夏の東赤石花散策、その5、素晴らしい眺め&この日見た花
赤石山荘でお昼用のおむすびを食べていたら、八巻山から下ってこられた二人組の若い男性が目の前を通り過ぎてなおも歩かれています。たぶん、私がいたので、山荘前で休憩し難かったのかな?おむすびを食べた後、小屋裏手の水場に水を汲みに行ったら、その二人組の方が水場近くで休憩されていました。私はてっきり石室越え方面まで行って縦走されるのかなと勘違いしてたんですけど・・・。
最近は四国の山でも若い方をよく見かけるようになってうれしい限りですね。
お話ししたところ、この方たちも筏津に車を駐車されたそうです。やはり私より一足先に下山されていきました。
それはそうと、小屋裏手の水場にはなぜか水が出てなくて、そういえば以前どなたかに小屋の水場の水が流れてなかったとお聞きしましたが、水が枯れてとかそういうわけではなさそうで、何か理由があるんでしょうね。
↑13時30分、遅いお昼休憩を終えて、少し花散策をしてから下山にかかることにします。
まずは石室越方面を背景にオトメシャジンを撮影してみます。
何しろオトメシャジンの時期にも何度も天狗の庭に来ていますが、たいていはガスがかかって八巻山すらまともに見えないことばかりなのに、この日は午後になっても一向にガスの出る気配がありません。こんな晴れた日でないととても撮れない画像なのです。
小屋周辺にはまだシモツケソウも咲き残っていました。
いつもと違い、水の流れていない小屋裏手の水場。
小屋の周辺にもオトメシャジンがたくさん咲き乱れていますが、もう終盤なのが残念。
今年は特に花の開花早かったようです。
オトメシャジンは白花も多いです。
↑の花はフォルムが特にふっくらしていました。
花柱が長く突き出るのが特徴で、葉も細いです。
東赤石山周辺の固有種ですが、東赤石にはどっさり咲いています。
石室越方面を見上げると、まるで秋のように見える空。
吹く風も爽やかですが、気温はかなりあります。
この山でしか見たことのないナヨナヨコゴメグサを探しに行きます。
いつも最初の花を見つけるまで苦労します。
そのぐらい小さな花なのです。
↑ようやく見つけてマクロレンズで撮影しますが、びっくりするぐらい小さな花なんですよ。
ナヨナヨコゴメグサも終盤なのか花数はそれほど多くありませんでした。
目を転じると、遠くに平家平と冠山。
マクロレンズに替えたり標準レンズに替えたり、忙しいったらありません。
こんなに明るいとシラヒゲソウを撮影するのも白飛びしそうで難しいですね。
このままトラバース道を東へ歩いていろいろな花を見てから右俣コースを下ろうかなという考えが頭をかすめましたが、下山が遅くなるので、諦めました。
何しろ一か月ぶりの山なので、あまり無理をしてもいけないし・・・。
↑八巻山を最後に眺めたら下山にかかります。
この時点でこの山域は私一人だけだったようです。
14時になっても八巻山がすっきり見えるなんて珍しいのに、こんなこともあるんですね。
14時2分、大座礼山を眺めながら下り始めます。
橄欖岩にはヒメアカショウマの株が張り付いていましたが、花はもう終わりです。
この花も東赤石でしか見られなくて見たかった花ですが、花期は7月のようですね。
沢まで下ったら、沢の水をペットボトル一本に汲みました。
下りなのでそれほど喉は乾かないと思いますが・・。
そして首にかけたタオルマフラーを沢の冷たい水で濡らし、首に巻きます。
真夏の下山スタイルです。
日本庭園風の場所にいつの間にかけられたロープ場。
15時12分、二本橋まで下ってきたので、休憩。
登りの時は見つからずかっがりしていたタマガワホトトギスが見つかりました。
けれども花は終わって果実のみでした。
休憩を終わって10分も歩かないところで、思いがけず二人連れの男女にばったりお会いしました。今から登っていくと言われるので、山頂までは絶対無理ですから、早々に引き返してくださいねと老婆心が出ます。地図も持たれず、午後1時に瀬場を登り始めたそうで、初心者の方でしょうか?良いカメラをお持ちになっていて滝を撮影したいと仰ってましたが、この上には滝となのつくものはないはずなのですが・・・。
この後も長い下りと覚悟していましたが、今回もやはり分岐まで長く感じました。
16時8分、分岐まで下ってきました。
ここまで下れば、あとはどうということもないので、のんびりと下ります。
この日は登山用の靴下を薄手にしたのが悪かったか、右足の小指が痛くて反省しました。
最後にかなり下った場所でツルリンドウの今年のお初の花をようやく見ることができました。
下山は17時4分でした。
出発時は私の車一台だったのが、下ってきたら後ろに徳島ナンバーの車が一台停めてあったので、二橋付近ですれ違った男女の方の車のようです。
この後、汗だ濡れた衣服を少し着替えたりしたので15分ほどいたのですが、その間にも下ってくる気配はありませんでした。二人連れなので、それほど心配することはないかな~と思いながら、瀬場を後にしました。
帰りはとにかく冷たい飲み物が欲しくて自販機で数年ぶりにファンタなど買ってしまいました(^_^;毎年、真夏の東赤石に登ると同じ事をします。
それほど汗をかいたということでしょう。
往路でボタンヅルが真っ白に咲いていた場所に帰りは車を停めました。
もちろん、ボタンヅルもこれが今年の初見です。
一か月もの間、山から遠ざかっていたので、登れるだろうか?と危ぶんだ歩きでしたが、あちこち不調を抱えながらも何とか歩くことができてほっとしました。
ただ、帰りもとにかく眠くて、途中二か所ほどで車を路肩に停めて20分ほど寝てしまいました(^_^;暑さで疲れてしまったのもあったようです。
最後にこの日見ることができた花をアップします。
登りでは気づかず、下りで気づいたシャクジョウソウです。
黄色みを帯びた花で、もしかしたらキバナシャクショウソウなんてのがあるのかな・と思ったほどでした。
自分のブログを調べてみたら、以前にも東赤石でみていました。
ギンリョウソウみたいな感じですが、ギンリョウソウより個体数は少ないようで、あまり見かけません。
オオヤマサギソウは大きいので直ぐに目につきました。
何しろ草丈が60センチぐらいもあって、ランの仲間では大型ですね。
マクロレンズでの撮影です。
この仲間は花の形が見分けのポイントなのです。
東赤石ではオオヤマサギソウも時折見かけますが、花期がかなり遅くて、8月に咲くのはオオヤマサギソウぐらいかもしれません。
草丈の大きさ、花の時期も見分けのポイントになるかもしれません。
ちょうど見ごろの時期に会えて良かったです。
こんにちは。当方ではツリガネニンジンが見られますが、オトメシャジンは見たことがありません。この仲間は区別が難しいですね。シャクジョウソウは見てみたい花のひとつです。
投稿: 多摩ニュータウンの住人 | 2016-08-22 08:02
多摩NTの住人様、こんばんは。
ツリガネニンジンなどシャジン系の花がとても好きです。
オトメシャジンは東赤石山の固有種ですが、ほかにもハクサンシャジン、
ヒナシャジン、ヒメシャジン、ホウオウシャジン、イワシャジンなど
いろいろありますね。
昨日は伊吹山山頂でたくさんのシャジンを見ましたが、これから調べるところです。
シャクジョウソウは低いところでは咲かないようで、山に登らないと見られないかも
知れませんね。
投稿: keitann | 2016-08-22 22:08