« ミヤマキリシマに初めて会いに行く、その6、下山後は列車の旅 | メイン | 西尾根から登る寒峰、その2、尾根の上部で展望が開けた »

2017-07-18

西尾根から登る寒峰、その1、穏やかだった西尾根

3月末に岡山の山仲間のYさんから寒峰を西尾根から登りたいという希望があって、日程もメンバーも決まっていたのに、直前になってメンバーの体調不良に加え、直前に3月としてはかなりの雪が降りました。メンバーの方たちもすでに車のタイヤを夏タイヤに交換済みだったりで登山口までがアクセス不能ということもあったりで、山行延期になっていました。

寒峰には私は数年前にフクジュソウを見行った私は、その時だけはすんなりと普通の登山口から登ったのですが、去年はPさんご夫妻に高野からマドの天狗、寒峰台地経由で登るというルートを案内していただきました。ところが、このときはカメラにメモリーを入れ忘れるという大失態。ちょうどその頃は忙しったこともあって、山行記録そのものもアップしませんでした。

それが6月に入って、延期していた寒峰西尾根を登りましょうという話が再燃して、今度こそは天気もまずまずで決行できる見通しとなりました。

今回の山行日は6月17日、私としては九重から帰ってきた次の週末なので、タイミングもばっちりです。

メンバーは岡山のYさんご夫婦、Yさんの友人のFさん、Aさん、それにいつもの山仲間のPさん、私と言う顔ぶれです。高松の山仲間のRさんは田植えの予定が入ったため、残念ながら参加できなくなりました。

P6171556

↑一年ぶりの寒峰の山頂で、思い思いに寛ぐ、この日のメンバーたち。

山行決行日の6月17日は天気も良さそうです。

一年で最も日の長い時期の山行とあって、時間はたっぷりありますが、午後になると暑くなるので、この日の集合は財田の道の駅6時集合となりました。岡山からのメンバーは早起きできっと大変でしょう。私も本来は40分かからずに着くところですが、少し早めの出発で自宅を5時過ぎに出ました。

着いてからコーヒーを飲んでいると、Pさん、そして岡山組も次々と到着です。

Yさんのご主人のワンボックスに乗せてもらって、いざ出発。

P6171384asahi

トイレ休憩を取った祖谷ふれあい公園ではちょうど朝日が出るところでした。

もう7時近い時間ですが、周囲を高い山に囲まれて谷底に位置する祖谷の集落は日の出は遅く。日の入りは平野部に比べてうんと早いです。

P6171385kyuukeibasyo

駐車場のある面よりもまだかなり下に流れが見えていて、孫など連れて来たら喜びそうな場所です。

その後は、去年も通った道を走ります。祖谷のかずら橋の大きな駐車場を横目で見ながら少し走ると間もなく小島橋を渡ります。橋を渡ったら左折して、佐野集落方面へどんどん登っていきます。去年はマドの天狗登山口の高野から登りましたが、今年は佐野集落が見えて来たらすぐに林道を左折です。

P6171389t

たまたま車の進行方向に向いていちばん左側に座っていたので、谷側の景色がばっちり見えていて、谷の向うに聳えているピラミダルな山が「戸木山」とPさんが教えてくれました。

駐車地点には7時35分には着きました。

地図で見ると1014m地点と言う記載があるところです。

↓この日は電波状態が悪く、寒峰山頂手前でログが途切れてしまいましたが、取れた部分だけでもログをアップしておきます。

P6171392

駐車地点にはヤマアジサイが咲いていて、私を喜ばせてくれました。

歩き始める準備を終えて、出発したのは7時50分です。

P6171394

終盤でしたがヤブウツギも撮影しておきます。

P6171395

春に黄色い花を咲かせていたシロモジは早くもまん丸い果実をつけています。

P6171396

山ではいちばん良く見る真っ白いウツギの花はまだ咲き始め・・。

P6171398

歩き始めて3分ほどしか経ってないのに、Yさんんご夫妻とPさんが早くも立ち止まっています。

あそこが尾根の取りつき地点?

