雪を楽しんだ国見山、その1、おうどう峠から登る
1月下旬は高知に花散策に行ったり、野暮用もあったりで、ちょっと忙しい日々でした。
いつもは週半ばぐらいに「週末の山の予定をどうしますか?」とPさんがラインで尋ねてくれるのですが、彼女も忙しいのか音沙汰がありませんでした。
28日土曜日はお天気も良くなりそうだし、たまには私が連絡をと思い、Pさん、Rさんに週末の山の予定を尋ねたところ、Pさんは夕方5時までに帰宅できるようならOKとのこと、Rさんも大丈夫とのことで、あっという間に山行きの話がまとまりました。
行き先を思案していたらRさんから「国見山にしましょう」と。国見山ならさっと登ってさっと下山できるし、何より数日前にあの辺りは雪がどっさり降っているはずです。というのも24日に高知に行った日、祖谷方面では雪がかなり降ったようなのです。さすがにRさん、国見山の雪情報も良く知ってるな~と感心していたら、たまたまだったようです(^_^;
集合は財田の道の駅に7時半としました。雪が多ければ去年登った上の登山口まで車が入れないのであまり遅いのもだめとのことです。
↑1月28日、快晴の国見山山頂から眺めることができた剣山方面です。
去年は伯耆大山まで見えたのですが、この日は阿讃山脈から北側はPM2.5が飛んでいたのかあまり展望がありませんでした。その代わりと言っては何ですが、剣山系の山々が素晴らしくよく見えました。
前回の鷹丸山の時も集合時刻に遅れ、高知行きでもアクシデントがあってPさんを待たせてしまったので、今回は遅れるわけにはいかないと自宅をほぼ1時間前に出たら、財田の道の駅には7時10分には着きました。早く着いたのでコーヒーでもと思っていたらRさんもその後すぐに到着しました。
続いてPさんが到着しましたが、この日はRさんに車出しをお願いしました。
猪鼻トンネルを越え、池田辺りを通過するころからあたりに霧がかかってきました。吉野川があるので川霧が出てるのだろうし、朝の霧は昼間の晴天を約束してくれるので、あまり気にもしてなかったのですが、この日はモンベルを越えて祖谷方面に進路を取ってからも霧がまだ立ち込めています。さすがに「天気、大丈夫かな?」とちょっと心配になってきます。登りの何でもないところでRさんの車がスリップしそうになったりで、スタッドレスでもそんなことがあるんだと妙に感心したりしながら旧料金所の門のところを右に入り国見山方面へと向かいます。
旧料金所を越えてすぐに霧が晴れて青空が見えてきたので、ここでまずは車を停めて撮影です。
まるで雲海みたいな霧の上から山なみが見えて、この辺りも何度も来てるけど、こんなのは初めて見ました。
車道わきのくさむらには霜が降りていて、それが海沿いに住んでいる私には珍しくて撮影してしまいます。
空が晴れてきたと喜びを体で表現しているPさん。
後ろに見えているのが旧料金所。
去年は上の登山口に至るまでほとんど雪がなかった車道ですが、今回は両側に除雪された雪が盛り上がっています。
下の登山口(おうどう峠)には9時過ぎには着いていました。
1年半前に亡くなった山友達のTさんが「国見山にはおうどう峠というところから登るとあっという間に登れるんよ」とよく言ってました。それなのに、Tさんと私は国見山には花散策しか登っておらず、いつも南西尾根をかなり下の神社から登ったことしかなくて、私はおうどう峠から国見山に登るのは今回が初めてになりそうです。
先客の香川ナンバーの男の方の話でも、この先は轍もないのでやっぱり上の登山口まで車で行くのは無理ですね。路肩に車を停めて準備をします。RさんとPさんは最初からアイゼンをつけたのですが、私は上の登山口までは大丈夫だろうとアイゼンはつけません。
雪が多いので、Pさんと私は持参したワカンをザックにくくりつけます。
数台の車がすでに駐車してあるのでラッセルはしなくて良いことを願いつつ、出発します。
登山口出発は9時15分です。
登り始めてすぐに、登山口にバスがやってきました。
バスも坂をずるずると滑りながらやってきました(^_^;
バスでやってくるなんてアウトドアショップ主催の山行なんでしょうか?
