・もうこれしか有りません。
どう工夫をしても、結局は暑熱に押し切られてしまいます。
あるときは麦藁帽子が有効ではないかと試したりしました。
また、水筒に水を沢山持って行き、ごくこまめに水分補給をしてみたりしました。
でも、すべて失敗でした。この熱中症は多分に体力的なことも有りそうです。
それから睡眠量とも関係が有りそうですね。
また、発汗による塩分の体外流失も関係があるかもしれません。
小生の場合は軽いめまいが先行して、次に体のだるさがやってきます。そして、グロッキーになりますね。
こうなるともうだめで、日陰に逃げ込んで、寝そべり、体全体を冷却してやるよりほかにありませんでした。
こんなときに塩を舐めてみると効き目があったようにも感じました。
いずれにしてもこの時季のこのコースは、寝不足の身体で臨むと苦難の道ですね。
フウロソウの仲間は見分けが面倒ですね。小生はみんなパスしてしまいました。
マルバダケブキとされたものですが、花序の様子を見ると ”?”と感じました。
「メ」または「オ」の付くタカラコウかなと・・・・・。
投稿: ぶちょうほう | 2015-09-07 10:28
学生の頃、一度だけ登った事があります。
その頃は花にも興味が薄かったように思います。
登りきってビックリ!
おばちゃんがハイヒール履いてジュース飲んでる?茶屋まである?
そこで頂いたお汁粉、美味しかった!
かれこれほぼ半世紀も昔の話です(笑)。
以来、伊吹山はお汁粉の山(笑)。
投稿: ヨックモック | 2015-09-07 19:32
ぶちょうほう様、こんばんは。
夏の伊吹山は晴れれば暑さでずいぶん大変だと、時々コメントくださるK2さん
や同じく愛知のネット友達からも聞かされていました。
ナイトハイクされる方も多いそうですね。
4年前に登った時には途中でガスが出てきて、あまり暑くなかったので、つい甘く
考えてしまいました。
私の場合も熱中症の気配はまず眠気が出てきて、そのうちに足が前に出にくくなって
くるようで、夏の北アルプスに午後から登ったときに2度ほど似たような経験を
しました。今回も山頂に着いてからですが、足の付け根が軽くつったので、それで
熱中症だったのかなと、後で思い至りました。
このときはポカリなどもちゃんと飲んでいたので、炭酸飲料を一気に飲んだせいで
きっと血中の塩分濃度が薄くなって軽い熱中症になったのだろうと思います。
普通は山の中で炭酸飲料を多量に飲むなんてあり得ないので、これも伊吹山ならでは
の症状だったかもしれません(^_^;
睡眠不足ももちろん原因の一つだったのだろうと思います。
4日に登った岡山の低山でもお昼ごろに、一時的に熱中症になりそうだったのですが
このときは涼しい場所で30分ほど休んだら、その後は大丈夫でした。
伊吹山のフウロソウの仲間はずいぶん多いですね。
ハクサンフウロは何度も見ているのでわかりますが、エゾフウロとかイブキフウロ、
ミツバフウロになると、今までにあまり見たことがないので、難しいです。
マルバダケブキは私の勘違いだったようです。
四国ではあのような草原にメタカラコウやオタカラコウが咲く姿をあまり見ないので
候補から外してしまいました。
検索すると、3合目あたりで咲くのはメタカラコウのようです。
ご教示ありがとうございました。
投稿: keitann | 2015-09-07 22:21
ヨックさん、こんばんは。
学生時代に伊吹山に登られているんですね。
私にとっての伊吹山は、学生時代には、新幹線から眺めるだけの山でしたよ。
前々から、山頂には茶店があったんですね?
私も4年前に登って、ものすごく驚きましたよ。
音楽は流れてるし、茶店はたくさんあるし、普通の格好した人がうろうろ
しているし・・・。
昔、夏合宿で立山を通過した時に、下からサンダル履きの女性が3000mの
稜線に上がってきたのを見て、腰が抜けるほど驚きました。
伊吹山の茶店は、それに匹敵するほどの驚きでした(^_^;
そうですか、甘党のヨックさんはお汁粉をご所望されたんですね。
私はとにかく暑くてたまらなかったので、かき氷でしたよ。
振子沢を這いあがった時の大山で食べたのもかき氷でしたし、今年はかき氷を
二度も食べたので、40年分のかき氷食べたかな?(^_^;
投稿: keitann | 2015-09-07 22:29