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2017-08-18

真夏の四国カルストへ、その5、ツチアケビ大株

黒滝山山頂ではKさんとPさんはお昼にされていたようですが、私は天狗の森山頂ですでにおむすびを一つ食べていたので、ここでは残っていたおむすび1つを食べます。

晴れてきた午後でも気温は25℃前後と快適です。

いつの年だったか、四国カルストの上でも熱風が吹いていたという猛暑の年もありましたが、今年はそんなことはなくて、さすがに高原は爽やかです。

山頂からはダイレクトにセラピーロードに下る道と言うか踏み跡が見えていて、Kさんはその踏み跡を辿ってみたそうにされていましたが、私たちはそんな急坂を下ったら滑りそうなので、普通の登山道を下ってもらうことにしました。

下り始めは13時10分ぐらいだったでしょうか。

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目の前にずいぶん大きなツチアケビの株が見えてきました。

ツチアケビはちょっと高い山に行けば、意外とよく見るランですが、こんな大株は珍しいですね。

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登り始めで見かけた株はまだ花を咲かせていましたが、こちらの株はすべて果実になっていました。

薬草でもあると聞いたことがありますが、これだけの大株がそのまま残っているのは貴重ですね。

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Kさんはどうやら茎の数を数えているようですが19本あったとか・・・

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こちらはトチバニンジンの果実ですが、まだ赤く色づいていません。

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ウドの花も見られました。

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稜線伝いの道と違い、セラピーロードはアップダウンはあまりありませんが、何しろ距離が結構あります。

たっぷり1時間は歩きました。

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2年前にもアサギマダラが良く飛んでいて、撮影に夢中になったものですが、今回もアサギマダラをところどころで見かけました。

ところが、なかなか近くにとまってくれず、撮影にてこずりました。

Pさんは生憎と望遠レンズを車に置いてきてしまったそうで、標準レンズでは鳥や蝶の撮影はなかなか難しいですね。私は新しいカメラについていたレンズのおかげで、こういうときだけは便利です。

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結局、アサギマダラに遊ばれてしまって、10分ほども皆で撮影していたでしょうか。

カメラをずっと持っていたので、すっかり腕がだるくなるほどでした。

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歩くにつれてトチバニンジンも赤く色づいた果実が出てきて、被写体としてはこのほうがありがたいですね。

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行く手に、今度はタテハチョウが石にとまっているのが見えました。

吸水しているのか、たくさんのチョウがとまっています。

春先にテングチョウなどが数十頭も給水しているのを見かけますが、石からも給水できるものなんでしょうか?

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そのうち、一つのチョウが私の手にとまりました。

もしかしたら汗をかいた手にとまって塩分補給??(^_^;

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今度はKさんのウエストポーチにとまり、ずいぶん人懐っこいチョウでした。

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天狗荘に近づくにつれて散策する人の姿も多く見かけるようになりました。

後ろから来た方たちに、これはトチバニンジンですと教えて差し上げたら喜ばれました。

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アサギマダラがまたまたヒヨドリバナにとまっていて、今度はお腹のほうを撮影できました。

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天狗荘方面から犬連れの散策の人も歩いてきます。

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ヤマホトトギスの咲いたのが、ここでも見られましたが、2年前には咲いていたと思うヒナシャジンは花芽がまだ固くて、開花まで10日ほどかかりそうです。今年はいろいろな花の開花がずいぶん遅れていますが、天狗高原でも1週間~10日ほど遅れているように思います。

この分だと、逆にいつもはもう終わっているハンカイソウなどもまだ咲いているかな~などと考えながら駐車場まで戻ってきましたが、朝と違って駐車場には車がずい分増えていてびっくりしました。

県外ナンバーの車もずいぶん多く、この日が山の日だったせいもあるのか、2年前よりずいぶん人出が多かったです。

駐車場で、またまたKさんに冷えたコーヒーをご馳走になってから、今度は車で散策に出かけます。

コメント

こんにちは。ツチアケビはまだ見たことが無く一度見たいと思っていますが、こんな大株があるんですね。驚きです。

keitannさん こんばんわ

涼しい四国カルスト、私も一度行っていますが良く覚えていません。
その時は天狗荘に泊りました。
寒かった記憶があるので秋だったかな?

一泊するとゆっくり楽しめますか?
花が分からない者同士では楽しみも半減します。

昨日ナツエビネの探索に行ってきました。

多摩NTの住人様、こんばんは。

ツチアケビは関東ではあまり自生していませんか?
香川は徳島との県境辺りに自生があって、野草散策し始めたころからよく見ているので、
それほど珍しいという気がしませんでした。
でも、こんなに大きいのは滅多にないですよ。

ワンワンさん、こんばんは。

ご無沙汰していますが、おばあちゃんはこの暑さでこたえていませんか?
去年は夏風邪を引いて長引いたので、私も今年は自重していますよ(^_^;

四国カルストは純粋な山歩きではなく、観光?や避暑、花散策などいろいろな楽しみが
あるので、かえって山の印象が薄いんでしょうね。
今年は涼しかったので、もうちょっと孫が大きくなったら、一緒に来ても良いかな~と
思いました。

そうですね、花の知識は一朝一夕にはつかないので、しばらく地道に勉強すると楽しめます。
ナツエビネ、いいですね。
私もしばらくナツエビネは見てないです。

keitann様 こんにちは
ツチアケビの大きな株を見てびっくりしました。
株が19本も立っていたのですね。これは凄いと思いました。
ここの所ツチアケビの花を見ていないような気がします。愛知県では標高のあまり高くないところで見かけて来ましたが、小生は800mよりも高いところではまだ見ていません。
アサギマダラは清々しい色ですね。この蝶がみんなに好まれるのが納得できますね。

タテハチョウは蛇の目の紋様とその内側の模様が鮮やかですね。もう少し色の工夫があればこれもアサギマダラに引けを取らないのに・・・と思いました。

小生も以前、山に犬を連れて歩いたことがありますのでその気持ちは理解できますが、あれは反則に近いことでしたね。

ぶちょうほう様、こんばんは。

ツチアケビは四国ではそれほど珍しくはないようですが、中京圏の山でもあまりご覧に
なりませんか?
四国は緯度が低いので、緯度が高い場所に比べると、同じ花を見るにもどうしても標高の
高い場所に行かないといけないようです。
四国だとたいてい標高1000mほどで見ることが多いですね。
冬場にも立ち枯れた姿が残っているので、ああ、ここにあるんだなとすぐにわかります。

アサギマダラはこの日も何頭かを見かけました。
草刈りの時にヒヨドリバナは刈らずに残してくれてあるらしいです。
タテハチョウやジャノメチョウなど秋のチョウもだんだん多くなってきましたね。

今日は里山にキキョウの花を見に来ましたが、里山でも開花が遅れていて、例年ですと
一つや二つは咲いているミヤマウズラが開花している株がありませんでした。
シラヤマギク、オトコエシなども遅れています。
お目当てのキキョウだけはたくさん咲いていて、暑さも忘れて4時間も歩いてしまいました。

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