名野川から筒上のシロヤシオに会いに、その8、下山とおまけのホソバノアマナ
手箱道場にも、もう15時前とあって、どなたもいらっしゃらず私たちの貸し切り状態です。
土小屋から来れば簡単に来れるので、皆さんもう帰られた後なんですね。
手箱道場のある手箱越からの眺めも、今まで訪れた中で最高でした。
↑ここ手箱越からの眺めを楽しむお二人。
山頂でも堪能しましたが、石鎚山系の山々が素晴らしく良く見えています。
ただ、山頂から眺めたときには二ッ岳や東赤石が確認できましたが、少し下ったので赤石山系の山々はここからは見えません。
代わりに西黒森と伊予富士の間の稜線の向う側に見えている山があるのですが、あれは沓掛山かな~?ここからだと吊り尾根までは見えないのですが・・。
ともかく、石鎚山系の向う側まで見えているなんて初めてかも?
↑因みにこちらは2009年秋に単独で紅葉見物に手箱に行った際に撮影した画像ですが、空気が澄んでいるはずの秋でも石鎚山系の向う側は雲が出ていて見えてないですね。
今回の5月下旬の筒上山行がいかに天気に恵まれたかということでしょう。
とはいえ、筒上山頂のほうを見上げると、そろそろ白い雲が出てきたようです。
さすがに、晴天もここまでか?と思われたのですが・・・どうしてどうして・・・この後も素晴らしい晴天が続いたのでした。
手箱越から見上げる筒上は、まさにドームですね。
ここが信仰の山になったのも頷けます。
14時51分、手箱越を下り始めました。
シロバナエンレイソウが初々しく咲いています。
ここトラバース道も山野草の多い道です。
夏にはキレンゲショウマも咲きますが、筒上のキレンゲショウマはもう何年も見に来てないな~。
嬉しいことにイワセントウソウヶまだ咲き残っていてくれました。
アケボノツツジを見に岩畔山に登ると、よく見かける花ですね。
例年だと5月半ばぐらいに見ているように思います。
日陰なのでコミヤマカタバミは半分お昼寝しています。
上を見上げると、綺麗なピンクのシャクナゲが咲いています。
標高が高いので、まだ蕾もあるようです。
普通のエンレイソウもまだ咲いていました。
中国地方では車道沿いに咲いていて驚きましたが、四国では高嶺の花ですね。
梯子場は以前来た時よりも傾いでいて、ちょっとやばそうな雰囲気も・・。
梯子場を過ぎると、トラバース道歩きです。
道沿いにヤマシャクの白い蕾が見えましたが、残念、花には早すぎました。
ヤマシャクの花を丁度の時期に見るのは、ほんと難しいですね。
エンゴサクの花もかなり咲いていました。
5月半ばに訪れた皿ヶ嶺で咲いていた花が、半月経って筒上で咲いています。
標高が違えば、花期がそれだけ違うということですね。
ミツバテンナンショウも少しですが見かけました。
メモリーの容量切れなので、下山では撮影は最低必要なものしか、していません(^_^;
Kさんもバッテリー切れ、私はメモリー切れ…バッテリーもメモリーも問題ないのはPさんのみです。
時間も遅いので、とにかくせっせと歩きます。
見覚えのあるブナ林を歩くようになったら、分岐も近いですね。
15時29分、赤テープの巻いてある分岐の目印の木までやってきました。
朝は登ってきた尾根のようなところを下ります。
ここいらで少し休憩と言うことで、少しの間、休みます。
再び下り始めると、朝、あれだけ撮影しまくったはずのシロヤシオですが、光の加減が朝とは違うので、やっぱり撮影せずにはおおれません。
↑下から見上げて・・・
16時近くなってもこんなに空が青いんです。
花つきがこの日1,2を争うほど素晴らしかった株です。
この株で樹高7mぐらいはあったろうと思います。
すでに西日の射す中を下ってくるお二人。
朝にも眺めた瓶ヶ森ですが、帰りも雲一つなく素晴らしく良く見えます。
ササの中で花がまずまず咲いていたユキザサを見つけました。
登りでは朝日の中で眺めたシャクナゲですが、帰りは西日の射す花を眺めました。
16時16分、筒上の滝と書かれた木片の横を通過します。
さて、17時までに何とか下山できるでしょうか?
渡渉点も過ぎ、16時46分、朽ちかけた橋を渡ります。
やれやれ・・・・ここまで来たら、登山口はすぐそこですね。
16時49分、無事に名野川登山口まで戻ってきました。
下りは休憩も取らず歩いたおかげで、何とか17時前に下山です。
Kさんが冷たいコーヒーを車に積んであったそうで、良く歩いたご褒美のコーヒーをご馳走になりましたが、疲れた体には最高でした。
さて、帰りはどのルートで帰ろうかと言う話になり、Pさんと私はよさこい峠まで登り、そこから瓶ヶ森林道経由で帰ることにしました。そのほうが少しは時間的に早いかと思ったのですが、石鎚公園線経由でも結果的にはそう変わらなかったのかも?
ただ、瓶ヶ森林道経由は、なんといっても素晴らしい眺望を楽しめますよね。
↑よさこい峠に出る前に見えた子持ち権現です。
この道は、はるか20年ほど前、東京在住の後輩がご主人の赴任先の今治にやってきたとき、一度だけ走った道です。その頃は、私も彼女も山復活してない頃で、でも、ドライブするだけでも山の雰囲気を味わえて、印象に残っているドライブです。
瓶ヶ森付近の展望所から眺めた石鎚は、すでに日が傾いていてシルエットに近いですね。
それでも、こんな時間まで雲一つ、ガス一つない石鎚を見られるなんて、すごく珍しいことなのです。
帰りの車窓から眺めた瓶ヶ森です。
時間的にも、通行している車も少なく、いつもだとガスが濃くて走り難い瓶ヶ森林道ですが、この日は見通しも良くて走りやすかったです。
この後、寒風茶屋でトイレ休憩の後、長時間運転してくれたPさんに代わり、私がハンドルを握ります。
最後に撮影したのは、旧寒風山トンネルを抜けてしばらくしたところで咲いているアサガラの花でした。
18時過ぎの撮影です。
早朝出発だったので、帰宅してビールを呑んだ後はバタンキューでした。
最後に、思いがけなくもこの日見ることができたホソバノアマナをアップしておきます。
今まで剣山周辺では見たことがありましたが、石鎚山系で見たのは初めてです。
北アルプスの高山などで見かけるチシマアマナを彷彿させる草姿ですね。
四国の山では貴重な花にもお目にかかれたし、何より筒上のシロヤシオを3年ぶりで堪能することができ、素晴らしい山行になりました。
Kさん、Pさん、お世話になり、ありがとうございました。
最後になりましたが、この日歩いたログです。
↓
コメント