夏の東赤石花散策、その4、シラヒゲソウ
東赤石の「天狗の庭」と呼ばれる場所に初めて登ってきたのは14年前のことになります。
オトメシャジンに憧れての登山でした。
そのときは大学に入ったばかりの息子やまだ小学生だった末っ子と一緒に登ったのでした。
その後も、タカネバラほど毎年見に来るわけではないにしても、オトメシャジンやシラヒゲソウも2年に一度はしんどい登りを登って見に来ていると思います。
橄欖岩が出てきた後、いったん樹林の中を少し登ると、天狗の庭にいきなりという感じで出てくるのです。
↑オトメシャジンとともに楽しみにしていたのがシラヒゲソウですが、こちらはちょうど見ごろでした。
それほどどこででもみられる花ではありませんが、ここ東赤石にはたくさん咲きます。
花を見たり撮影したりしながらゆっくり登っていると、突然、男性二人組が下ってこられました。この日は瀬場にほかの車が一台もなかったので、てっきり貸し切りだと思っていたので驚きました。↑二人組のうちの一人のかたです。
あまりにも八巻山がきれいに見えているので降格で撮影していたら、お姿が入ってしまいました。
二人組の方は筏津から登ってこられたそうで、道理で車を見かけなかったはずです。
話をしている最中にも八巻山から別の二人連れが下ってくるのが小さく見えましたが、確か和歌山から来られた二人連れだとか仰ってました。四国外から東赤石に登りに来る方も結構多く、私自身も何度もお会いしています。
結局、天狗の庭でお会いした二人組の方は5分弱ほど立ち話をしてから下って行かれました。
オトメシャジンは今年は早くから咲いていたようで、花はもう終盤に近いようでした。
二人組の男性が下って行かれるはるか向こうに大座礼方面が見えています。
以前は東赤石で夏に見かけるこのキクはシロヨメナかと思っていましたが、コモノギクだそうです。花色が白いので、剣山で見かけるコモノギクとは別物のように見えます。
見上げると、早くもススキの穂らしいものが出始めていますね。
ごつごつとした岩に覆われた八巻山の後ろには雲も少し見えていて、こんなすっきりとした眺めを夏に見るのは珍しいです。
あと1時間早く着いていたら、八巻山に登れたのに・・・なんとも残念。
橄欖岩をバックに咲くオトメシャジンが雰囲気満点ですね。
13時9分、トラバース道との分岐を通過しました。
平家平の笹原も肉眼ではよく見えています。
山荘周辺でこんなに眺めが良いのは実に久しぶりのような?
オオトウヒレンは残念ながらまだ蕾でした。・・が、これも四日後に石鎚で咲いた花を見ることができました。
その代わり、タカネバラの果実がもう赤く色づいていて、これはずいぶん早いような?
橄欖岩の隙間から咲いているシラヒゲソウはいかにも東赤石的な眺めでした。
13時11分、赤石山荘に着きました。
ずいぶん時間がかかったものです。
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