P6171400

そこまで行くまでにもナガバノモミジイチゴを見かけたので、これも撮影です。

これは美味しい野イチゴですが、帰り道ではずいぶんこの果実をほおばることになりました

P6171402

取りつき地点には赤テープが枝につけられていて、以前にもどなたか歩かれているようです。

P6171403

急斜面を登り始めます。

P6171404

急斜面はものの3~4分で終わり、杭の打ち込まれた尾根にすぐに出ました。

P6171406

尾根に出たところに転がっていた古いお茶碗。

P6171407

これは?

数秒考えて、ツチアケビだろうと思いつきました。

今が花芽の姿ですし、この色合いから考えてツチアケビに間違いなさそうです。

これでもれっきとしたランです。

P6171410

尾根はなだらかな歩きやすそうな尾根で、登る前の心配が杞憂に終わりました。

因みにこの翌日はPさんのご主人Mさんとそのお仲間が、ほぼ同じルートを歩かれることになっており、なんとまぁ、か弱き女性陣が男性陣の偵察隊となったわけです。

尾根は最初は南側が植林、北側が自然林です。

境界の杭を境に自然林と植林に分かれているというのは、山では良くある話です。

P6171414

しばらく歩くうちに自然林が多くなってきました。

P6171415

8時18分、放置されたアンテナのところまで登ってきました。

下の集落のTV用?

P6171417

8時25分、石で囲まれた杭発見。

スマホのGPSで確かめると、どうやらこの杭の場所が2万5千図の1156m地点のようでした。

P6171421

その後も、何の問題もなく西尾根を登っていきます。

大きな木の株もとにはアオマムシグサが2本。

P6171422

やっと花らしい花…フタリシズカも咲いていました

P6171423

尾根からほんの少しずれた場所にはヤマシャクらしき株発見。

果実ができているので間違いないですが、果実があるということは花を咲かせたということですね。

P6171424

近くにはソハヤキ要素の植物であるヤハズアジサイも見かけましたが、花の時期ではなかったようで、花は見えませんでした。

P6171425

その後も西赤石に次いで秋には果実が実りそうなヤマブドウを発見です。

P6171427

こちらはギンリョウソウで、これだけはこの時期あちこちで見かけます。

P6171429

一瞬、アカマツの木の向う側に山が見えました。

方角は尾根の南側になりますが、部分的にしか見えないので、どのあたりの山が見えているのかわかりません。

早く、視界が開けていろいろな山が見たいもの・・・

P6171431

杭の向う側では自然林に木漏れ日が差し込み、雰囲気抜群ですね。

P6171432

この頃にはPさんがトップを歩き始めました。

尾根にはずっと杭が打ち込まれていて道を外し心配もないし、この様子ならヤブ漕ぎもなさそうだし、ピンクのウエアを着ているPさんモデルになってもらうとしましょう(^_^;

P6171433尾根の南側を覗き込むと、結構な急斜面になっていることに気づきます。

コメント

keitann様 こんにちは
6月17日の山行ですね。
この頃ですとまだ涼しさはあったのではありませんか。
友達と連れ立って歩くのは心強いですね。
山道の入り口の険しさ、細さにちょっと驚きましたが、すぐに尾根に出たとありましたので安心しました。
この時期の樹林下歩きは明るい緑の下で、なかなか良いものですね。
ツチアケビやヤマシャクヤクなどが出てきて、この地の豊富な植生が窺われますね。

ぶちょうほう様、こんばんは。

随分前の山行記事のアップがようやく終わりました。
今年はどの山行も花が比較的多く、天候がよかったせいで風景画像も多いので
アップに時間がかかりました。
畑仕事が忙しかったことなどもあり、一日めいっぱい労働や作業をしていると
記事のアップはどうしても後回しになるものですね。
6月下旬は孫が生まれたため上京したりで、山には行きませんでしたので、次回から
ようやく7月の山行記事になります。
仰るように6月中に登った山は、暑さはほとんど感じず、むしろ涼しい風に吹かれて
肌寒いほどでしたよ。
樹林帯の下は花は少ないのですが、それでも林道沿いに綺麗なヤマアジサイが咲いていて
目の保養ができました。

コメントを投稿

フォトアルバム
Powered by Six Apart

私のもうひとつのブログです。よろしく

更新ブログ