岡山へダイセンキスミレを見に行く、その6、シハイスミレ
まだこの日の行程の半分しか歩いてないので、お昼休憩は早めに切り上げて次のピークの朝鍋鷲ヶ山に向かうことにします。
ダイセンキスミレはまだ咲き残っているならば、朝鍋鷲ヶ山に登る途中で咲いていると思います。何しろこの日の主たる目的はダイセンキスミレなんですから・・・。

↑山頂から少し行き過ぎたところで、大山が木の枝の間から見えました。
そうそう、この稜線は確か大山が綺麗に見えたはず・・。
とはいえ、ブナやほかの木々が繁ってきているので、この時期はどうなのかな?

大山を見ていると、直ぐ近くのブナに花が咲いているのを見つけました。
もう果実になっているのか、遠くなのではっきりしませんが、今年はブナの実は裏年のようなので、珍しいですね。

12時36分、金ヶ谷山を後にしてお次の朝鍋鷲ヶ山へと歩き始めます。
ブナ林がずっと続く道です。

中国地方のブナにしては珍しく、ごつごつした樹形ですね。

ここからも大山が望めました。
三ノ沢にはまだ雪が見えます。

綺麗なミヤマカタバミが稜線にも咲いていてくれました。

こんなに群生です。

どこまでも続くブナ林・・・。
日曜日というのに、こんな素晴らしい道を誰も歩いてないなんて信じられない・・。

大きなカエデの木があると思ったら、ウリハダカエデのようです。

太いブナの幹を見上げて撮影してみました。
ピーカンなのですが、繁った葉のおかげで涼しい・・・

ブナの枝越しに朝鍋鷲ヶ山の鉄塔が見えてきました。

道はまだまだ下っていて木の階段の下りになっています。
この辺りで、ただ一人、すれ違った女性がいました。
私たちがまだ林道を登っているときに追い越していかれたトレランの女性でした。
少し立ち止まってお話ししたところ、なんとすでに三平山まで行って帰りなのだそう…(^_^;
私たちとはえらい違いですね。
何でもこのコースを走るトレランの大会のためにトレーニング中とのことです。
最近の女性は逞しいですね。

何度も何度も大山の姿が見えるのですが・・・
完全に見える場所はなかなかありません。
まぁ、朝鍋鷲ヶ山まで行けば見えるはずですので、それまで我慢我慢・・。

相変わらず、素晴らしいブナの木立の中を歩きます。

これは?
セリバオウレンの果実になった姿ですね。
この稜線はセリバオウレンも実にたくさんあるのです。

最低鞍部を過ぎて、道が登りに差し掛かってきました。

嬉しいことに、稜線でも少しですがオオイワカガミが咲いていました。

道は緩やかに登っています。

これもずいぶん久しぶりに見かけました。
シオデですね。
花がまだ咲いていませんが高級な山菜になるようです。
タチシオデ?シオデ?迷いましたが、シオデということにしておきます。

朝鍋鷲ヶ山までは緩やかな登りです。

それまでのブナの大きな木がなくなり、辺りは道の両側にササが繁る道になってきました。

日当たりが抜群なので、花つきの良いオオカメノキ。
撮影こそしていませんが、稜線にはたくさんのオオカメノキがあります。

そして、日当たりが良くなったら途端にシハイスミレの花が出てきました。
丁度一か月前に大江高山でたくさんのシハイスミレを見ましたが、雪が積もる場所だと、まだ見られるんですね。

あまり大きな木が生えてない場所なので、日当たりが良くて花が多そうです。

シハイスミレが団体で咲いています。
この場所のシハイスミレはどちらかというと花色は紫に近いですね。

道標の向こうに三平山の土がむき出しになった禿山状態の山頂も見えてきました。

道標です。
ここが朝鍋鷲ヶ山と毛無山との縦走路であることを示しているのでしょう。

ここでも豪勢に花が咲いた後のわかるセリバオウレンの果実が・・。
花を見るなら4月半ばでしょうかね。
それとも4月末?
まぁ、セリバオウレンの花は四国でもよく見かけるので、それ目的に来ることはまずないでしょうけど・・。

あら・・・見られないと思っていたキクザキイチゲの花も何とか咲き残っていました。

こちらは四国の山にも多いツクバネソウです。

シハイスミレもこんなにたくさん咲いて・・・

目の前になだらかな朝鍋鷲ヶ山の山頂が見えてきました。

トキワイカリソウのピンクの花も咲いて、日当たりの良い場所では日当たりを好む花たちがいろいろと咲いていますね。

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