登山道は最初から雪で覆われていて、雪が少なく上の登山口辺りも雪がほとんどなかった去年とはえらい違いです。
登る前はちょっと寒いぐらいでしたが、樹林歩きなら風が遮られるため、私とRさんは薄着で登っていますが、ウインドブレーカーを着用しているPさんは登り始めてすぐに「暑い」を連発しています。
途中、少し樹林が切れたところで東方面に展望がありました。
山の格好が余り見覚えがないし全体が見えないので、位置から山座同定もできません。
下りの時には山頂で全体を見ていたので、ある程度わかりようになり、↑の山も寒峰から前烏帽子ではないかと思っているのですが・・。
それにしても、この辺りですでにこの眺めですから山頂が楽しみ~。
上の登山口までは1時間足らずの道と聞いていますが、それほどの急登というわけでもなく、ウオーミングアップとしてはまずまずの道です。
9時37分、西から登ってくる道と合流しましたが、特に道標もないので、どこから登ってくる道なのか不明です。
自然林に差し掛かると空の青さが際立ってきます。
この頃にはたった2枚しか着てないというのに、汗がダラダラ流れてきて汗をぬぐいながらの登りとなりました。
↑そろそろ上の登山口かと思っては「あ、ここは違う」と思うことが2度ほどありました。
何しろ初めての道なので、勝手がわかりませんが、そうこうするうちに向こうのほうに車道のガードレールが見えてきて、今度こそ上の登山口と確信できました。
↑ウインドブレーカーを着たまま登ってくるPさん。
さぞ、暑かったことでしょう。
ガードレールがすぐ目の前に見えてきました。
上の登山口もすぐそこです。
10時8分、上の登山口到着です。
やっぱり1時間弱はかかるということですね。
車の入った形跡はもちろんなく、新雪が気持ちいい・・・。
こんなにたくさんの雪は今季初めて見ました。
南側の展望が良く望めるガードレールのところまで行ってみました。
どうせ休憩するなら眺めの良いところですよね。
雪の深さがどのぐらいなのか、ストックを突き刺して調べてみました。
↑50センチほどはありそうです。
Pさんと私が高知に行った日にこんなに積もったというわけですね。
南側を見ると山頂に鉄塔のある梶ヶ森が良く見えています。
数日前には五台山から梶ヶ森を眺めたのですが、今日は国見山から梶ヶ森を眺められようとは・・。山登りをしていると、贅沢な眺めを見られますね。
西側にはこれまた私があまり登ってない山域の山々が見えています。
あの辺りもいつかは登ってみないと・・・。
休憩を終えて上の登山口まで戻りますが、雪が深いのでトレースを外すと足がすっぽり埋まりそうです。
ストックにまだストッパーをつけてなかったので、ストッパーをつけたらいざ出発。
10時20分、上の登山口を出発です。
暑いので、2枚着ていたウエアの1枚も脱いでしまい、真冬だというのにたった一枚で登ります。
↑因みにこれは2016年2月11日の上の登山口。
去年はこんなに雪がなかったんですね。
keitann様 こんにちは
雪の量は年によって違いますが、この冬は年が明けてから雪の降る日が多くなったような気がします。
今年はいつごろから春の花見登山を始めようかと思案中ですが、案外鈴鹿の山あたりでも、遅くまで雪が残っているかもしれませんね。
雪遊びのためにお友達と出掛ける山なんて、とても楽しそうですね。
小生ですと、雪が降ったから山行きはやめておこう・・・・とするところを、「雪が積もっているようだから、行こう・・」となるのですから、小生の反対の発想ですね。
アイゼンとワカンを持って、ごく薄着で、空は青空、心も軽く・・・これは心浮き立ちそうです。
投稿: ぶちょうほう | 2017-02-16 09:51
ぶちょうほう様、こんばんは。
この冬はお正月頃まで暖かだったですが、その後の寒波が結構きつかったですね。
そのおかげでというか、四国の山も寒波の後だけは白くなりました。
私は普通車のノーマルタイヤなので、冬場は行ける山は限られますが、山仲間の方が
四駆&スタッドレスなので、雪山の登山口へも連れて行って下るのでありがたいことです。
今年の春の花は、こちらでは高知のバイカオウレンやフクジュソウ、コセリバオウレン、
香川のユキワリイチゲなどが咲いていますので、もう花散策突入です。
岡山のセツブンソウ自生地でも咲きだしたそうです。
アイゼンは四国の山でも必須だし、ワカンはあまり出番はありませんがトレースがなければ
必要になりますね。
投稿: keitann | 2017-02-16 22:41