9月10日の比婆山連峰周回、その5、センブリも咲く
池の段から少し歩いたところで、ちょっとしたお花畑に出たので、そこでお昼にしました。
去年はこの下までかなり下って花散策に行ったのですが、今回は出雲峠まで行くので、時間がなくて花散策は諦めます。
↑ヤマラッキョウ、シコクフウロ、リンドウ、アキノキリンソウ…色とりどりの花が咲いています。
近くに4人が座れるだけの草原があったので、花を眺めながらお昼です。
目の前に広がる景色です。
ワレモコウやススキなど、秋らしい眺めを見ながら食べていると・・・
あれ?
近くにこんなものが・・・
これってユリ科の果実ですよね。
こんな草原みたいなところに咲くユリ科…葉を見ると細長い葉っぱです。
ユウスゲかな?
でも私がいつも見ているユウスゲは草丈が2m近くあるのですが、ここのは草丈70センチぐらい。こんな小さなユウスゲがあるんだろうか?
こういうときはスマホで検索するに限ります。「池の段 ユウスゲ」でその場で検索すると、すぐにヒットしました。池の段にはちょっとしたユウスゲの群生があるとか・・。
周囲の笹が草丈30センチもないので、ユウスゲもそれに合わせて低くなるということでしょうか。環境によって同じ花でも草姿が異なるのが面白いです。
因みに先ほどパソコンで検索すると、池の段に咲くユウスゲの画像が掲載されたブログがありました。こちらです。こちらのブログの一番下の画像が私たちがお昼を食べた場所のユウスゲ画像です。今年の7月17日に撮影されたようですから、その頃に来ればユウスゲが見られるんですね。
ただ、花を見るだけでなく、いろいろなことを見たり考えたりしながら歩くと、より面白い歩きになりますね。
後の行程もまずまずありますから、食事が終わったら、先を急ぐとしましょう。
何気なく撮影したリンドウの画像ですが、よく見るとミツモトソウの葉も見えています。
こんなところにもミツモトソウが咲くんですね。
池の段山頂まで戻る道すがら、去年、センブリが咲いていた辺りをよく見てみると、咲いてましたよ。
↑今年お初のセンブリでした。
さすがに四国より早いですね。
マツムシソウも少し咲いていますが、出雲峠の群生を期待するとします。
去年はケルンの向こうのほうに大山が見えたものですが、今日は遠望が利きません。
13時40分、正面に御陵を見ながら、池の段を下り始めました。
この辺りもイワショウブが多いところです。
イワショウブ、マツムシソウなどのちょっとしたお花畑・・・。
ウメバチソウが下りでも咲いていました。
やがて、登山道はブナの樹林を通るようになります。
去年見つけたサワフタギは今年は果実が1つしか見当たらず寂しい限り。
今年の比婆山は花の種類はまずまずですが、夏の日照りのせいか全体的に花の数が少なく、虫食いなどで傷んだ葉や花が目につきました。
14時2分、立烏帽子駐車場からの道と合流しました。
一昨年はこの道を歩いて下山しました。
合流点すぐ近くにセンターへの下山道の分岐があって、ここは越原越と呼ばれています。
一昨年も去年もこの道を下ってセンターに戻りましたが、今年はこれを下らず、今から御陵への登りにかかります。
たぶん、この日いちばん長い登りとなるはず。
と言っても標高差にして100mちょいの登りです。
立烏帽子辺りは花散策ペースで歩きましたが、池の段から後は撮影も控えて黙々と歩くという感じでした。
過去二回の歩きでは御陵からは下ったことしかなく、登るのは初めてでしたが、思ったほど汗もかかず登れたという感じです。
14時35分、御陵到着です。
ここで少しお茶休憩にしました。
この辺りになると、すれ違う人も少しいるのですが、私たちのように周回している人は少ないようでした。
何しろセンターに下る道がいたるところからついているので、ちょっと登って直ぐに下るという人が多いみたいです。中にはテント泊のような大荷物で歩いている人もいらっしゃったので尋ねてみると「来週、北アルプスに行くのでトレーニングなんです」とのこと。でしょうね(^_^;
14時54分、最後の歩きにかかります。
後は大した登りはもうありません。
久しぶりで出てきたサンインヒキオコシ。
御陵と烏帽子山の間の鞍部は登山道がこんなに広くなっていました。
ここでも、センター方面に下って行かれる方がいて、下山道がついているのがわかります。
出雲峠まではあと2キロですね。
烏帽子山への登りは東回りと西回りがって、まだ歩いたことのない西回りを登ってみることにします。
道は直ぐに樹林を抜けて周囲が開けてきました。
シコクフウロが咲いています。
ワレモコウも・・・
ツルリンドウは長いツルになっていて、赤い実の頃にはさぞ見事でしょうね。
ホソバシュロソウやギボウシの果実もずいぶんたくさんありました。
初夏のころにはさぞかしお花畑になっているのではないかと思いますが、この標高だと夏の暑さは堪えるんでしょうね。
すぐに東回りの道と合流しました。
烏帽子山は山頂がなだらかで、確か山頂表示がなかったと思いました。
山頂通過は15時20分ぐらいかな?
山頂付近にも見事なツルリンドウ。
烏帽子の下りではサラシナショウマが1株だけ咲いていました。
15時42分、小さな沢を渡渉します。
渡渉点のすぐ近くで綺麗なツルニンジンを見つけました。
この後はしばらくトラバース気味に歩きます。
オクモミジハグマが道沿いに咲いているのですが、この頃にはガスが出てきたりで周囲が暗くて、シャッターがなかなか下りず困りました。
出雲峠からの下りでも咲いているはずなので、そこで撮影できると期待しましょう。
烏帽子山ら出雲峠にかけてはこの周回コースの中では一番北寄りに位置する地域なのでガスが出やすいのかもしれません。そういえば、池の段辺りは暑いぐらいだったのが、烏帽子を過ぎると肌寒いぐらいに感じます。
出雲峠への最後の下りは植林の中の薄暗い道を下ります。
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